アトピー性皮膚炎の身体的・精神的負担と医師とのコミュニケーションに関する患者調査 

2017年07月13日
サノフィは、スペシャルティケア部門であるサノフィジェンザイムが、アトピー性皮膚炎の患者さんの治療や受診に関する傾向について理解を深めることを目的として、アトピー性皮膚炎の患者さん1万300名を対象に患者さんの自己意識調査を実施しました。

調査の結果、アトピー性皮膚炎の患者さんは、かゆみや湿疹など皮膚症状だけではなく、それら症状に付随して起こる不眠やストレスといった日常生活や社会生活に大きな影響を与える悩みを多く抱えている一方で、多くの患者さんが、そのような悩みは「医師に話しても解決できる内容ではない」、「忙しい先生に申し訳ない」と考え、医師には伝えていないことが明らかになりました。

【主な調査結果】

1.「症状の改善効果」の満足度は53.8%、「医師とのコミュニケーション」の満足度は39.7%

・アトピー性皮膚炎の治療に対する満足度について、「症状の改善効果」について53.8%が満足(とても満足、満足、やや満足)と回答する一方で、「医師とのコミュニケーション」については、39.7%が満足(とても満足、満足、やや満足)と回答。

2. 「診察室で医師または自分が話している時間」は3分以下が54.7%

・「診察室で医師または自分が話している時間」は、平均4.2分だった。
・54.7%は3分以下、31.3%は2分以下の時間しか話ができていないと回答。

3. 「日常生活で困っている事がないか確認してくれる」医師は16.5% 

・医師が「日常生活上のアドバイスをしてくれる」と回答した患者さんは32.5%であったが、「日常生活で困っている事がないか確認してくれる」と回答した患者さんは16.5%に留まった。

4. 4人に1人のアトピー性皮膚炎の患者さんは、「症状による精神的な悩み」 を医師に伝えられてない 

・「症状による精神的な悩み」を伝えられている割合は平均約38%となり、4人に1人は全く伝えていないと回答。 
・「いつ症状が出るかわからないのでビクビクする」、「アトピー性皮膚炎が完治しないことへの不安がある」、「見た目が気になる」といった症状に関連する点は比較的伝えられているものの、「人と接するのがおっくうになる」、「自分に自信が持てない」、「恋愛や結婚が出来ないことへの不安」といった悩みはあまり伝えられていないことが明らかになった。
・なぜ、患者さんは症状に付随して起こる「悩み」を医師に伝えていないのか?という質問では、殆どの患者さんが「医師に話すほどのことでもない」、「医師に話したところで解決しない」、「医師が忙しそうにしているので、時間を取ってもらうのは申し訳ないと思う」と回答。


【調査概要】
実施時期 2016年5月26日(木)~6月2日(木)
調査方法 インターネット調査
調査対象 15~69歳の男女(地域:日本全国)
- アトピー性皮膚炎発症者(過去発症者を含む)
- 症状の範囲:アトピー性皮膚炎の皮膚症状の広さが手のひら1枚以上にある人
- ステロイド外用薬またはタクロリムス軟膏の使用経験がある人(現在使用かは不問)
- 医療機関に通院経験がない人は除外
有効回答数 10,300名
調査委託先 株式会社マクロミルケアネット / 株式会社マクロミル

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[サノフィ]
 マイページ TOP