骨粗鬆症への意識や実態に関する調査(50代以上の閉経後女性対象) 

2018年10月16日

ファイザーは、2018年7月31日から8月6日にかけて、50代以上の閉経後女性3,168人を対象に、骨粗鬆症への意識や実態に関するインターネット調査を実施しました。

毎年10月20日は国際骨粗鬆症財団(IOF)を中心に世界骨粗鬆症デー(WOD:World Osteoporosis Day)が開催され、「世界から骨粗鬆症による骨折をなくす」ことを目指す地球規模の啓発イベントが開催されます。本調査は、「女性の健康寿命延伸」を目指した活動を展開しているファイザーが、当該活動の一環として、この世界骨粗鬆症デーに合わせて、閉経後の女性がどのように骨粗鬆症を認識し、行動しているかを把握し、その結果を今後の骨粗鬆症診療の進展に活かすことを目的に実施しました。

女性は、50歳前後に迎える閉経に伴い、健康寿命を阻害する様々な疾患のリスクが高まります。骨粗鬆症はその一つであり、女性の有病率は50代から徐々に上昇し、60代の3人に1人、80代では2人に1人が罹患しています※2。骨粗鬆症による骨折が原因で要介護状態や寝たきりになる女性の確率は、認知症、衰弱に次ぎ、第3位に上げられ※1、本人の身体的・経済的負担とともに、家族にも大きな負担をかける可能性があります。また、椎体骨折と大腿骨近位部骨折は、その後の死亡率を上昇させることが報告されています※4。

調査結果


骨粗鬆症に関する認知率自体は高いが、情報の認知にばらつきも
  • ほぼ全ての回答者(99.3%)が、骨粗鬆症について認識しており、約7割(71.7%)は、「どのような病気か詳しく知っている」と回答した。【図①】
  • 骨粗鬆症の情報として知っていることの上位の項目は、「骨がスカスカになる(86.0%)」「骨がもろくなりちょっとしたことで骨折しやすくなる(82.3%)」「骨折して寝たきりの原因にもなる(69.5%)」であった。【図②】
  • 一方、「糖尿病などの生活習慣病と関連がある(11.1%)」「放っておくと悪化し寿命が短くなる(18.9%)」「骨折しても痛みや自覚症状がないことがある(37.4%)」「治療すると骨折をある程度防ぐことができる(37.8%)」など、十分に認知されていない項目もあった。【図②】
  • これらの骨粗鬆症に関する知識は、検査を受けたことがある人の方が受けたことがない人よりも全体的に高かった。骨粗鬆症に関する情報の普及とともに、検査を受けることの大切さを伝え、検査受診率を向上させることの必要性が示唆された。【図③】
  • また、骨粗鬆症になった場合に、どの診療科に受診すればよいか分からないと回答した人は2割弱(18.2%)であった。その割合は50歳代で最も高く2割強(22.6%)であった。【図④】
骨粗鬆症になる不安を感じているが、4割強が検査経験なし
  • 「骨粗しょう症になる可能性があると思う」「今はないが、将来骨粗しょう症になる可能性があると思う」と回答した人は74.7%であった。その中で骨粗鬆症の検査を「受けたことがない」と回答した人は42.2%であり、骨粗鬆症の不安を感じながらも検査を受けていない人が多いことが明らかとなった。【図⑤、図⑥】
  • 骨粗鬆症に対して非常に不安に思うと回答した割合の高かった項目は、「骨折して寝たきりになること(66.8%)」「(寝たきりで要介護になり)家族に迷惑がかかること(65.1%)」「身体に痛みが生じること(46.1%)」であった。【図⑦】
運動習慣や食事の改善で予防できると考え、検査受診に至っていない実態も明らかに
  • 自身が「骨粗しょう症になる可能性がないと思う(18.7%)」と回答した主な理由は、「食事に配慮しているから(51.2%)」「適度な運動をしているから(46.6%)」であった。【図⑤、図⑧】
  • 4割弱(38.8%)の人は骨粗鬆症の検査を「一度も受けたことがない」と回答した。50代女性では、その割合が5割強(55.2%)まで増加した。また、身近な人で骨粗鬆症になった人がいても検査を受けたことがない人は2割以上(27.6%)であった。【図⑨】
  • 検査を受けたことがない理由の上位は、「検査を受けに行くきっかけがなかったから(40.9%)」「気になる症状がなかったから(39.8%)」であった。【図⑩】
骨粗鬆症で骨折している可能性があっても、自己判断で治療を受けない患者さん像
  • 約4割(38.3%)の人が「若い頃より2センチ以上身長が縮んだ」と回答した。そのうち、7割以上(75.8%)の人は骨粗鬆症の診断はなく、治療もしていなかった。【図⑪】
  • 骨粗鬆症と診断されているにもかかわらず治療をしていない理由の上位は、「痛みなどの症状がないから(41.9%)」「食事や運動で治せると思うから(29.1%)」であった。【図⑫】

調査概要


実施期間:2018 年 7 月 31 日~8 月 6 日
調査対象:50 代以上の閉経後女性 3,168 人(50 代 1,059 人、60 代 1,076 人、70 代 1,033 人)
調査地域:全国 47 都道府県
調査方法:インターネットアンケート調査

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[ファイザー]
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