育児と授乳の実態調査(現在授乳中(0~12か月)の子を持つパパ・ママ対象) 

2018年11月29日

江崎グリコは、厚生労働省「イクメンプロジェクト」の推進委員会委員であり、男性学の第一人者としてご活躍されている社会学者の田中俊之先生のご監修の元、現在授乳中(0~12か月)の子を持つパパ・ママ計1,000名を対象に「育児と授乳の実態調査」を実施致しました。

調査では、半数以上のパパ・ママが、「授乳」※1は自分が親であることの自覚を芽生えさせてくれる育児であると回答(パパは55.0%、ママは79.2%)。また、毎日授乳・調乳※2を行っているパパの85.9%が「育児」を通して幸せを感じていると回答し、授乳・調乳の経験が少ない、または全く経験がないパパの64.7%よりも高い結果となり、「授乳」は親であることの自覚を芽生えさせてくれると共に、幸せを感じさせてくれる育児であると思っていることが明らかになりました。

また、直接的に育児に関わっている※3パパが多く、育児への積極的な関わりが見受けられる一方、その中でも「授乳」をしている人は半数程度に止まり、推奨されている粉ミルクの作り方ができている人も少ないことが判明しました。乳児用液体ミルクは、誰もが簡単に授乳できるため、楽しい育児をサポートしてくれるアイテムとして、ママだけでなくパパや家族のより積極的な育児への関わりが期待できます。

※1:「授乳」とは、母乳あるいは粉ミルクを赤ちゃんに与えることを指します。
※2:「調乳」とは、粉ミルクを湯で溶いて、乳児の飲用に適した状態のミルクを作ることを指します。
※3:「直接的な育児」とは、家事を除く、直接子供と触れ合っている育児を指します。

調査トピックス


1. 半数以上のパパ・ママが、「授乳」は自分が親であることの自覚を芽生えさせてくれる育児であると回答(パパは55.0%、ママは79.2%)
・半数以上のパパ・ママが、「授乳」は自分が親であることの自覚を芽生えさせてくれる育児であると回答。パパは55.0%(非常にそう思う15.3%、そう思う39.7%)、ママは79.2%(非常にそう思う31.1%、そう思う48.1%)%にも及んだ。

・「育児」において大変だと感じていることを「授乳」と答えたパパの中で、「親になった実感を持てた」育児を「授乳」と選択したパパは最も多く55.7%。大変だけれども幸せであると感じていることが明らかに。

2. 毎日授乳・調乳を行っているパパ※4は、授乳・調乳の経験が少ない、または全く経験がないパパ※5よりも「育児」を通して幸せを感じている
・2人に1人のパパが、粉ミルクを自分で作って赤ちゃんに飲ませている※4。

・毎日授乳・調乳を行っているパパ※4のうち、85.9%もの人が「育児」を通して幸せを感じていると回答(「とても幸せを感じている」51.9%、「やや幸せを感じている」34.0%)し、授乳・調乳の経験が少ない、または全く経験がないパパ※5は64.7%(「とても幸せを感じている」35.3%、「やや幸せを感じている」29.4%)にとどまった。

・授乳・調乳の経験が少ない、または全く経験がないパパ※5も2割近くおり、その理由として、「自分の役割ではない」と回答した人が31.4%。次いで、「粉ミルクの作り方がわからない」「粉ミルクの計り間違いが心配」が15.7%と並んでいる。

※4:「毎日授乳・調乳を行っているパパ」とは、1日に1回以上の頻度で「粉ミルクを自分で作って赤ちゃんに飲ませたこと経験がある」と回答したパパを指します。
※5:「授乳・調乳の経験が少ない、または全く経験がないパパ」とは、月1回程度など週1回程度以下の頻度で「粉ミルクを自分で作って赤ちゃんに飲ませた経験がある」、または、「全くしたことがない」と回答したパパを指します。

3. 休日のパパは、育児時間が5時間39分と自分の時間(3時間58分)よりも長く、休日は積極的に育児に参加。
「育児」の内容も、8割のパパが「お風呂に入れる」や「オムツ替え」に関わっているなど、直接的な育児※2に関わっているパパが多いことが判明したが、一方で「授乳」をしているパパは約5割と半数に止まる。

・パパの平日の育児時間が2時間11分に対し、休日の育児時間は5時間39分とその差は3時間28分にも及び、休日のパパの育児時間は自分の時間(3時間58分)を上回っている。

・パパが現在関わっている「育児」の内容として、「子供をお風呂に入れる」81.0%、「子供と一緒に遊ぶ」80.7%、「オムツ替え」80.0%が挙げられ、直接的に育児に関わっているパパが多いことが明らかに。一方で、「授乳」をしているパパは54.3%で約2人に1人に止まっている。

4. 粉ミルクを正しく作れていると思っているパパ・ママは75.7%。しかし、「赤ちゃんの味覚や栄養の状態によって粉ミルクの量を加減する」など、パパ・ママともに推奨されていない作り方も多く見られ、また、3人に1人のパパが「粉ミルクをスプーン山盛り1杯で計る」などの推奨されていない作り方をしていることが明らかに。

・粉ミルクを正しく作れていると思うパパ・ママは75.7%(「非常にそう思う」19.8%、「そう思う」55.9%)にも及ぶ(パパは78.7%、ママは74.5%)が、パパ・ママともに、推奨されていない作り方も多く見られる。また、ママに比べてパパのほうが推奨されていない作り方を行っている

<行っている人が多かった推奨されていない作り方>
・粉ミルクをお湯で溶いて、水を加えて冷ます。(51.2%が行っていると回答(パパは54.6%、ママは49.8%)
・赤ちゃんの味覚や栄養の状態によって粉ミルクの量を加減する。(42.7%が行っていると回答(パパは42.6%、ママは42.7%)
・哺乳瓶には、粉ミルクより先にお湯を入れる。(22.6%が行っていると回答(パパは26.9%、ママは20.8%)

<多くのパパが行っている推奨されていない作作り方>
・スプーン一杯は山盛り1杯のことである。(パパの29.7%、ママの17.3%が行っていると回答)
・粉ミルクを水で作り、電子レンジで温める。(パパの20.1%、ママの7.1%が行っていると回答)
・ミルクを作り置きして保存しておく。(パパの19.7%、ママの7.7%が行っていると回答)
・粉ミルクを作るのにかかる時間は、ママが7分28秒、パパが12分26秒で、パパはママよりも約5分多くかかっている。

調査結果


1. 半数以上のパパ・ママが、「授乳」は自分が親であることの自覚を芽生えさせてくれる育児であると回答(パパは55.0%、ママは79.2%)

パパ・ママの“授乳についての考え”を調査したところ、半数以上のパパ・ママが、「授乳」は自分が親であることの自覚を芽生えさせてくれる育児であると回答しました。パパは55.0%(非常にそう思う15.3%、そう思う39.7%)、ママは79.2%(非常にそう思う31.1%、そう思う48.1%)%にも及びんでいます。

また、「育児」において大変だと感じていることを「授乳」と回答したパパの中でも、「親になった実感を持てた」育児を「授乳」と選択したパパは最も多く55.7%となり、「授乳」は大変な育児でありながらも、ママだけでなくパパも、「授乳」によって自分が親であることの自覚を感じていることが明らかとなりました。

2. 毎日授乳・調乳を行っているパパは、授乳・調乳の経験が少ない、または全く経験がないパパよりも「育児」を通して幸せを感じている

粉ミルクを自分で作って赤ちゃんに飲ませている頻度を調査したところ、2人に1人のパパが、毎日、粉ミルクを自分で作って赤ちゃんに飲ませている(「1日に複数回以上」25.0%、「1日1回程度」29.0%)ことが明らかとなりました。

毎日粉ミルクを自分で作って赤ちゃんに飲ませているパパのうち、85.9%もの人が「育児」を通して幸せを感じていると回答(「とても幸せを感じている」51.9%、「やや幸せを感じている」34.0%)しているのに対し、飲ませた経験が少ない又は全くないパパは64.7%(「とても幸せを感じている」35.3%、「やや幸せを感じている」29.4%)にとどまる結果となりました。

粉ミルクを自分で作って赤ちゃんに飲ませた経験が少ない又は全くないパパは2割近くおり、その理由として、「自分の役割ではない」と回答した人が31.4%。次いで、「粉ミルクの作り方がわからない」「粉ミルクの計り間違いが心配」が15.7%と並んでいます。

授乳は、親である自覚を芽生えさせてくれると共に、幸せを与えてくれる育児であることがうかがえる一方で、授乳が「自分の役割ではない」と感じているパパも多く、性別意識が強く残っている育児であるということも考えられます。

3. 休日のパパは、育児時間が5時間39分と自分の時間(3時間58分)よりも長く、休日は積極的に育児に参加。

「育児」の内容も、8割のパパが「お風呂に入れる」や「オムツ替え」に関わっているなど、直接的な育児に関わっているパパが多いことが判明したが、一方で「授乳」をしているパパは約5割と半数に止まる。

パパの平日の育児時間が2時間11分に対し、休日の育児時間は5時間39分とその差は3時間28分にも及び、休日のパパの育児時間は休日の自分の時間(3時間58分)をも上回っていることが明らかとなりました。平日は仕事などにより十分な育児時間が確保できない分、休日は積極的に育児に参加していることがうかがえます。

また、パパが現在関わっている「育児」の内容の上位に、「子供をお風呂に入れる」81.0%、「子供と一緒に遊ぶ」80.7%、「オムツ替え」80.0%が挙げられ、休日の育児時間のみならず、直接的に育児に関わっているパパが多いことが明らかとなりました。一方で、「授乳」をしているパパは約5割(54.3%)と半数に止まっています。

4. 粉ミルクを正しく作れていると思っているパパ・ママは75.7%。しかし、「赤ちゃんの味覚や栄養の状態によって粉ミルクの量を加減する」など、パパ・ママともに推奨されていない作り方も多く見られ、また、3人に1人のパパが「粉ミルクをスプーン山盛り1杯で計る」などの推奨されていない作り方をしていることが明らかに。

粉ミルクを正しく作れていると思うパパ・ママ全体で75.7%(「非常にそう思う」19.8%、「そう思う」55.9%)にも及んでいる一方で、パパ・ママともに、「粉ミルクをお湯で溶いて、水を加えて冷ます」(「行っている」51.2%)、「赤ちゃんの味覚や栄養の状態によって粉ミルクの量を加減する」(「行っている」42.7%)、「哺乳瓶には、粉ミルクより先にお湯を入れる」(「行っている」22.6%)などの推奨されていない作り方をしている人も多く見受けられました。

また、ママに比べてパパのほうが「スプーン1杯は山盛り1杯のことである」(「行っている」パパ29.7%、ママ17.3%)、「粉ミルクを水で作り、電子レンジで温める」(「行っている」パパ20.1%、ママ7.1%)、「ミルクを作り置きして保存しておく」(「行っている」パパ19.7%、ママ7.7%)などの推奨されていない作り方を行っている人が多く、粉ミルクを作るのにかかる時間においては、ママが7分28秒、パパが12分26秒で、パパはママよりも約5分も多くかかっていることが明らかとなりました。乳児用液体ミルクであれば、誰もが簡単に授乳できるため、育児をサポートしてくれるアイテムとして、ママだけでなくパパや家族のより積極的な育児への関わりが期待できます。

調査概要


■調査対象:現在授乳中(0~12か月)の子を持つ人
 (パパ:300名、専業主婦:350名、有職ママ(※育休を含む):350名)計1,000名
■調査日:2018年10月5日(金)~10日(水)
■インターネット調査:全国
■調査主体:江崎グリコ株式会社

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