たばこに関する調査(一都三県(埼玉、千葉、東京、神奈川)に在住する20歳~69歳の男女対象) 

2018年09月18日
クロス・マーケティングは、一都三県(埼玉、千葉、東京、神奈川)に在住する20歳~69歳の男女を対象に「たばこに関する調査」を実施しました。

調査結果概要


  • 喫煙習慣が一度もない非喫煙者が全体の6割
  • 禁煙の理由は健康面や金銭面を考えて
  • たばこ税増税後も特に喫煙習慣は変わらず

調査結果


■喫煙習慣が一度もない非喫煙者が全体の6割

現在、習慣的に喫煙しているかどうかでは「喫煙習慣があったことは一度もない」が58.1%で最も多い結果になりました。
次いで「現在喫煙習慣がある」が22.3%、「過去喫煙習慣があったが現在はない」が19.7%となり、喫煙者が減っている印象はありましたが、元々喫煙習慣がない人が多いというのが実態なのかもしれません。<図1-1>

喫煙習慣がある人、あった人に喫煙する理由をたずねると、「気分転換」が52.4%で約半数を占めました。
その他「リラックス」「生活の習慣」「ストレス解消」などが上位に挙がり、喫煙することで気持ちを落ち着かせたり息抜きをしたりする様子がうかがえました。<図1-2>

■禁煙の理由は健康面や金銭面を考えて

現在喫煙習慣がある人に、今後禁煙する予定があるかどうか聞いてみました。
すると、禁煙予定はない人が過半数を超えて最多に。いつか禁煙したいな、と思っている人は4割近くになりました。
禁煙の意思もあり時期も決定済みという禁煙覚悟者は1割未満と少なく、積極的に禁煙をしようと考えている人はあまりみられませんでした。<図2-1>

過去喫煙習慣があったが現在はない人(=喫煙経験者)がなぜ禁煙したのかでは、「病気や体調不良」が最も多くなりました。
次いで「お金の節約」となり、値上がりや子ども・孫の誕生・喫煙場所の減少といった外的要因よりも、自身の健康面や金銭面などを見直すなどといった内的要因で禁煙をする人が多い傾向があることがわかりました。<図2-2>

■たばこ税増税後も特に喫煙習慣は変わらず

賛成理由

  • 健康面や周りへの影響から考えて、簡単に手を出してはいいものではない。(男性/28歳/喫煙者)
  • 嗜好品にはお金をかけても良い(女性/64歳/喫煙者)
  • 健康を考えると、吸わない方が良い。金を掛けても吸いたいと思う人は吸えばよい。(男性/69歳/喫煙経験者)
  • 嗜好品に税金をかけ、日常的なものには負担をかけてほしくないから(男性/39歳/喫煙経験者)
  • マナーが悪い人が減るかもしれないから(男性/25歳/非喫煙者)
  • タバコを吸う人が減って欲しいから(女性/26歳/非喫煙者)
  • その税で分煙の設備を沢山つくって欲しい(女性/49歳/非喫煙者)

反対理由
  • 煙草だけが増税されるのはおかしい。不公平感がある(女性/32歳/喫煙者)
  • 生活費の切迫になる。非喫煙者より税金を納めてるのに、まだ取るのかと思う。(女性/45歳/喫煙者)
  • 増税するならば、喫煙環境もしっかり整備するべき。(男性/38歳/喫煙者)
  • 安易にたばこだけ、値上げするのはおかしい(男性/25歳/喫煙経験者)
  • 値上げすれば良いというものではない。やめたくない人はいくらになってもやめられないと思う。(女性/54歳/喫煙経験者)
  • 偏った税の徴収は好ましくないと思う(男性/44歳/非喫煙者)
  • 価格を上げても喫煙の抑制にはつながらないと思うから(女性/22歳/非喫煙者)

10月から始まるたばこ税増税に伴う値上がりについて賛成・反対をきくと、全体では賛成が7割強。
性別でみると女性の方が男性よりも賛成派が多いことが判明しました。
また、非喫煙者は賛成派が、喫煙者は反対派が多いという結果になりました。(当然といえば当然ですが…)<図3-1>

それぞれの理由をみてみると、賛成派は「健康への影響を考えて」「嗜好品だから」「喫煙者が減ってほしい」「設備向上の期待」などが挙げられました。
対して反対派は「喫煙者ばかり負担が大きく不公平」「たばこだけ値上げするのは好ましくない」「値上げは喫煙抑制につながらない」などが挙げられました。

喫煙者に、たばこ税増税後に現在の喫煙習慣を変えるかどうかを聞くと、特になにも変えないという人が最多になり、以下、吸う本数を減らすと続きました。一気に禁煙しようとしている人は1割と少数派です。

たばこ税増税は受動喫煙の防止や将来的な医療費削減などが目的とされていますが、今回の増税は大きな変化にはならない可能性がうかがえました。<図3-2>

たばこは嗜好品が故に、吸うことが習慣になっている人はなかなかやめられないもの。
喫煙者も、非喫煙者も、どちらかが極端に嫌な思いをせず、互いに気分よく暮らせる環境づくりが肝要なのかもしれません。

調査概要


調査手法: インターネットリサーチ
調査地域: 一都三県(埼玉、千葉、東京、神奈川)
調査対象: 20~69歳の男女
調査期間: 2018年9月8日(土)~9月9日(日)
有効回答数 : 2,000サンプル

詳しいリサーチ内容はネタ元へ

[クロス・マーケティング]
 マイページ TOP