「仕事・働き方」に関する意識・実態調査(ミレニアル世代およびその親世代対象) 

2018年07月25日

ジャパンネット銀行は、ミレニアル世代およびその親世代を対象とした、「仕事・働き方」に関する意識・実態調査を行いました。

■ミレニアル世代の「キャリア」に対する考え方を大調査!
ミレニアル世代とは、2000年以降に成人・あるいは社会人になる世代のこと。日本国内においては、18~25歳の若年層をさして用いられるケースが多いようです。アメリカにおいては、このミレニアル世代が、社会や消費のあり方に大きな影響を与えるジェネレーションとして注目を集めています。
それでは、日本の「ミレニアル世代」は、どのような特性を持ち合わせているのでしょうか。今回は、「仕事・働き方」をテーマに、日本国内の18~25歳の働く男女へアンケートを実施。さらに、彼らの親世代である40~50代の働く男女にも同じ調査を行うことで、「ミレニアル世代」ならではの仕事観を探りました。

調査結果トピックス


1:ミレニアル世代の「キャリア」に対する意識
「いろいろな会社で経験を積みたい」 親世代では25%、ミレニアル世代では40%!
ひとつの会社にとどまり続けると、「固定観念にとらわれる」「視野が狭くなる」などの声も…

2:ミレニアル世代の「副業」に対する意識
ミレニアル世代の7割が「副業」の経験・意向アリ…親世代と10ポイント以上の差!
複数の仕事・活動を掛け持ちする新しい働き方=「スラッシュキャリア」に興味を持つ人も6割に

3:ミレニアル世代の「お金」に対する意識
ミレニアル世代は、金銭面でも「スラッシュキャリア」志向
好きなことを仕事にできる、残業が少ない、人間関係が良好…「収入以上に重視することがある」人が過半数に

調査結果


1:ミレニアル世代の「キャリア」に対する意識

「いろいろな会社で経験を積みたい」 親世代では25%、ミレニアル世代では40%!
ひとつの会社にとどまり続けると、「固定観念にとらわれる」「視野が狭くなる」などの声も…


はじめに、ミレニアル世代および親世代の「キャリア全般」に対する考え方を知るべく、「いろいろな会社で経験を積む」と「1つの会社で長く働く」では、どちらが自身の目指す働き方に合致しているかを質問。

その結果、「いろいろな会社で経験を積む」と答えた割合は、親世代が25%であるのに対して、ミレニアル世代では40%にのぼり、両世代で15ポイントもの差が生じました。具体的な理由としては、「ひとつの会社だと固定観念にとらわれてしまい限定的な経験しか身につかないから」(25歳・男性)、「さまざまな職場を経験したほうが、視野が広がり、自分のやりたいことや合っていることがわかると思う」(24歳・女性)などの声があがっています。

ただし一方で、ミレニアル世代においても、残り60%は「1つの会社で長く働く」と回答しました。1つの働き方にとらわれることなく、さまざまな選択肢の中から、自分にあわせた多様な生き方を選びとるのがミレニアル世代であると言えそうです。

また、ミレニアル世代は、「起業」についての意識も高い傾向に。「起業経験がある、または今後起業したいと思っている」人の割合は、ミレニアル世代で22%と約5人に1人となり、親世代の14%を上回りました。加えて、「周囲に学生起業をした人がいる」と答えた割合にも差が生じ、ミレニアル世代では19%、親世代では4%となっています。親世代の頃と比べて、現代は「学生起業」がより身近なものになっているようです。

2:ミレニアル世代の「副業」に対する意識

ミレニアル世代の7割が「副業」の経験・意向アリ…親世代と10ポイント以上の差!
複数の仕事・活動を掛け持ちする新しい働き方=「スラッシュキャリア」に興味を持つ人も6割に


続いて、「副業」に対する意識を調査しました。
まず、「本業以外にもいろいろな活動をしたいと思いますか?」と聞くと、ミレニアル世代の約6割(57%)が「そう思う」と回答し、親世代の回答(47%)と比較して10ポイント高い結果に。また、「本業1本よりも複数の仕事を掛け持ちしたほうが楽しいと思う」と答えた割合も、親世代が50%であったのに対して、ミレニアル世代では62%にのぼりました。

​そこで、ミレニアル世代と親世代それぞれに、本業とは別で仕事をする「副業」への興味・関心について質問。その結果、副業の経験・意向がある人の割合は、ミレニアル世代では70%、親世代では57%となりました。いずれも半数を超えており、社会的に副業への関心が高まっている様子がうかがえますが、ミレニアル世代においては特にその傾向が顕著なようです。また、実際に副業経験があるミレニアル世代の割合は23%とおよそ4人に1人にのぼっています。

さらに、ミレニアル世代に「副業のメリットは何だと思いますか?」と聞くと、「収入が増える/安定する」が73%でトップに。親世代で同じ回答をした69%と比べても高い割合となり、ミレニアル世代の収入に対する不安がうかがえる結果となりました。

一方で、ミレニアル世代においては、収入に関する回答以外に、「趣味や好きなことを仕事にしやすい」(46%)、「個人としての経験やスキルが増える」(32%)という、自身のライフワークや長期的なキャリアを見据えた回答も目立っています。

近年は、複数の仕事・活動を掛け持ちする『スラッシュキャリア』(※)という新しい働き方が注目を集めていますが、従来の働き方にとらわれないミレニアル世代こそが、この『スラッシュキャリア』を牽引していると言えそうです。

実際に、「『スラッシュキャリア』という働き方は、今後広まっていくと思う」と答えたミレニアル世代は69%と約7割に。また、「『スラッシュキャリア』に興味・関心がある」人の割合も60%にのぼっています。

※スラッシュキャリア:職業を1つに限定せず、複数の仕事・活動を掛け持ちしながら、多方面で仕事をする働き方のこと。SNSなどにおいて、複数の肩書を「/(スラッシュ)」でつないで表す様子から「スラッシュキャリア」と呼ばれている。

3:ミレニアル世代の「お金」に対する意識

ミレニアル世代は、金銭面でも「スラッシュキャリア」志向
好きなことを仕事にできる、残業が少ない、人間関係が良好…「収入以上に重視することがある」人が過半数に


さらに今回は、「仕事・働き方」と切り離せない「お金」に関するテーマについても調査を行ったところ、下記のような結果になりました。

■「本業1本」で収入を得るよりも「複数の収入源」を持ちたいと思う
ミレニアル世代…69%  >親世代…60%

■「本業1本」よりも「複数の仕事」を掛け持ちしたほうが稼ぎやすいと思う
ミレニアル世代…71%  >親世代…61%

■「本業1本」で収入を得るのはリスクだと思う
ミレニアル世代…48%  >親世代…44%

ここでも、ミレニアル世代の「スラッシュキャリア」志向が浮き彫りに。親世代以上に、本業1本よりも複数の仕事を掛け持ちしたほうが、金銭面でも望ましいと感じている人が多いようです。

また、今回の調査対象者に、現在の年収を聞いたところ、ミレニアル世代では「315万円」、親世代では「529万円」がそれぞれ平均となりました。ちなみに、ジャパンネット銀行が2017年に実施した調査(※)によると、ミレニアル世代の「10年後の予想年収」は平均「430万円」。また、「親よりも生涯賃金を稼げる自信がありますか?」という質問で、「ある」と答えた人は、わずか3割台(36%)にとどまっています。

​その一方で、今回の調査では、ミレニアル世代の59%と約6割が、「仕事において収入よりも重視していることがある」と回答。具体的には、「自分が好きなことを仕事にできる・活かせること」(48%)、「残業がない/少ないこと」(38%)、「会社の人間関係が良好であること」(36%)などが上位となりました。

※「ミレニアル世代」のお金に関する意識・実態調査(調査期間:2017年4月28日~5月9日)

調査概要


調査期間:2018年6月25日~6月26日
調査方法:インターネット調査
調査対象:
 ミレニアル世代…18~25歳 有職者男女300名(性別均等割付)
 親世代…18~25歳の子どもを持つ40~59歳 有職者男女300名(性別均等割付)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ジャパンネット銀行]
 マイページ TOP