「おこづかい」に関する自主調査(首都圏在住の中高生対象)
2017年05月25日リサーチ・アンド・ディベロプメントは、2017年5月に首都圏在住の中高生を対象に「おこづかい」に関する自主調査を実施いたしました。
電子マネーが普及しはじめて約15年が経過し、近年では利用できる場所も、利用者も増加していると言われています。現在の中高生にとって電子マネーは、子どもの頃からある存在になります。
そこで今回は、その自主調査の中から「電子マネーの利用状況」について、中高生調査と18-79才の調査データを比較しながらご紹介いたします。
【調査結果】
“半数以上が電子マネーを店頭支払いに利用”
・中高生の電子マネーの店頭支払い利用率は56.8%。
“中高生は、大人よりも「なるべく電子マネーは利用しない」意識が強い”
・電子マネー利用者の意識を「積極的に利用」「なるべく利用しない」の2択で聴取したところ、「積極的に利用」は2割程度にとどまり、18~79才と比較すると「なるべく利用しない」意識が強い。
“中高生の電子マネーはおこづかいとは別枠?電子マネーを使うのは「現金がもったいない」”
・中高生が電子マネーをなるべく利用しない理由として、「無駄遣いが増える」「お金の形がなくて怖い」といった意見が見られた。
・一方、積極利用の理由では、利便性の他、「現金がもったいない」「親が払ってくれる」など、電子マネーが『(親の)お金だから』という意見もあがっている。
R&D 生活者インサイト
◇電子マネーはお金ではない?中高生の電子マネー事情
中高生の店頭の支払いに電子マネーを利用している割合は半数以上と、中高生にも電子マネーでの支払いは浸透しつつあります。電子マネーの利用意識とそれぞれの回答理由を見ると、どうやらいまどきの中高生は、おこづかいとは別に「電子マネー」という別枠のお金を持っており、「支払いがラクだし、現金でもなく親のお金だから気軽に使う」派と、「すぐになくなってしまうし、自分のおこづかいではないのでなるべく使わない」派があるようです。電子マネーを利用していると「お金の実感」が薄くなります。大人になってから電子マネーを使い始めた世代と、子供のころから使い慣れている世代では、今後「お金」に対する価値観や、使い方・貯め方などの考え方も変化してくるのかもしれません。
【調査概要】
「おこづかいについての自主調査」
調査地域: 首都圏
調査対象: 中学1年生~高校3年生の男女(「LINE アンケート」モニター)
サンプル数: 有効回収 487サンプル
調査手法: 「LINE Research Platform」を活用したスマートフォンリサーチ
調査実施時期: 2017年5月
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