「おひとりさま」の過ごし方をテーマにした意識調査(40代~60代男女、うち「ひとり旅」経験者対象) 

2018年11月06日

クラブツーリズムは、40代~60代の男女(4963 名、うち「ひとり旅」経験者 400 名)を対象に、「おひとりさま」の過ごし方をテーマにした意識調査を実施しました。
。調査の一部は「旅」に限定せず、「おひとりさま」の行動形態に着目し実施しました。

調査結果の概要


  • 「ひとり時間の充実」と「QOL(クオリティオブライフ)」は相関関係にある
    「自分の好きなこと・やりたいことができる時間がここ 5 年で増えた」 あてはまる人が 44.7%(ひとり旅経験者では、53.8%)
    「自分ひとりの時間を充実させたい」 あてはまる人が 55.1%(ひとり旅経験者では、65.8%)
  • 「ひとり旅」経験者は、QOL が高い人が多く、より「ひとり時間」を大切にしている
  • 「ひとりでしたいこと」で「国内旅行」5 位
    1 位は「パソコン・インターネット」で4位まではおこもり系、 僅差でアクティブ系の「国内旅行」「スポーツ」などが続く。ひとりですることに対してハードルの低い順にランクイン。
  • 「ひとり旅」で得られる価値感は、男女の違いが顕著
    ・男性は「旅先での新たな出会い」
    ・女性は「自信をつける」「自分を変える」
  • 「ひとり旅」の懸念は「旅行の費用」「ハプニングが起きた時に対処が難しい」
  • 女性限定の「ひとり旅」をしたい人は 7 割

調査結果


■「自分の好きなこと・やりたいことができる時間が増えた」 あてはまる人が 44.7%(ひとり旅経験者では、53.8%)
「自分ひとりの時間を充実させたい」 あてはまる人が 55.1%(ひとり旅経験者では、65.8%)

Q1.ここ 5 年で、自分の好きなこと・やりたいことができる時間が増えたか
(単一回答 n=4963)
Q2.ここ 5 年で「自分ひとりの時間を充実させたい」と思うようになったか
(単一回答 n=4963)

趣味など自分の好きなことに時間を使うことは、人生の満足度が高まり、QOL(クオリティオブライフ)に直結します。同時に、「自分ひとりの時間を充実させたい」と考える人が4割以上いるということは、QOL が高い人は、「ひとり時間」を大切に考えている傾向が高いと読み取れます。
また、「ひとり旅」の経験者に限定すると、いずれも約 10%、ポイントが高くなります。
ここから「ひとり旅」経験者は、QOL が高い人が多く、より「ひとり時間」を大切にしていると言えます。

■「ひとりでしたいこと」の1位は、「パソコン・インターネット」。室内でひとりの世界にこもれる活動が人気の一方、「国内旅行」「スポーツ」など、アクティブな活動も続く

Q3.今後「自分ひとりの自由な時間」に、ひとりでしたいことは何? 行きたいところはどこ?
(複数回答 n=4963)

1位 パソコン・インターネット
2位 映画鑑賞
3位 音楽鑑賞
4位 読書

上位4位は、ひとりですることにハードルの低い、室内で“ひとりの世界”にこもれる活動に票が集まりました。続いて僅差で 5 位に「国内旅行(30.4%)」がランクイン。続いて6位「スポーツ・運動・ウォーキング(26.6%)」、7位「街歩き・散歩(26.3%)」、8位「食べ歩き・グルメ(20.4%)」など、アクティブなアウトドアでの活動が並びます。

■ひとり旅の魅力は『自由さ』。女性の方が『ひとり旅』への関心・意識が高い結果に。

Q4.【ひとり旅経験者 400 名に聞く】「ひとり旅の魅力」は? (複数回答 n=400)
1 位「同行者に気を遣う必要がない(91%)」2位「自由に行き先を決めることができる(83.5%)」3位「自由に日程を決めることができる(77.3%)」と、上位は共通して「自由であること」が魅力と浮かび上りました。

自由記述回答では
・「自分をみつめなおしたり、まわりの人に感謝し忘れていたことを思い出したり
これから先、自分は何がしたいのかなどをゆっくり考えることができる(50 代女性)」
・「行動が縛られないこと。地元の人と交流できること。出会いがあること。(40 代男性)」
自分と向き合える時間や、自由にアクティブに動けることが魅力と回答している内容が多くありました。

また、「ひとり旅の魅力」については、回答に男女差が出ました。11 項目のうち 10 項目で、女性の方が魅力と感じる割合が高い結果となり、男性に比べ女性の方がひとり旅への関心や意識が強いことが分かります。
中でも、「ひとりの時間を楽しむことができる」「普段の生活から離れて現実逃避ができる」「混んでいる場所でもすぐに入れる」「思い立ったらすぐに行動できる」という項目では、男性に比べ 10%以上高い割合で「魅力である」という回答が得られました。

■男性は「新たな出会い」女性は「自信をつける」「自分を変える」が異性に比べ高い結果に

Q5. 【ひとり旅経験者 400 名に聞く】ひとり旅をして得られる価値とは?
(複数回答 n=400)
全体では「視野を広げる」(40.5%)ことと、4割が回答して1位。2 位は「旅先での新たな出会い」と、今までの自分に無いものを得られると考えている方が多いという結果になりました。
さらに男女別で見ると、男性は女性に比べ「旅先での新たな出会い」の割合が 13%高く 35.5%に。
一方で「自信をつける」と回答した男性が 18%であるのに対し、女性は 19%高い 37%と、男女間の価値観の差が出る結果となりました。
また「自信をつける」は女性が期待する価値の中で二番目に高く、さらに女性を有職女性・無職女性で分けて見ると、無職者が有職者に比べ「自分を変える」では 20.7%、「自信をつける」で 9%高い割合となりました。

Q6.【ひとり旅経験者 400 名に聞く】「ひとり旅」で人生観が変わることもきっとあると思うか
(複数回答 n=400)

「あてはまる」「ややあてはまる」の合計
全体:61.8%
男性:56.0%
女性:67.5%

「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた女性が男性に比べ 10%以上高い結果に。
女性は「ひとり旅」に対しての期待値が高いことがうかがい知れます。

Q7. 【ひとり旅経験者 400 名に聞く】「ひとり旅」に困ること・ハードル
(複数回答 n=400)
1 位 「旅行の費用が高くつくこと(34%)」
2 位 「ハプニングが起きた時に対処が難しいこと(33%)」
3 位 「有名レストランや高級ホテル・旅館に宿泊しづらいこと(26%)」

「ひとり旅」で困ったときのエピソードを教えてください
(抜粋)
・独りで出かけたはいいが、寂しくなってすぐ帰ってきてしまったことがある(50 代男性)
・列車に乗り目的地前駅付近で居眠りし起きたら終点駅で最終列車も行きその駅で宿泊するという失態
(60 代男性)
・荷物を見てくれる人がいないので狭いトイレが不便(60 代女性)
・ツアーで参加したのですが、ひとり旅の人が自分だけだったのでかわいそうと思われた(50 代女性)
・海外で乗り物に乗るときには、間違っていないか心配だった(60 代女性)

■「ひとりでしたことがなくしてみたい」ことは、「周囲の目を気にすること」に起因

Q8.【ひとり旅経験者・女性 200 名に聞く】
「ひとり」でしたことがなくしてみたいが「ひとり」ではできない、したくないこと

(複数回答 n=200)

1 位 「温泉めぐり(23.5%)」
1 位 「食べ歩き・グルメ(23.5%)」
3 位 「秘境・絶景めぐり(21.5%)」

「温泉旅館で、部屋食なら気ままにできるが、皆と一緒の食事処は、なんだか落ち着かない(50代 女性)」など、周りを気にする声が目立ちました。旅先での食事では、友人やパートナー同士で楽しむ層が多いため、ひとりの場合、周りが気になって楽しみづらいことが懸念点になると想像できます。

さらに、女性は「クルーズ旅行」「海外旅行」「登山・山歩き・ハイキング」について「ひとりでしたことがなく、ひとりでしてみたい」かつ「ひとりではできない、したくない」と回答している割合がやや高い結果となりました。
つまり「興味があるが、ひとりだと不安」と考えているということになります。ここから、女性目線に立ち、その要望にも応えられるサービス・プランの提供・充実が今、求められているということが分かりました。

調査概要


調査方法:インターネット調査 / 調査期間:2018 年 10 月
調査対象: 40 歳以上の男女
回答者数:4963 人

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