趣味とライフスタイルに関する調査(30歳~59歳の男女対象) 

2018年01月18日
トライバルメディアハウスは、「趣味とライフスタイル」に関するアンケート調査を行いました。
全国の30歳~59歳の男女4,700人を対象に意識調査を実施。

調査結果をもとに、趣味にハマっており、かつ、幸福度が高い人を“趣味充(しゅみじゅう)”と名づけ、47都道府県をランキング化するとともに、①“趣味充” ②趣味はあるがハマっていない人 ③趣味がない人 という3属性の軸で比較をしました。

【調査結果概要】

(1)全国“趣味充”ランキング1位 徳島、2位 沖縄、3位 奈良/鹿児島
“趣味充”が少ないのは宮城、北海道、愛媛。県民性博士・矢野新一氏がレビュー!

(2)趣味のハマり具合が高い人ほど、幸福度も高いという結果に!
趣味に「とてもハマっている」と回答した人のうち43.8%が、「あなたは今、幸せですか?」という質問に対して「とても幸せだ」と回答。非常に幸福度が高いと自覚していることが明らかに!

(3)趣味にとてもハマっており、幸福度も高い“趣味充”は、仕事についてもやりがいを「とても感じている」と回答した人が多数!
“趣味充”の40.9%が仕事にやりがいを「とても感じている」と回答した一方で、趣味あり(趣味充を除く)の人は7.7%、趣味なしの人は5.9%にとどまった。

(4)“趣味充”とそうでない人の余暇時間と自由に使えるお金は、実は大きな差がない!
ほぼ同程度の限られた余暇時間やお金を、いかに趣味に使うかによって幸福度が高くなる可能性がある!?

【調査結果詳細】

(1)全国“趣味充”ランキング1位 徳島、2位 沖縄、3位 奈良/鹿児島
“趣味充”の分布を都道府県ごとにランキング化すると、1位徳島、2位沖縄、3位奈良/鹿児島となった。また、趣味に使うお金が多い都道府県ランキングでは、山口、茨城、高知、長崎、宮崎がランクインしている。
趣味充ランキング1位の徳島は、趣味に使うお金の比率ランキングでは最下位。趣味充ランキング上位の沖縄、奈良、鹿児島も同様に下位となっている。このことからも、“趣味充(ハマる趣味があり、幸福度も高い)”であるためには、必ずしも趣味にお金をかける必要はないとも考えられる。

<県民性博士・矢野新一氏の分析>
徳島県が「趣味充ランキング」の1位となった理由としては、「阿波商人」に由来する県民性が挙げられます。「阿波の人は、思いがけなくお金が入ったら、これを元手にして何倍かに増やす」タイプ。また、ギリギリまで寝ながらも目が覚めてから布団を出る時間が日本一、という特徴も。
趣味にハマっているのは、何事にも真面目で堅実だからでしょうね。そして、せっかく始めた趣味を簡単にやめてしまうのはもったいないと考えているからです。使うお金がワースト1位なのは、無駄なお金は使わないためです。

<県民性博士・矢野新一氏の分析>
山口県が趣味に使うお金が1位なのは、自己顕示欲からでしょう。「薩摩の大提灯、長州の小提灯」という言葉がありますが、これは江戸入りした時に、薩摩が大きな提灯を(持った人を)先頭にして歩いた一方で、長州は全員が小さな提灯を持って歩いた、という話からきています。
見栄っ張りで体裁を気にする人が多いから、趣味にもお金をかけやすいのかもしれません。

(2)趣味のハマり具合が高い人ほど、幸福度も高いという結果に!
趣味があり、かつ「とても幸せ」と回答している人の趣味のハマリ度合いを比較すると、「とてもハマっている」が43.8%、「ややハマっている」が43.3%、「どちらとも言えない」が10.8%、「あまりハマっていない」が2.1%、「まったくハマっていない」が0%となり、趣味のハマり度合いが高い人ほど、幸福度も高いという結果となった。趣味に「ハマっている(とてもハマっている/ややハマっている)」人と「ハマっていない(どちらとも言えない/あまりハマっていない)」人を比較するとそれぞれ87.1%、12.9%となり、約6.7倍もの差があることが明らかに。このような「とてもハマっている趣味があり、幸福度も高いと感じている層」を“趣味充(しゅみじゅう)”と名づけた。

(3)趣味にとてもハマっており、幸福度も高い“趣味充”は、仕事についてもやりがいを「とても感じている」と回答した人が多数!
“趣味充”とそうでない人について、「あなたは仕事にやりがいを感じていますか?(n=4,700)」という質問の回答を比べると、仕事にやりがいを「とても感じている」と回答した人は、“趣味充”の40.9%に対して、趣味あり(趣味充を除く)は7.7%、趣味なしは5.9%となり、大きな差が生まれた。このことから、“趣味充”はワークライフバランスにおいて、余暇だけに比重を置くのではなく、オンもオフも充実させる人物像が多いことが推察される。

(4)“趣味充”とそうでない人の余暇時間と自由に使えるお金は、実は大きな差がない!
一般的に、趣味を始めたくても始められない理由として「時間がない」ことや「お金がない」ことが理由として挙がりやすいが、今回の調査では、趣味にハマっていて幸福度が高い“趣味充”も、趣味あり(趣味充除く)も、趣味なしも、普段自由に使える時間とお金において、著しく大きな差があるわけではないことが明らかになった。

自由に使える時間については、「1日のうち、仕事や家事、家族サービスなどを除いてあなた自身が自由に使える時間はどれくらいありますか?(仕事のある日、仕事が休みの日の2パターンで回答)」 (n=4,700)という質問において最も回答比率が高かったのは、仕事のある日では“趣味充”は「1時間以上2時間未満」で27.9%、趣味あり(趣味充除く)は「1時間未満」で29.8%、趣味なしは「1時間未満」で30.6%であった。休みの日では、“趣味充”は「2時間以上3時間未満」と「3時間以上5時間未満」が同率で18.5%、趣味あり(趣味充除く)は「3時間以上5時間未満」で19.3%、趣味なしは「1時間未満」で20.0%であった。趣味なしは次点が「3時間以上5時間未満」で18.4%であり、“趣味充”と同程度の余暇時間を確保している層も少なくないことがわかる。

自由に使えるお金について「1カ月間にあなた自身が自由に使えるお金はどれくらいですか?」 (n=4,700)という質問において、最も回答比率が高かったのは、“趣味充”の「1万円以上3万円未満」で34.7%、趣味あり(趣味充除く)は「1万円以上3万円未満」で37.0%、趣味なしは「1万円未満」で38.1%であった。趣味なしは次点が「1万円以上3万円未満」で35.6%であり、自由に使える時間に関する調査と同様に、“趣味充”と同程度に自由に使えるお金を確保している層も多く存在すると考えられる。このことから、“趣味充”とそうでない層の間において、自由に使える時間とお金の量に大きな差があるわけではなく、同じように限られた時間をいかに趣味に費やし、かつ、ハマっていくことができるかが、“趣味充”とそうでない層との分岐点になっていると考えられる。


【調査概要】
調査実施期間:2017年12月18日(月)~12月19日(火)
調査対象:全国の30歳~59歳の男女4,700人
調査方法:インターネットによるアンケート調査

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