認知症予防に関する意識調査(60歳以上の男女対象) 

2016年07月07日
ブレインケアと早稲田エルダリーヘルス事業団は、認知症における意識調査を共同で実施しました。

【調査背景】

認知症の患者数は2012年時点で全国約462万人と推計されており、2025年には認知症のみで700万人、軽度認知障害(MCI)を含めれば1300万人になるといわれています。約10年で1.5倍に増える見通しで、65歳以上の高齢者のうち3人に1人が何らかの認知症を罹患する計算となります。

また昨今、認知症罹患者を起因とする事故が多発するなど認知症は社会課題としても認識されつつあります。そこで高齢者は認知症に対してどのような意識なのかを調査しました。

【調査結果サマリ】

80代を中心とした後期高齢者の意識調査

認知症予防に「とても興味ある」「興味ある」と回答したのは71.2%

認知症予防を興味ある人のうち具体的に活動をしているのは50.5%

具体的に行われている認知症予防は「人との交流」と「読書」が最多

意識的に行われている認知症予防は「記憶力トレーニング」が多い

運動習慣があると回答したのは63.5%

後期高齢者はテレビ・新聞から情報を得る


【調査結果】

80代を中心とした後期高齢者の調査
調査にご協力いただいたのは「早稲田イーライフ」を利用している255名。女性が72%と多く、年代としては80代が最多の60.8%、その後90代18.4%、70代17.3%と続いています。
今回の調査は、認知症罹患率が高くなるといわれる後期高齢者が中心であることが伺えます。

高齢者の71.2%は認知症予防に興味あり
認知症予防に興味がありますか?との問いに対して、「とてもある」と回答された方は25.3%、「興味ある」と回答された方は45.9%で、全体で71.2%でした。
また「とてもある」「興味ある」と回答した方の傾向として、記憶力が「随分衰えた」「やや衰えた」と考える方が79.6%と高く、記憶力の低下が認知症予防への興味につながっているといえそうです。

興味ある人のうち具体的に予防活動をしているのは50.5%
認知症予防に興味が「とてもある」「興味ある」と回答した方に認知症予防として具体的な活動をしているか聞いたところ、50.5%の方が何がしかの活動を行っており、具体的にしていない方を若干上回りました。
49.5%の方は興味はあるものの具体的な行動に結びついていないことがわかります。

予防活動の実態は「人との交流」と「読書」が最多
具体的な予防活動をしている方にどのような活動をしているのか聞いたところ、「人との交流を意識的に行う」と「読書」が12票と最も多く、次いで「脳トレ・クイズ」が9票、「日記を書く」8票、「散歩する」が7票でした。
意識的に行われている予防活動としては、脳を刺激する記憶力トレーニングが多いといえます。

運動習慣のある人は63.5%
認知症の予防効果が高いといわれる運動習慣の有無について聞いたところ、「週3日以上」と回答された方は27.8%、「ときどき」が35.7%と、全体で63.5%のが運動習慣を持っていることがわかりました。
運動習慣が身についていることが、自然と認知症の発症予防になっているといえそうです。

情報の取得元はテレビ・新聞が多くを占める
情報の取得方法を聞いたところ、最多はテレビの39.5%で、新聞が僅差で36.6%でした。その後、大きく離され雑誌が12.3%と続き、チラシが6.3%、インターネット(web)に至っては5.3%の結果でした。
後期高齢者はテレビ・新聞から情報を取得していることが明確にわかります。


【調査概要】
調査の目的: 認知症予防に関する意識調査
調査方法:対面調査
調査対象地域:東京都内
調査対象者:60歳以上の男女
有効回答数:255名
集計期間期間:2016年3月14日〜3月26日

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[PRTIMES]
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