大学ブランド・イメージ調査 2016-2017(2016年8月実施)【北陸・東海編】 

2016年11月30日
日経BPコンサルティングは、10年目になる「大学ブランド・イメージ調査 (2016-2017)」の結果をまとめ、11月30日に調査報告書を発売した(調査実施は2016年8月)。全国9地域455大学について、各大学の認知やイメージなどを尋ねた。本リリースは、【北陸・東海編(65校)】の「ビジネスパーソンからの回答結果」に関するものである。
【北陸・東海編】の大学ブランド力TOP3は名古屋大学、金沢大学、中京大学および南山大学(同率第3位)。前回からの上昇率では、第1位が中京大学、第2位が至学館大学、第3位が金沢工業大学となった。

【調査結果のポイント】

大学ブランド力(49のブランド・イメージ項目の得票率を束ねて算出した総合スコア)
・名古屋大学、金沢大学、中京大学、南山大学がトップ3
・前回からの上昇率は、中京大学が第1位、次いで至学館大学、金沢工業大学と続く。金沢工業大学は、大学ブランド力第7位となり過去最高位

その大学特有の魅力として
・「地域産業に貢献している」「地域社会・文化に貢献している」と地域社会とのつながりを示すイメージ項目で静岡大学が共に第1位を獲得

【調査結果データ】

《大学ブランド力》 トップは名古屋大学、前回からの上昇率第3位の金沢工業大学は第7位と過去最高位

北陸・東海地方の主要大学65校における「大学ブランド力」第1位は、90.2ポイントを獲得した名古屋大学(表1)。第2位は金沢大学(67.6ポイント)、第3位は中京大学、南山大学(共に67.3ポイント)が続いた。

また、前回と比較すると、中京大学が5.1ポイント伸ばし、上昇率第1位を獲得した(表2)。上昇率第3位の金沢工業大学(4.5ポイント上昇)は、ブランド力ランキングで第7位となり、調査開始以来、最高位を獲得した。

《大学イメージ》 地域社会とのつながりを示すイメージ2項目で静岡大学が共に第1位を獲得

大学に関する49項目のイメージについて、それぞれの大学の得票率を見ると、各大学特有の魅力が見えてくる(表3)。「地域産業に貢献している」「地域社会・文化に貢献している」といった地域との繋がりを示す2つのイメージ項目において、静岡大学は共に第1位を獲得した。静岡在住者における大学に関する情報の認知経路では、「公開講座・オープンキャンパス」の割合が他の静岡県内大学よりも高く、「サイエンスカフェ」や「市民公開講座」など学外に向けた継続的な関わりが印象づけられていると考えられる。

《認知経路》 ロイヤルティ上位校では、「テレビ番組」「新聞記事」「教授・教員・大学関係者」の影響が大きい

入学推薦率や採用意向率などロイヤルティを形成する情報はどのようなメディア、認知経路からの影響が大きいのか。北海道編を除く全地域の大学を、各地域の入学推薦率および採用意向率それぞれ上位5位までの大学と、6位以下の大学の2つのグループに分け、認知経路全体の中で各手段が占める割合を算出した(図4、図5)。

結果を見ると、上位5位までの大学グループは、「テレビ番組」「新聞記事」など、いわゆるアーンドメディア(Earned Media)と呼ばれる信用や評判を得るメディアの割合と、「教授・教員・大学関係者」「知人・友人」など、口コミの割合が高い。「テレビ番組」や「新聞記事」「教授・教員・大学関係者」は、学内の教育・研究の成果や、その大学独自の強みの伝達に対して使われることの多い情報発信手段である。そのため、大学名や特長を「伝える」だけでなく、他大学と差別化できる「質」にこだわった情報発信が可能だといえよう。

一方、6位以下の大学グループは、「テレビCM」「新聞広告」「交通広告・ポスター」などの広告出稿、ペイドメディア(Paid Media)の割合が高い。「大学案内」「ホームページ」などに代表される、自校で所有して情報発信をするオウンドメディア(Owned Media)の割合には、あまり差が見られない。


本調査では、大学ブランドを算出する49項目以外にも、大学の「認知率」や、口コミなどに影響される「入学推薦率」「採用意向率」などロイヤルティに関わる結果を客観的評価にまとめている。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日経BPコンサルティング]
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