成人の散歩・ウォーキングの実施状況調査(18歳以上の男女対象) 

2017年09月14日

笹川スポーツ財団(SSF)は、全国の 18 歳以上の『スポーツライフに関する調査』を、昨年 6月~7 月に実施いたしました。(全体の調査結果は 2017 年 3 月に発表済み)
今回、敬老の日に合わせ、高齢者を含む成人の散歩・ウォーキングの実施状況について、1996 年から2016 年までの過去 20 年間の推移と年代別の分析を行いました。

主な調査結果


成人の散歩・ウォーキング実施率は、全体として過去 20 年間で 2 倍に伸びており、特に高齢者層の実施率が最も高く、全体の実施率をけん引していることがわかりました。

1.散歩・ウォーキング実施者は 20 年間で倍増
成人における年 1 回以上の散歩・ウォーキングの実施率は、2016 年度で 44.2%、推計人口は 4,592万人となった。20 年前となる 1996 年の実施率 22.3%、推計人口 2,141 万人と比較すると 2 倍に増えている。

2.高齢者層が散歩・ウォーキング実施率をけん引
60~70歳以上の2016年度の散歩・ウォーキング実施率は、年1回以上が55.6%、週1回以上が49.7%であり、若年層に比べて顕著に高い値を示した。(20~30 歳代:年 1 回以上 34.6%・週 1 回以上 19.6%、40~50 歳代:年 1 回以上 41.6%・週 1 回以上 27.2%)高齢者層の実施率は上昇傾向が続いている。

調査結果


1.散歩・ウォーキング実施者は 20 年間で倍増(年 1 回以上:推計人口 2,141 万人→4,592 万人)

年 1 回以上の散歩・ウォーキングの実施率は最新の 2016 年調査では 44.2%であり、推計人口は 4,592万人となった。推移をみると、1996 年の実施率は 22.3%であったが、その後上昇を続け、2004 年には44.4%となり、2006 年には 40.3%と一度落ち込んだものの、2010 年には過去最高値となる 47.5%を記録した。
2012 年から現在までは、わずかながら減少傾向が続いているが、20 年前となる 1996 年と比較すると実施率と推計人口は 2 倍に増えている。

週 1 回以上の散歩・ウォーキングの実施率は、2016 年調査では 32.5%であり、推計人口は 3,376 万人となった。1996 年には実施率 13.6%、推計人口 1,306 万人であったが、年 1 回以上の実施率と同様の推移を示し、この 20 年間で倍増する結果となった。
健康志向の高まりによる散歩・ウォーキング実施者の増加、そして、私たちのライフスタイルの一部として散歩・ウォーキングが広く普及・定着してきた様子が伺える。

2.高齢者層が散歩・ウォーキング実施率をけん引

年 1 回以上の散歩・ウォーキング実施率の推移を年代別にみると、1996 年当時は大きな差はみられず、その後、2004 年までは全年代で上昇が続いた。2006 年以降、20~30 歳代と 40~50 歳代は 30~40%台で横ばいまたは微減となっているが、60~70 歳代以上は 50%台まで上昇している。
2000 年代後半からは高齢者層が散歩・ウォーキング実施率をけん引している。

さらに、週 1 回以上の実施率の推移を見ると、2004 年までは全年代で上昇し、その後は 20~30 歳代と 40~50 歳代が横ばいの状況から直近では減少傾向となっている。一方、60~70 歳代以上は上昇が続き、2016 年調査では 49.7%となり、他の年代よりも顕著に高い割合となっている。
高齢者層は、年 1 回実施率と週 1 回実施率の差も小さいことから、日常生活の中に散歩・ウォーキングを取り入れ、習慣化している様子が伺える。

調査概要


■調査内容: 運動・スポーツ実施状況、運動・スポーツ施設、スポーツクラブ・同好会・チーム、スポーツ観戦、スポーツボランティア、スポーツ活動歴、日常の生活習慣・健康、2020 年東京オリンピック・パラリンピック 他
■調査対象: 全国の市区町村に居住する満 18 歳以上の男女 3,000 人(男性:1,491 人、女性 1,509 人)
■地点数: 市部 273、郡部 27(計 300 地点)
■調査時期: 2016 年 6 月 10 日~7 月 10 日

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[笹川スポーツ財団]
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