第4回 災害や防災に関する定点調査(20~69歳の男女対象) 

2018年08月07日

マクロミルが運営する市場調査メディア「HoNote(ホノテ)」では、災害や防災に関する定点調査を年に2回実施しています(当調査は4回目)。災害大国である日本の生活者は、災害をどの程度意識し、備えをしているのでしょうか。2018年は、大阪北部地震や西日本豪雨などによって甚大な被害が発生していますが、意識や備えに変化はあるのでしょうか。全国の20~69歳の男女1,000名に対してアンケート調査を行いました。

調査TOPICS


  • “恐れている災害”、「豪雨、洪水」が急上昇。しかし1位は依然、圧倒的に「地震」
  • 94%が、“5年以内に日本で大災害が起きる”と回答。起きると思う災害で、上昇傾向なのは「豪雨、洪水」「土砂災害」、そして「中長期の天候災害」。この夏の猛暑も影響?
  • 大災害への不安が高まる一方、防災意識はほとんど変わらず
  • ペットの防災、飼い主の実施率は6割

調査結果


■“恐れている災害”、「豪雨、洪水」が急上昇。しかし1位は依然、圧倒的に「地震」

生活者に恐れられている災害について、過去3回の調査結果を比較しました。今、最も恐れられている災害は「地震」で、96%とほぼ全員が回答。続いて2位は、前回の調査より13ポイントも上昇した「豪雨、洪水」67%でした。また、「土砂災害」も、前々回と比較すると10ポイント上昇しています。西日本豪雨の影響からか、豪雨、洪水、土砂災害などへの恐怖感が高まっているようです。

■94%が、“5年以内に日本で大災害が起きる”と回答。起きると思う災害で、上昇傾向なのは「豪雨、洪水」「土砂災害」、そして「中長期の天候災害」。この夏の猛暑も影響?

日本国内でしばしば発生している大災害。気象庁などから、“○年以内に○○で大地震が・・・”など、様々な予測も発表されています。生活者は、未来の災害発生について、どのように予想しているのでしょうか。

“この先5年以内に、国内で生命や社会生活に大きな被害をもたらす大災害が起きると思うか”と質問したところ、94%が「起きると思う」と回答しました。起きると思う大災害の1位は「地震」で90%、次いで「豪雨、洪水」62%、「土砂災害」40%、「津波」36%、「中長期の天候による災害(干ばつ、熱波、寒波、冷夏など)」32%と続きます。前回2018年2月調査よりもスコアが軒並み上昇しており、特に「豪雨、洪水」「土砂災害」でその傾向が顕著でした。また、「中長期の天候による災害」も前回より11ポイント上昇しており、この夏の猛暑が大災害への不安につながっているのかもしれません。

■大災害への不安が高まる一方、防災意識はほとんど変わらず

大災害に対する恐怖や不安が高まる一方で、大災害に対する防災意識に変化は見られるのでしょうか。防災を「意識している(とても意識している+やや意識している)」と回答した人は61%という結果で、前回の調査と比べてほとんど変化はありませんでした。

次に、この1年以内に強化した“大災害に対する備え”を尋ね、2018年7月調査の上位5位の結果で比較を行いました。1位は「日用品・水・食料品などの備蓄」23%でした。1年前の2017年7月調査では16%まで減少していましたが、その後徐々に上昇してきています。また、半年前の調査と比べると3~4ポイントとわずかではありますが、「避難場所や避難所の確認」と「ハザードマップの確認」を強化した人が増えています。

■ペットの防災、飼い主の実施率は6割

ペットを飼育する人が多い日本において、ペットの防災はどの程度実施されているのか?ここではペットのうち、犬と猫の飼い主に尋ねました。

ペットの防災として実施率が高いのは、犬では、1位「ペットフードの備蓄」52%、2位「トイレシーツの備蓄」33%、3位「ケージ、クレート、キャリーケースなど」28%。猫では、1位「ペットフードの備蓄」46%、2位「ケージ、クレート、キャリーケースなど」35%、3位「トイレシーツの備蓄」33%でした。一方、実際に災害が発生した際、ペットの同行避難や同伴避難について報道されることもありますが、対策は「特に何もしていない」という飼い主が、犬猫ともにおよそ4割にのぼりました。

調査概要


調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:平成27年国勢調査による、性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
調査期間:2018年7月26日(木)~2018年7月27日(金)

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