脳の健康に関する調査(20~60代男女対象) 

2018年09月19日

ネイチャーラボは、9月21日の世界アルツハイマーデーを迎えるにあたり、日本全国の20~60代の男女を対象に「脳の健康に関する調査」を実施しました。本調査は「人生100年時代」を迎え、長く楽しむことのできる人生をより沢山の記憶や思い出と過ごせるようにという想いから、身体の健康だけでなくひとりひとりの脳の健康への意識を高めることを目的に実施したものです。

 今回の調査から、脳の衰えを感じる人は40代に入ると約15%増加するなど、40歳が「脳の曲がり角」と言える結果になりました。一方で脳の衰えに対する不安は40代まではほぼ変わらないにも関わらず、50代になると約10%増加。脳の衰えは実感しつつも不安には感じない、など脳の衰えに対する“実感と不安”にギャップがあるという結果が明らかになりました。

調査TOPICS


脳の健康について
  • 40歳が「脳の曲がり角」!40代になると、脳の衰えを感じたことのある人が約15%増加!一方で、脳の 衰えに対する不安は50代に約10%増加するなど“実感と不安にギャップ”
  • どの年代でも脳の健康のために今すぐ取り組む必要があると感じている。脳の健康のために取り組んでいることトップ3は「運動」「睡眠」「食事」
  • 脳の健康管理。必要ないと思う理由トップ2は「生活に支障がないため」 「まだ早いと思っているため」
脳疲労度について
  • 日本人の約6割が脳疲労レベル中~高の“脳疲労予備軍”! 特に女性は“脳疲労予備軍”の割合が男性より約7%多い結果に。
  • 睡眠負債を抱える人は約70%が脳疲労予備軍。睡眠不足が脳を疲弊させる結果に。
  • ストレスを抱える人は約71%が脳疲労予備軍。心のストレスがそのまま脳疲労のリスクに。

調査結果


脳の健康について

・40歳が「脳の曲がり角」!40代になると、脳の衰えを感じたことのある人が約15%増加!一方で、脳の衰えに対する不安は50代に約10%増加するなど“実感と不安にギャップ”

 脳の衰えを感じたことがあるかについて尋ねたところ、「ある」と回答した人は、20代~30代では約61%なのに対して40代では約76%と約15%増加、また50代ではさらに上昇し約80%に達するなど、40歳が「脳の曲がり角」とも言える結果になりました。また女性は全体で約75%があると回答し約66%の男性を上回り、特に30代から50代では約10%以上男性より高くなるなど、女性は男性よりも衰えを自覚しやすい傾向にあることが明らかになりました。
 一方で脳の衰えを不安に感じたことはあるか尋ねたところ、「ある」と回答した人は20代~40代はほぼ変わらず、50代になって約10%上昇するなど、衰えの実感と衰えに対する不安に約10歳のギャップがあるなど、“実感と不安にギャップ”が存在する結果になりました。

・約8割が「人の名前がなかなか出てこなかった経験」あり。40歳以上になると15%以上上昇。

 「人の名前がなかなか出てこなかった経験」について尋ねたところ、全体の約77%が「ある」と回答するなど多くの人に経験があることが明らかになりました。年代別で見ると「ある」と回答した人の割合は、40歳未満は約67%なのに対し、40歳以上は約84%(40代:約81%、50代、60代:約85%)と、40歳を超えると約17%「人の名前がなかなか出てこなかった経験」が増加する結果になりました。

・3人に2人が「新しく出会った人の名前が思い出せなかった経験」あり。40代以上になると7割を超える。

 「新しく出会った人の名前が思い出せなかった経験」について尋ねたところ、およそ3人に2人となる全体の約69%が「ある」と回答。年代別で見ると「ある」と回答した人の割合は、40歳未満は約66%なのに対し、40歳以上では約70%を超え(40代:約70%、50代:約73%、60代:約67%)、こちらも40歳が「脳の曲がり角」であることを示す結果になりました。

・どの年代でも脳の健康のために今すぐ取り組む必要があると感じている。
脳健康のために取り組んでいることトップ3は「運動」「睡眠」「食事」

 脳の健康管理のために何か取り組む必要があると思うか尋ねたところ、全体で約60%以上が取り組む必要があると回答。何歳から取り組むべきか尋ねると、各年代いずれもすぐに取り組むべきと感じているなど、脳の健康への意識は全体的に高く、またすぐ行動に移す必要性を感じている結果になりました。

 また「取り組む必要があると思う」と回答した人に対して実際に何か取り組んでいるか尋ねるとトップ3は「運動(37%)」「睡眠(35%)」「食事(34%)」と、日常生活ですぐに実践できることが上位を占めました。しかし、「特になし」と回答した人も約3割を数え、脳ケアの必要性を感じつつも行動に移せていない人も一定数存在する結果になりました。

・​脳の健康管理。必要ないと思う理由トップ2は「生活に支障がないため」 「まだ早いと思っているため」

 脳の健康管理のため、何か取り組む必要がないと回答した人に対して、その理由を尋ねたところ、最も多かったのは「生活に支障がないため(34%)次いで「まだ早いと思っているため(31%)」となり、多くの人が脳の健康管理を自分事化していないという結果になりました。

脳疲労度について

早稲田大学の矢澤一良教授ご協力のもと作成した、脳疲労度を測る以下の12個の項目からなる“脳疲労チェックリスト”を使った調査から得られた、日本人の脳疲労度の結果について紹介します。脳疲労チェックリストのうち、いくつ該当したかで自身の現在の脳疲労度をチェックすることができます。目安は以下の通りです。
1〜3個:脳疲労レベル低、4個以上7個以下:脳疲労レベル中、8個以上:脳疲労レベル高

脳疲労レベル中~高の人は、“脳疲労予備軍”の可能性があり、脳のゴミが溜まっている状態と考えられます。日頃から脳の健康を意識して、脳ケアに気をつけることが重要です。8個以上の人はさらに注意が必要だと言えます。

・日本人の約6割が脳疲労レベル中~高の“脳疲労予備軍”!?
特に女性は“脳疲労予備軍”の割合が男性より約7%多い結果に。

 実に日本人の約60%が脳疲労レベル中~高の、脳のゴミが溜まっている状態と考えられる脳疲労予備軍という結果になりました。また、脳疲労チェックリスト12個のうち日本人の平均選択数は5.0個、最も高い数値となったのは25歳以上30歳未満で、実に6.1個となりました。
男女の脳疲労度を比較すると、男性は脳疲労予備軍の割合が56.0%なのに対し、女性は63.3%と、女性の方が脳疲労を起こしている可能性が高いという結果になりました。

・睡眠負債を抱える人は約70%が脳疲労予備軍。睡眠不足が脳を疲弊させる結果に。

 ここ1年間の平均睡眠時間が5時間未満の睡眠負債リスクを抱える人の脳疲労度を見ると、脳疲労レベル中~高の脳疲労予備軍の人が約70%と、平均を約10%上回り、睡眠負債が脳疲労に影響を与える結果になりました。また、脳疲労チェックリストの平均選択数は6.0個で、全体と比較しても約1個多くなりました。
 一般的に6時間睡眠を2週間続けた脳は2日連続で徹夜をした脳と同じ疲労度と言われていますが、それが1年間継続すると「脳疲労」につながりやすくなるのかもしれません。

・ストレスを抱える人は約71%が脳疲労予備軍。心のストレスが脳疲労リスクに。

 普段ストレスを「感じている」「やや感じている」と回答したストレスを抱える人の脳疲労度を見ると、脳疲労レベル中~高の“脳疲労予備軍”の人が約71%と平均を約11%上回り、心のストレスを抱える人は脳疲労リスクも高いという結果になりました。また、脳疲労チェックリストの平均選択数も平均6.1個と、全体と比較しても約1個多くなりました。

調査概要


■調査タイトル:脳の健康に関する調査
■調査実施日時:2018/08/25~2018/08/26
■地域:全国
■性別:男女
■年齢:20-60代
■サンプル数:600s
■その他:性年代別均等割付

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