「マザコン娘」実態調査(20歳~39歳の男女対象) 

2016年10月24日
オウチーノ総研は、首都圏在住で 20歳~39歳の女性 694 名を対象に「『親子関係』に関するアンケート調査」を、同じく男性 695 名を対象に「『女性』に関するアンケート調査」を行った。

はじめに女性を対象に「母親との関係について」聞いた。結果、「母親に何でも話す・報告する」という人が最も多く 19.7%、「実家に頻繁に帰る・実家暮らしで実家から出る気はない」が 18.0%、「母親に恋愛や結婚の相談をする」が 14.1%と続いた。
また、男性を対象に「『マザコン』だと思う女性の特徴」を聞いたところ、最も多かったのが「デートに母親を同伴させる」で 19.7%、次いで「母親と一緒に寝る」が 16.7%、「母親の意見を尊重する・決定権を母親が持つ」が 11.9%だった。
次に女性に「自分は『マザコン』だと思いますか?また、他人から言われたことはありますか?」という質問をしたところ、「自他共に認める『マザコン』」が 6.2%、「隠れ『マザコン』」が 13.1%、「無自覚『マザコン』」が 3.6%、「『マザコン』ではない」という人が 77.1%だった。
最後に「『マザコン』は恋愛や結婚に支障をきたすと思いますか?」と聞いたところ、「恋愛にも結婚にも支障をきたす」と回答した人が 65.9%だった。また、男性に「『マザコン娘』は恋愛・結婚の対象になりますか?」と聞いたところ、「恋愛も結婚も対象にならない」という人は 27.3%だった。

【調査結果】

1. 19.7%の女性が「母親に何でも話す・報告する」し、18.0%は「実家に頻繁に帰る・実家から出る気がない」!

はじめに女性を対象に「母親との関係について」聞いた。結果、「母親に何でも話す・報告する」という人が最も多く19.7%、「実家に頻繁に帰る・実家暮らしで実家から出る気はない」が 18.0%、「母親に恋愛や結婚の相談をする」が14.1%、「母親と毎日のように電話やメールで連絡をとっている」が 13.5%、「母親と趣味を共有している」が 11.7%と続いた。また、「特になし」と回答した人は 50.4%だった。約半数が母親と仲が良い関係に当てはまっていることが分かった。
年代別に見ると、「特になし」と回答した 20 代が 42.9%、30 代が 57.9%と、20 代の方が母親に甘えている人が多いようだ。

それぞれ、具体的なエピソードを聞くと、「母親に何でも話す・報告する」と回答した人では「一番の相談相手」という人が最も多く、例えば「一番安心できる相手だから」(39 歳)や「一番の理解者であり、厳しくも親身なアドバイスをしてくれるから」(36 歳)などが挙がった。次いで「離れて暮らしているから」という声が多く、例えば「母が実家に1人で住んでいるため、生存確認もかねて何でも話している」(28 歳)や「毎日スカイプで 1 日のできごとを話している」(21 歳)などが聞かれた。他には「友だちのような母親でよく自分とも似ているから、話していて楽しい」(22 歳)や「結婚してからは何でも話すようになった」(26 歳)などが挙げられた。
「実家に頻繁に帰る・実家暮らしで実家から出る気はない」では「子どもを見せたい」という声が多く、具体的には「赤ちゃんに会わせるため頻繁に実家に行っている」(38 歳)や「子どもを少し見てもらいつつ、息抜きできるから」(27 歳)などが挙がった。次いで多かったのが「楽・居心地が良い」で、例えば「生活のことはまかせっきりで、それに慣れてしまっている」(37 歳)や「家族と一緒にいると楽しいし、楽だから」(36 歳)などが聞かれた。他には「夕飯を食べに行くことが多い」(37 歳)や「貯金したいから、結婚するまで実家を出る気はない」(27 歳)などが挙げられた。

2. 男性が考える「マザコン娘」の特徴は、「デートに母親を同伴させる」「母親と一緒に寝る」。

今度は男性を対象に「『マザコン』だと思う女性の特徴」を聞いたところ、最も多かったのが「デートに母親を同伴させる」で 19.7%、次いで「母親と一緒に寝る」が 16.7%、「母親の意見を尊重する・決定権を母親が持つ」が 11.9%、「母親に何でも話す・報告する」が 7.9%、「母親の話題が多い」が 7.6%だった。「特になし」は 49.5%だった。

「デートに母親を同伴させる」と回答した人に理由を聞いた。最も多かったのが「異常だから」で、具体的には「普通の人だったらあり得ないから」(27 歳/男性)や「度が過ぎているから」(39 歳/男性)などが挙がった。他には「デートは 2 人のプライベートであるべき」(38 歳/男性)や「2 人の場に母親を連れて来るのは、相当母親に依存していると思われるから」(24 歳/男性)などが挙げられた。また、「母親と一緒に寝る」では「精神的な幼さを感じるから」(30 歳/男性)や「自立していないにも程があると思うから」(26 歳/男性)、「さすがに、勘弁してと言ってしまいそう」(39 歳/男性)などの理由が挙げられた。

3. 22.9%が「マザコン娘」。その理由は、「とにかく大好きだから」!

次に「自分は『マザコン』だと思いますか?また、他人から言われたことはありますか?」という質問をした。「自分はマザコンだと思うし、他人からそう言われたこともある」という「自他ともに認める『マザコン』」が 6.2%、「自分はマザコンだと思うが、他人からそう言われたことはない」という「隠れ『マザコン』」が 13.1%、「自分はマザコンだと思わないが、他人からそう言われたことはある」という「無自覚『マザコン』」が 3.6%、「自分はマザコンだと思わないし、他人からそう言われたこともない」という「『マザコン』ではない」という人が 77.1%だった。合わせると、22.9%が「マザコン」だということが分かった。
年代別に見ると、20 代では 26.2%が、30 代では 19.6%が「マザコン」だった。また、未既婚別に見ると、未婚者では 20.2%が、既婚者では 25.9%が「マザコン」ということが分かった。結婚を機に、娘にとっての母親の存在が変わることも多いようだ。

それぞれ理由を聞いたところ、3 種の「マザコン娘」からは「とにかく大好きだから」という声が最も多く挙がった。具体的には「母親が大好きですぐに相談するし、もはや母なしでは生きていけないから」(35 歳)や「母親が大好きだからマザコンだと思うが、外ではそのような素振りはしないようにしている」(23 歳)などが聞かれた。次いで多かったのが「依存ぎみだから」で、例えば「親離れ子離れできていないと思うし、親友に言われたこともあるから」(29 歳)や「母の顔を毎日見ないと空虚な気分になるから」(35 歳)などが挙げられた。他には「独身の時は彼氏と同じくらい母親の予定を気にしていた」(34 歳)や「なんだかんだ、決断の際には母親に相談しているから」(28 歳)などが挙がった。
また、最初の「母親との関係について」の質問では、「マザコン娘」は「母親に何でも話す・報告する」が 30.2%、「実家に頻繁に帰る・実家から出る気がない」が 28.3%、「母親に恋愛や結婚の相談をする」が 26.4%、「特になし」は 23.3%だったのに対し、「マザコン娘」でない場合は順に 16.6%、15.0%、10.5%、58.5%だった。
「マザコン娘」とそうでない娘では、母親との関係に大きな差があることが分かった。

4. 65.9%が「マザコン」は「恋愛や結婚に支障をきたす」と回答。
男性の 27.3%は「マザコン娘」は「恋愛も結婚も対象にならない」!


最後に「『マザコン』は恋愛や結婚に支障をきたすと思いますか?」と聞いたところ、「恋愛にも結婚にも支障をきたす」と回答した人が 65.9%、「恋愛には支障をきたすが、結婚には支障ないと思う」が 4.1%、「結婚には支障をきたすが、恋愛には支障ないと思う」が 15.0%、「恋愛にも結婚にも支障ないと思う」が 15.0%だった。

それぞれ理由を聞いたところ、「恋愛にも結婚にも支障をきたす」では、「度を過ぎれば」という声が多く、具体的には「母親を大切にするのは良いことだが、好きすぎるのもほどほどにした方が良いと思うから」(24 歳)や「いき過ぎるとパートナーより母親優先になってしまいそうだから」(30 歳)などが挙がった。次いで「自立していないから」という理由が多く、例えば「お付き合いするうえで精神的な自立は必要だと思うから」(28 歳)や「依存しすぎていると自分で決定などできなさそうだから」(30 歳)などが聞かれた。他には「夫婦間に母親が入ってきて、余計な揉めごとを増やすことになったから」(28 歳)や「母親以上に大切な人ができないと恋愛も結婚も難しそうだから」(29 歳)などが挙げられた。

「恋愛には支障をきたすが、結婚には支障ないと思う」と回答した人からは「家族になると、また違うから」(39 歳)などが、「結婚には支障をきたすが、恋愛には支障ないと思う」という人からは「結婚は家族同士の付き合いでもあるから」(29 歳)や「恋愛は隠せるかもしれないが、結婚すれば一生付き合っていくことになるから」(34 歳)などが理由として挙げられた。
「恋愛にも結婚にも支障ないと思う」では「母親を大事にするのは当たり前だし、相手もそうであってほしいと思うから」(21 歳)や「女性の『マザコン』はそこまで問題ないように感じる」(34 歳)などが挙がった。

また、男性に「『マザコン娘』は恋愛・結婚の対象になりますか?」と聞いたところ、「恋愛も結婚も対象になる」と言う人が 36.4%、「恋愛対象にはなるが、結婚はためらう」が 31.4%、「恋愛対象にはならないが、結婚の対象になる」が 4.9%、「恋愛も結婚も対象にならない」という人は 27.3%だった。年代別に見ると、「恋愛も結婚も対象にならない」という 20 代は 24.0%、30 代は 30.4%だった。30 代の方が「マザコン」娘に対して厳しいようだ。
約半数が「マザコン」の特徴に当てはまっているが、自分を「マザコン娘」だと認識している人は 22.9%に留まった。「母娘であれば問題ない」という声も多く、「マザコン男性」ほど「マザコン娘」への風当たりは強くないようだ。


【調査概要】
有効回答:首都圏在住で 20 歳~39 歳の女性 694 名、男性 695 名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2016 年 10 月 7 日(金)~10 月 11 日(火)

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[オウチーノ]
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