耳のケアに関する意識調査 

2016年10月06日
プラネットは、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第47号として耳のケアに関する意識調査の結果をご紹介します。

【調査結果】

■週1回以上“耳そうじ”する人が約6割、「毎日」している人も1割以上

 自分では見えないけれど、穴の中がかゆかったり、音が聞こえにくかったりすると、つい気になってしまうのが“耳”。今回は、そんな耳のケアについてアンケートを行い、どのように耳の手入れをしているかや、お勧めのケア方法などを聞きました。
 初めに、どのくらいの頻度で耳のケア(耳そうじ)をしているかを聞きました。最も多かったのは「週に1回」23.1%。次いで「2~3日に1回」17.5%、「2~3週に1回」12.9%という結果でした。“週1回以上”の数値を合計すると、61.2%。6割以上の人が週に1回以上“耳そうじ”していることがわかります。さらに、「毎日」している人も12.4%いました。
 一方、「耳のケアはしない」と答えた人も10.6%と約1割。耳そうじは、やりすぎもよくないとよく言われますが、気になりだすとやめられないもの。まめにやる人とやらない人とに分かれる傾向があるのかもしれません。
 男女別に見ると、“週1回以上”が男性では57.1%なのに比べ、女性は67.7%と、約10%上回りました。「毎日」している人も、男性10.9%に対し、女性は14.7%。男性に比べて女性のほうが、耳のケアに気を遣っている様子がうかがえました。

■耳のケアの定番「耳かき」と「綿棒」…女性は優しい「綿棒」を好む傾向

 次に、耳のケアに何を使っているかを聞きました。最も多かったのは、「綿棒」の66.8%。次が「耳かき」64.4%でした。この2つがいずれも6割を超え、3位以下の項目は約1割かそれを下回る結果でした。最近は「耳掃除器」などの家電製品も出ていますが、使っている人はわずか。大半の人が、定番の「綿棒」か「耳かき」を使用していました。複数回答の結果なので、「綿棒」と「耳かき」を併用し、丁寧にケアしている人もいることがうかがえます。
 男女別に見ると、男性は全体の結果とは順位が入れ替わり、1位「耳かき」66.6%、2位「綿棒」62.7%。これに対し、女性は1位の「綿棒」が72.5%と高く、男性を約10%上回っていました。男性にはしっかりした感触の「耳かき」が、女性には優しい感触の「綿棒」が好まれていると言えそうです。

■“耳そうじ”するタイミングは、いつでもどこでも「気になったとき」!

 今度は、耳のケアをするタイミングについて調べました。耳のケアを行うのはいつかを聞くと、1位は「気になったとき」58.2%、2位は「入浴後」の43.9%でした。3位「テレビを観ながら」は10.0%にとどまり、1位と2位が3位以下を大きく引き離す結果となりました。多くの人が耳のケアをするのは、「気になったとき」または「入浴後」のタイミングにしぼられているようです。
 年代別に見ると、特に60代・70代以上で、「気になったとき」の比率が高い傾向が見られました。加齢によって体の変化や耳の不調を感じることが増え、気になることが多くなるのかもしれません。
 一方、男女別に見ると、女性は「入浴後」の比率が男性に比べて約10%高く、特に、30代~50代の女性で「入浴後」と答えた人が多くなっていました。女性の場合、入浴後にお肌や髪のケアをする人がほとんどだと思われますが、一連の流れで耳もケアしている人が多いと考えられそうです。

■「耳かき」は家族と共用せず、“マイ耳かき”を使う人が多数派

 さらに、耳そうじの定番グッズ「耳かき」について、ふだん使っているものが自分専用かどうかを聞いてみました。すると、「自分専用」と答えた人が63.9%と6割を超え、「家族・パートナーと共用」36.1%を大きく上回りました。
 属性別に見ると、「1人暮らし」で「自分専用」の割合が97.3%と高いのは当然ながら、同居家族人数が複数以上でも、「自分専用」と答えた人がほぼ半数、または過半数を占めていました。同居家族がいても、自分専用の耳かきを使っている人が多いことがわかります。
 清潔志向が進んでいることもあり、耳の中に入れる以上、自分専用のものでなければ気持ちが悪いと感じる人が増えているのかもしれません。また、前の調査で、耳のケアをするタイミングは「気になったとき」が多いことがわかりましたが、「気になったとき」いつでもどこでもケアできるよう、身近に自分専用の「耳かき」を常備している人も多いと考えられます。
 家族で1本の耳かきを共用し、親が子どもの耳かきをしたり、妻が夫の耳かきをしたり、耳そうじがコミュニケーションに一役かっていた時代とは変わってきているようです。

■やはり“耳そうじ”の後はよく聞こえる…でも、やりすぎには注意!
《お勧めの耳のケア方法や、耳そうじにまつわるエピソード》

【綿棒を使ったケア、いろいろ】
●オリーブオイルを綿棒につけて掃除をするときれいになる。(女性・60代)
●オイルやふき取り化粧水を綿棒につけてそうじすると、すっきり、きれいに取れます。(女性・60代)
●綿棒にクレンジングウォーターをつけてそうじするとすっきりする。(女性・40代)

【その他、お勧めのケア方法】
●最初に耳かきで、次に仕上げで綿棒を使用するときれいになる。(男性・40代)
●お風呂で耳を洗うときに少し引っ張ったりもんだり、マッサージをするようにしています。(女性・30代)
●お風呂上がりに温かいタオルで耳まわりすべて磨く。耳がきれいとよくほめられます。(女性・30代)

【ケア用品の準備は万全】
●洗面所とベッドサイド、書斎、会社のデスクに綿棒を常備している。出張用のポーチにも数本。(男性・50代)
●タイプの異なる耳かき数種類を併用しています。360度タイプ、シリコンタイプ、竹製のオーソドックスなもの。(男性・50代)

【くれぐれも、やりすぎには注意!】
●いけないと思いながら、血が出るまでかいてしまう。(男性・60代)
●お風呂上がり、毎日綿棒でぐりぐり掃除していたら外耳炎になりました。(女性・40代)
●とにかく耳かきが大好きで、以前は毎日していたらうっかり耳の中を傷つけてしまい耳鼻科へ。医師から「毎日する必要はありません!」と厳しく注意されて、毎日はしなくなった。(女性・40代)

【耳そうじすると、やっぱりよく聞こえます】
●ある朝、目覚めると全く耳が聞こえなくなっていた。びっくりして耳鼻科へ行った。すると医師は耳垢を山ほど取ってくれた…で、完治しました。(男性・70代以上)
●ヘッドホンやイヤホンをよく使うのですが、耳そうじの後はよく聞こえるようになりました。(女性・20代)

【“ほっこり”するエピソード】
●子どもたちが小さい頃聞きわけがないときは「お耳がよく聞こえなくなったのかな」と、耳そうじしていました。ひざ枕をして「あ~、こんなにゴミ取れた!これでママの言うことよく聞こえるね」とそうじを終えると、くすぐったいせいもあって、不機嫌だった子どももニコニコでした。(女性・60代)
●娘は私に耳そうじをしてもらうのが大好きで、ふとんに入って耳かきをしてもらうと、気持ちよさそうに寝てしまいます。(男性・50代)
●自分が子どものときは、父の膝の上で定期的に耳そうじをしてもらうのが習慣でした。今は亡き父ですが、自分の耳そうじをしながらふっと思い出して懐かしくなることがあります。(女性・50代)

 お勧めの耳のケア方法や耳そうじにまつわるエピソードを聞きました。お勧めの方法では、綿棒にオリーブオイルや化粧水などをつけてケアするというものが多数。また、「少し引っ張ったりもんだり、マッサージをする」「温かいタオルで耳まわりすべて磨く」など、耳の中だけでなく、耳全体のケアについて紹介してくれる人もいました。
 「洗面所とベッドサイド、書斎、会社のデスクに綿棒を常備」「タイプの異なる耳かき数種類を併用」というように、いつでもどこでもケアできるよう備えていたり、数種類の耳かきを併用したりしている、こだわり派の回答も見られました。
 多かったのが、「血が出るまでかいてしまう」「外耳炎になりました」など、ついやりすぎてしまって…という失敗談。やりすぎにはくれぐれも注意したいものです。一方で、“耳そうじをしたらよく聞こえるようになった”という回答も。やりすぎはよくない、でも、放っておいて聞こえなくなることもある…なかなか加減が難しいようです。
 親子間の耳そうじにまつわる、ほのぼのとしたエピソードも寄せられました。子どもの頃親にしてもらった、子どもが小さい頃してやったという体験は、親にとっても子どもにとっても心に残る思い出となるようです。

■“黒”“スパイラル”“ウェット”…新しいタイプの「綿棒」に注目!
 エピソードとして寄せてもらったお勧めのケア方法で、多かったのは綿棒を使ったものでした。その中で気になったのが、従来の白いまゆ型とは違う、新しいタイプの綿棒。ここでピックアップして紹介します。

●黒い綿棒は「取れた」感がより実感でき愛用しています。(男性・60代)
●スパイラルの綿棒でくるくる回転させながら取ると、たくさん取れる。(女性・20代)
●最近ウェットタイプの綿棒が出ていてたまに使うと気持ちいいです。(男性・40代)
●黒い綿棒のスパイラル型は力を入れなくてもすっきりします。(女性・50代)

 特に目立っていたのが、「黒い」綿棒を取り上げた回答。何と言っても、“取れた汚れがよく見えて気持ちいい”のが人気の秘密のようです。さらに、「スパイラル」型、「ウェットタイプ」…綿棒にこんなにいろんな種類があるなんて驚きでした。
 そこで、実際にどんな綿棒が売れているのかをランキングにしました。

 20位までの中に、“黒”が名前についたものが4つ入っていました(2位、7位、9位、12位)。“スパイラル”“リング”など、綿球の形状が従来のまゆ型でなく、凹凸型や波状になっているタイプも4つ(4位、5位、7位、19位)。いずれも、4つのうち3つは10位内でした。また、“ウェットタイプ”や”粘着タイプ”のものも20位内に挙がっています(9位、15位、17位)。
 18位、20位の“耳かき綿棒”は、綿棒の片側が、綿球ではなく耳かき仕様になっていて、その名のとおり、耳かきと綿棒が合体したもの。まさに耳そうじのための綿棒です。
 さらに、“抗菌”が名前についたものも3つ(5位、8位、11位)。名前にはついていなくても、抗菌や素材・品質のよさをうたった、安心できる製品が支持されていました。
 たかが綿棒と軽く考えがちですが、細かい部分にまで配慮されているところが日本人らしいといえます。綿棒のことをそこまで気にしていなかったという人も、今度買うときには意識して探してみることで、自分に合った使い心地のものが見つかるかもしれません。


【調査概要】
出典:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』実施のアンケート「耳のケア」。
調査期間:2016年8月10日~8月31日、DIMSDRIVEモニター4,531人が回答。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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