「ベビーシッター」についての調査(「ベビーシッター」の依頼経験があるパパママ対象) 

2017年09月07日
パナソニックは、働くパパママにとって子どもを預ける手段の一つ、「ベビーシッター」についての調査を行いました。今回は、「ベビーシッター」の依頼経験があるパパママ300名を対象にアンケートを実施しました。

小さな子どもを持つパパママが預け先の保育園・保育所を探す活動=「保活」は、秋ごろから本格化します。しかし、入所申請をしているにもかかわらず希望の保育園・保育所などに入所できない「待機児童」の数は、2017年4月時点で26,081人。前年比2,528人増えており、増加傾向が見られます(※)。(※厚生労働省:「保育所等関連状況取りまとめ(平成29年4月1日)及び『待機児童解消加速化プラン』集計結果」より)

「保活」の激しさが増す中で、自宅で子どもをみてもらえる「ベビーシッター」制度に着目しているパパママも多いのではないでしょうか。たとえば内閣府では、「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」など、働くパパママがベビーシッター派遣サービスの利用を促進する取り組みも行われています。そこで今回の調査では、過去5年以内に「ベビーシッター」依頼経験があるパパママを対象に、依頼理由や不安を感じたことなど意識・実態を調査いたしました。

【調査結果概要】 

■ ベビーシッター依頼前に「保活」は約7割! 保育園の代わりに長期的に利用する人も

はじめに、パパママが「ベビーシッター」を依頼した背景を探るため、依頼当時の雇用形態をききました。その結果、1位の「正社員」が7割を占め(70%)、2位の「働いていなかった」(12%)や3位の「アルバイト・パートタイマー」(9%)を大きく引き離す結果に。

正社員で働くパパママの託児手段として「ベビーシッター」が選ばれているようです。

また、「ベビーシッター」を依頼したタイミングをきくと、「自分や配偶者の体調がすぐれない時」(39%)や「急な外出の予定が入った時」(34%)に一時的に利用したと回答した人がいる一方で、「保育園・幼稚園の代わりに長期的に利用」という人も3割以上(32%)見られます。

ここからは、ベビーシッターを保育園・保育所の代替手段として選ぶ人もいることが分かります。実際に、働くパパママにとって「ベビーシッター」がオススメできるかきくと、83%が「オススメできる」と回答しており、忙しいパパママにとって有効な託児手段と言えそうです。

また、「ベビーシッター」を依頼する前に「保活」を行っていたかきくと、68%が「行っていた」と回答。子どもを保育園に入れることができなかった人の中にも、「保育園に行けずまわりに面倒を見てくれる人がいなかったため依頼」(39歳・男性)など長期的に依頼する人、「認可保育園に入れず、仕事に行くために両親に頼めないときに利用」(37歳・女性)という単発的に依頼する人がおり、利用実態は様々のようです。

これから「保活」を開始するパパママにとって、「ベビーシッター」を依頼した時のことは、知っておきたい情報のひとつといえるでしょう。

■ 約8割が「他人が家の中に入ること」への不安…子どもとベビーシッターの相性への不安も

そこで次に、子どもを「ベビーシッター」に預けた時のことについてききました。やはり、プロのベビーシッターといっても自宅に他人が入ることへの不安があるようで、約8割の人が「家の中に他人が入ることへの不安を感じた」(75%)と回答しています。さらに、「ベビーシッター来訪中に子どもの顔を見て話せないことへの不安を感じた」という人も6割(60%)という結果になりました。

また、「子どもとベビーシッターの相性に関する不安を感じた」人は7割(70%)。「子どもの人見知りが激しいので、泣いて過ごしていないかベビーシッターさんになじめるか少し不安でした」(41歳・女性)というコメントも見られます。また、「体調の急変に対応できるかと不安だった」(46歳・男性)という人もおり、防犯面の不安だけではなく、子どもがぐずってしまった時や体調の変化時などに、「顔を見て話せないこと」への不安を感じるパパママが多いことがうかがえます。

■ 「防犯上のトラブル」は約9人に1人、…何らかの対策をした人も62%

そこで「ベビーシッター」依頼中のトラブル発生経験をきくと、「子どもが体調を崩したりケガをしたりするなど健康上のトラブルがあった」人が13%、「入って欲しくない部屋に入られるなど防犯上のトラブルがあった」人が11%とそれぞれ約7.6人に1人、約9人に1人という結果に。
具体的には「子どもに急な発熱があり、ベビーシッターさんが家に一人だったので心配になった」(49歳・男性)という経験をしている人もおり、「顔を見て話せないこと」の不安は、子どもの発熱などの緊急時により強くなる可能性がありそうです。
そんな「不安」を感じた時にパパママが行ったことをきくと、「何らかの対策を行った」と回答した人が62%。

その内容をきくと、「預けている最中に何度か電話して状況を確認した」(31%)という人が最も多い結果に。続いて、「入って欲しくない部屋に鍵をかけた」(21%)、3位に「在宅時にベビーシッターに来てもらって、子どもとの相性を見極めた」(20%)となりました。

「電話をかける人」が多かったという結果からは、子どもの様子をしっかり確認したいパパママの想いが表れているといえるでしょう。

急外出時や保育園の代わりとしても頼りになる「ベビーシッター」。不安を解消し、上手く利用することがパパママの育児の大きな助けになると言えそうです。


[調査概要]
調査対象:5年以内に「ベビーシッター」を依頼した経験があるパパママ 300名
調査期間:2017年8月3日(木)~2017年8月4日(金)
調査方法:インターネット調査

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