海外旅行の健康トラブルに関するアンケート調査 

2016年09月29日
個人旅行者向け海外ホテル予約サイト「Hotelista」(ホテリスタ)を運営するアップルワールドは、「海外旅行の健康対策、どうしてる?」と題しアンケート調査を実施し、ホテリスタのメールマガジン会員計1,029名から回答を得ました。

【調査結果】

回答者の6割以上が海外での体調不良経験あり。腹痛や下痢のほか、熱中症、高山病も。

調査ではまず「旅先で体調を崩したことがありますか?」と尋ねたところ、回答者の62.3%が「ある」と回答。具体的にどのような症状を経験したのかを複数回答で尋ねたところ1位が、「腹痛・下痢など」(61.2%)で圧倒的に多く、続いて「風邪(39.8%)」、「頭痛・発熱など(37.1%)」となりました。
その他の回答では、「熱中症」「じんましん」「食欲不振」や「吐き気」「高山病」など、環境の変化によると見られる症状が多く見られました。女性では「ひどい日焼け」「エステ後の皮膚炎」といった回答も。また、長時間のフライトや重い荷物を持つことによると見られる「腰痛・ぎっくり腰」、なかなかトイレに行けないことも一因となる「膀胱炎」など、特に海外旅行では注意が必要なようです。

【健康対策】 ポイント1:飛行機の中では水分補給とストレッチ。マスクと耳栓も必須アイテム!?

それでは旅先で体調を崩さないようにするにはどうすればよいのでしょうか。最初のポイントは「飛行機の中」。機内は空気が乾燥しており、また長時間同じ姿勢でいるなど決して体に優しい環境ではありません。
そんな飛行機内での健康対策は、男女ともトップ3は「靴からスリッパに履き替える(男性60.9%、女性60.5%)」「意識的に水分を補給する(男性57.8%、女性63.1%)」「適度にストレッチをする(男性45.6%、女性56.1%)」でした。エコノミークラス症候群についての知識が広がったことで、これらの対策はかなりの方が取られているようです。
男女で大きく違いが出たのが「乾燥対策(男性17.9%、女性41.0%)」、「コンタクトをはずし眼鏡にする(男性8.1%)、女性29.6%)」。「着圧ストッキングをはく(男性2.9%、女性23.3%)」。さすがに女性は、乾燥には気を付けているようです。
その他の回答では、「マスク」と「耳栓・イヤホン」が多く見られました。「マスクやマイイヤホンをして乾燥や感染、耳からの音を和らげる(60代・女性)」「怪しかろうがマスクをする。気圧対応の耳栓を付ける(40代・女性)」「ノイズキャセリングヘッドフォンを持参してリラックスする(40代・女性)」など、マスクとイヤホンをセットで活用している人も多いようです。

【健康対策】 ポイント2:旅先では、食事と睡眠、乾燥や冷え対策も。とにかく無理をしないこと!

「旅先で気を付けていることは?」という質問には、男女ともトップに「水や氷に気を付ける」「飲食に気を付ける」が並びました。3位以降は、女性が「日焼けや紫外線に気を付ける(58.7%)」「虫に気を付ける(42.8%)」「ホテルでの乾燥対策をする(38.9%)」となっているのに対し、男性は3位が「虫に気を付ける(30.3%)」、4位「日焼けや紫外線に気を付ける(27.7%)」、5位が「適度に運動をする(22.2%)」と、全体に女性の方が数値が高い結果に。女性の方がより多く気を付けているようです。
その他の回答で多かったのは、「とにかく睡眠をしっかりとる」「無理をしない」「スケジュールに余裕を持たせる」など、疲労を溜めない旅スタイル。時差や環境変化で疲れが溜まりやすく、さらに気分が盛り上がってついムチャをしがちな海外旅行。個人旅行愛好者のみなさんは、休養の大切さをよく知っているようです。他に「寒さ対策にオシャレ腹巻を常に携帯(40代女性)」や「サラダやヨーグルトを食べお通じに気を付ける(50代女性)」といった回答も。
なお、「これまでに体調不良を経験したことがある」という人は、そうでない人に比べ、「ホテルでの乾燥対策」を選択する比率がやや高いようです(「体調を崩したことがある」人の33.4%に対し、「ない」人は「25.3%」がホテルの乾燥対策を選択)。ホテルの部屋は乾燥しがちなので、そこから風邪をひくこともあるということを経験上知っているためかもしれませんね。

【健康対策】 ポイント3:これだけは持って行こう!日本から持参すると便利なもの

海外旅行中の健康管理のために「持参しているもの」を尋ねたところ、85.2%の人が「常備薬を必ず持参」と回答。体調不良になったことが「ある」と答えた人では90%以上(90.3%)が常備薬を持参すると答えています。続いて2位は「ビタミン剤などのサプリメント類」(28.9%)、3位と4位が僅差で、「緑茶やお醤油などの日本の食品(19.8%)、「機内で利用するグッズ(マスクやネックピローなど)」(19.6%)となっています。一方、「特になし」という人も1割近く(9.1%)いました。
その他の回答では「乾燥」と「睡眠」に関するものが多く見られ、乾燥対策としては「携帯用加湿器を持参する(40代・女性)」という回答が複数見られたほか、「ホテルでの乾燥防止にマスクなどを持参(40代・女性)」「機内乾燥対策に飴を持参する(30代・女性)」など各種回答がありました。睡眠に関しては「時差ボケ解消に睡眠導入剤持参(60代女性)」など導入剤を持参するという回答が。
他にも、「機内グッズで、耳抜きが出来なくなってから気圧対応の耳栓はマスト(40代・女性)」、「野菜ジュース持参する(現地で生野菜が食べられないので) (30代・男性)」「スポーツドリンクの粉末(30代・女性)」「ドライ味噌汁やおかゆ(60代・女性)」「ジムを利用するために運動靴(60代・女性)」「自宅同様、浴溶剤をバスタブに入れその日の疲れはその日のうちにリセット(40代・女性)」など、みなさんそれぞれ自分なりの健康管理方法をお持ちのようです。

【健康対策】 ポイント4:現地で体調を崩してしまったら、我慢せずにホテルスタッフに相談を!

「旅先で体調を崩したことがある」と回答した人に、どのように対処したかを尋ねたところ、最多は「持参の薬で治した」で54.9%。2位が「寝て直した」(33.2%)、3位が「渡航先の薬局やドラッグストアで薬を買った」(29.2%)が続き、多くの場合は医者にかかることなく治すことができているようです。一方、「渡航先で病院に行った」という人も23.9%と、1/4近い人が病院にかかった経験があるという結果になりました。
その他の回答の中で目立ったものとしては、「ホテルで薬をもらった」「ホテルの医務室に行った」「ホテルの救急係に薬をもらった」「ホテルで医者をよんでもらった」など、何らかの形でホテルを利用したケース。個人旅行愛好者のみなさんはホテルの使い方も上手なようです。
他に、「クレジットカード会社に連絡したらカード付帯の保険で医者をホテルに派遣してくれた(50代女性)」「クレジットカード会社の医療相談で対処法を聞いた(50代男性)」など、カード付帯保険を活用される方も多いようです。どんな薬を買えばよいかわからない場合は、「現地の日本料理店に行き、オススメの薬を書いてもらい薬局へ(40代女性)」という方法も有効そうですね。


【調査概要】
調査期間:2016年08月25日~2016年09月01日
ホテリスタメールマガジン会員 1,029名

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[Hotelista]
 マイページ TOP