患者・家族に聞くアトピー性皮膚炎の治療とコミュニケーション実態調査 

2018年10月25日

サノフィのスペシャルティケア事業部門のサノフィジェンザイムは、アトピー性皮膚炎が患者さんとそのご家族に与える影響やアトピー性皮膚炎に関する患者さんとご家族との間のコミュニケーションの状況について理解を深めることを目的として、近畿圏の患者さん200名および患者さんのご家族200名を対象に「患者・家族に聞くアトピー性皮膚炎の治療とコミュニケーション実態調査」を実施しました。

調査の結果、アトピー性皮膚炎の患者さんの約8割がアトピー性皮膚炎による「心理的・精神的負担」を自覚しており、「睡眠(51.0%)」、「勉学/仕事(41.5%)」、「スポーツ・レジャー(41.0%)」、「入浴(40.5%)」など、日常生活のさまざまな場面において支障があると感じていることが明らかになりました。これによりアトピー性皮膚炎の患者さんは、皮膚の炎症やかゆみといった直接的な症状のみならず、日常生活の制限や精神的負担などの「疾病負荷*」を抱えていることが浮き彫りになりました。

また、アトピー性皮膚炎の症状や悩みについて、ご家族の半数以上(54.0%)が十分なコミュニケーションが取れていると認識している一方、同様の認識を持っている患者さんは37.5%と、それぞれの認識にギャップがみられました。ご家族とコミュニケーションが取れている患者さんほど治療に積極的で、現在のアトピー性皮膚炎の状態にも満足しているという結果も出ており、不安や悩みを一人で抱えるのではなく、ご家族とのコミュニケーションを図りながら、積極的に治療に取り組むことの重要性が示唆されました。

主な調査結果


1. アトピー性皮膚炎の患者さんの78.5%が「心理的/精神的負担」を感じていると回答。
日常生活で最も支障があると感じる場面は「睡眠」で51.0%、次いで「勉学/仕事」、「スポーツ・レジャー」

2. 67.0%の患者さんが「現在の症状の状態」に満足していない一方、「治療に積極的に取り組んでいる」と回答した患者さんは37.0%にとどまった

3. ご家族の54.0%が患者さんご本人と「コミュニケーションが取れている」と回答した一方、同様に考えている患者さんは37.5%にとどまり、双方の認識にギャップがみられた

4. 患者さんのアトピー性皮膚炎の状態について、ご家族の83.0%が「もっとよくなってもらいたい」、70.5%が「症状改善のために治療強化に積極的に取り組んで欲しい」と思っている

5. ご家族と「コミュニケーションが取れている」と感じている患者さんほど、アトピー性皮膚炎の治療に積極的で、現在のアトピー性皮膚炎の状態への満足度も高い

今回の調査に先立ち、サノフィジェンザイムは2017年に、アトピー性皮膚炎の身体的・精神的負担と医師とのコミュニケーションの状況について、全国の患者さん1万300名を対象に意識調査を実施いたしました。その結果、アトピー性皮膚炎の患者さんの多くがかゆみなどの皮膚症状とそれによる精神的な悩みを抱えている一方、そうした悩みについて「医師に話しても解決できる内容ではない」、「忙しい先生に申し訳ない」と考え医師には伝えられていないことが明らかになっており、今回の調査と同様、アトピー性皮膚炎の患者さんご本人と周囲の方々とのコミュニケーション状況における課題が浮き彫りとなっています。

調査結果


1. アトピー性皮膚炎の患者さんの 78.5%が「心理的/精神的負担」を感じていると回答。
日常生活で最も支障があると感じる場面は「睡眠」で 51.0%、次いで「勉学/仕事」、「スポーツ・レジャー」

  • アトピー性皮膚炎が「心理的/精神的負担になっている(非常に負担になっていると思う、やや負担になっていると思う)」と回答した患者さんは全体の 78.5%で、重症度が高いほど負担に感じている度合いも高い。
  • 直近 1 カ月において、アトピー性皮膚炎の症状が食事や睡眠、入浴などそれぞれの項目で日常生活にどの程度支障を与えたかについて聞いたところ、「睡眠」に支障があったと回答した人が 51.0%と最も多く、次いで「勉学/仕事」が 41.5%、「スポーツ・レジャー」が 41.0%であった。
  • 男性に比べ女性の患者さんの方が日常生活に支障があると感じている割合が高く、特に「睡眠」、「入浴」、「家事・買い物」においては、女性患者さんのおよそ 2 人に 1 人が支障を感じている。
  • 4 割以上の患者さんが「睡眠」、「勉学/仕事」、「スポーツ・レジャー」、「入浴」に支障があると感じており、炎症やかゆみなど直接的な症状だけにとどまらない、アトピー性皮膚炎による「疾病負荷」の重さが示唆される結果となった。

2. 67.0%の患者さんが「現在の症状の状態」に満足していない一方、「治療に積極的に取り組んでいる」と回答した患者さんは 37.0%にとどまった

  • 現在のアトピー性皮膚炎の症状の満足度について 67.0%が「満足していない(全く満足していない、あまり満足していない)」と回答する一方で、治療に「積極的に取り組んでいる(常に積極的に取り組んでいる、ある程度積極的に取り組んでいる)」と回答した患者さんは 37.0%に留まった。
  • 重症度の高い患者さんほど、満足していない(82.9%)と回答している割合は多いが、積極的に治療に取り組んでいると回答した患者さんは 41.4%にとどまった。

3. ご家族の半数以上(54.0%)が患者さんご本人と「コミュニケーションが取れている」と回答した一方、同様に考えている患者さんは 37.5%にとどまり、双方の認識にギャップがみられた

  • 症状や不安について、ご家族と「コミュニケーションが取れている(非常に取れていると思う、やや取れていると思う)」と考えている患者さんは 37.5%であった。
  • ご家族と「コミュニケーションが全く取れていないと思う」と回答した患者さんは、中等症 5.7%に対し重症の患者さんは 17.1%と顕著に高かった。
  • 一方、半数以上となる 54.0%のご家族が「コミュニケーションが取れている(非常に取れていると思う、やや取れていると思う)」と回答。また患者さんご本人と「コミュニケーションが非常に取れていると思う」と回答したご家族は、中等症 3.1%と比べ重症は 13.2%と増えており、患者さんとご家族の認識に大きなギャップがみられる結果となった。

4. 患者さんのアトピー性皮膚炎の状態について、ご家族の 83.0%が「もっとよくなってもらいたい」、70.5%が「症状改善のために治療強化に積極的に取り組んで欲しい」と思っている

  • 患者さんのアトピー性皮膚炎の状態について、「もっとよくなってもらいたい(もっとよくなって欲しいと思う、どちらかというともっとよくなって欲しいと思う)」と思っているご家族は 83.0%。
  • アトピー性皮膚炎の症状改善のために「治療強化に積極的に取り組んで欲しい(非常にそう思う、ややそう思う)」と思っているご家族は 70.5%。

5. ご家族と「コミュニケーションが取れている」と感じている患者さんほど、アトピー性皮膚炎の治療に積極的で、現在のアトピー性皮膚炎の状態への満足度も高い

  • ご家族とコミュニケーションが取れている患者さんほど、そうでない患者さんに比べて「積極的に治療に取り組んでいる」と回答。(コミュニケーションが取れている患者さん:「積極的に治療に取り組んでいる(54.7%)」、コミュニケーションが取れていない患者さん:「積極的に治療に取り組んでいる(30.9%)」)
  • 家族とコミュニケーションが取れている患者さんほど、そうでない患者さんに比べて、現在のアトピー性皮膚炎の状態に「満足している」と回答。(コミュニケーションが取れている患者さん:「満足している(18.7%)」、コミュニケーションが取れていない患者さん:「満足している(10.9%)」)

調査概要


■実施時期:2018 年 8 月 8 日(水) ~2018 年 8 月 21 日(火)
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:
[患者さん]
- 15 歳以上の男女
- 近畿圏(奈良、京都、大阪、兵庫、和歌山、滋賀、三重)に在住している
- アトピー性皮膚炎(重症度が中等症以上)と医師から診断を受けている
[患者さんのご家族]
- 近畿圏(奈良、京都、大阪、兵庫、和歌山、滋賀、三重)に在住している
- 一親等の親族(親・15 歳以上のお子様)または配偶者がアトピー性皮膚炎(重症度が中
等症以上)と医師から診断を受けている
■有効回答数:患者さん: 200 名、患者さんのご家族: 200 名
■調査監修:近畿大学医学部 皮膚科学教室 講師・医学博士 栁原茂人先生
■調査委託先:株式会社エム・シー・アイ

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