「いびき」に関する悩み調査(20歳以上の男女対象) 

2019年03月15日

セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズは、毎年3月18日の春の「睡眠の日※」にちなんで、全国の20歳以上の男女を対象に睡眠に関する実態調査を行っています。今年で2回目となる今回の調査では、睡眠に影響を及ぼすであろう「いびき」に着目し、その悩みにスポットを当て分析をしました。
※睡眠健康推進機構では、睡眠健康への意識を高めるために春と秋の年2回、「睡眠の日」を制定。
春の「睡眠の日」の3月18日は、世界睡眠医学会が「世界睡眠の日」としている。

調査結果トピック


  • ​全体の約45%が、いびきをかいたことがあると自覚している
  • ​いびきで悩んでいる人のうち、73%が誰にも相談していない
  • 「相談した」と回答した中でも、「医師などの専門家に相談」しているのは男女合わせてわずか8.0%
  • いびきで悩む人の約44%が10年以上いびきに悩まされている
  • 80%以上の人が、「他人のいびきがうるさいこと」をその本人に伝えている
  • 男性よりも女性の方が他人の睡眠で「いびきがうるさいこと」を気にしている
  • いびきで悩む人の80%以上が、治すための対処をしていない
  • 他人の気になる点において、関係が友人・恋人から家族に変わると気になるポイントも変わる

調査結果


■全体の約45%が、いびきをかいていると自覚している

まず、実際にどれほどの日本人がいびきをかいているのか、いびきの実態について調査しました。
すると、全体の半数弱である43.5%の人が『いびきをかいている』と回答。頻度の差はありますが、男性、女性ともにいびきをかいたことがあると自覚していることがわかります。また、ほぼ同数の44.5%が『自分がどのくらいの頻度でいびきをかいているかどうかわからない』という回答でした。

■いびきで悩んでいる人のうち、73%がいびきを誰にも相談していない

今回調査した結果によると、いびきで悩んでいる人の73.0%の人が「誰にも相談していない」ことがわかりました。
また、いびきをかくと自覚していて、いびきで悩んでいる人の43.9%の人が10年以上もの長い間、いびきの悩みを抱えていることがわかりました。

Tips:相談相手は家族以外だと、男性は「医師など専門家」・女性は「友人・知人」
いびきをかいていると自覚している人のうち、『相談した』と回答した人の中では「配偶者・親など家族に相談した」(18.9%)が最も多い結果となりました。一方、相談相手の3位は、男女で明確に違いがでました。男性は「医師などの専門家に相談」(10.2%)、女性は「友人・知人に相談」(6.5%)と、男女の「いびき」に対する意識の違いが見てとれます。
※いびきで悩んでいる人<男性:486名、女性:304名>

■いびきをかくのは「疲れ」が原因だと考えている

いびきをかく(かいたことがある)と自覚している人に、どのようなときにいびきをかくのか聞いてみました。
男女ともに、「疲れているとき」(男性:45.7%、女性:50.1%)が最多で、いびきの原因を「疲れ」と認識する人が多いことがわかります。

Tips:いびきをかくタイミング、男性は「飲酒後」・女性は「鼻詰まり」の時と考えている人も多い。
いびきをかくタイミングとして、男女ともに圧倒的に「疲れているとき」と回答していますが、次いで、男性は「飲酒後」(32%)・女性は「鼻詰まり」(26%)と回答する人が多くいました。男女の生活習慣や身体の構造の違いがいびきにあらわれているのかもしれません。
※いびきをかいている自覚のある人<男性:1,422名、女性:1,086名>

■いびきに気づいたきっかけは「他人からの指摘」

寝ている間のことで、自分自身ではなかなか気付きにくい「いびき」。気づいたきっかけを聞いたところ、「他人からの指摘」が83.6%で、中でも配偶者からの指摘が最も多いという結果でした。

Tips:配偶者や親・子どもなど家族からの指摘でいびきに気付く人がほとんど。
ここでは年代別にいびきに「気付いたきっかけ」をまとめてみました。「いびきに気付くきっかけ」は配偶者や親・子供など家族からの指摘が多い傾向にありますが、20代では、「友人・知人」からの指摘がランクイン。「結婚して自分がいびきをかいていると初めて知った」という声や、「友人・知人と旅行などで指摘された」という声もありました。

■約80%以上の人が、いびきをかいていることを本人に伝えている

いびきを指摘すると相手が気分を悪くしてしまうのではないか、と心配になる人もいるかと思います。しかし実は、80%以上の人が、いびきをかいていることを伝えています。また、他人の睡眠で気になることを尋ねたところ、「いびき」が最多。「いびきをかく人と同じ部屋に寝るときは、先にとにかく寝るのが一番!」という意見もありました。

Tips:女性は他人の睡眠・いびきに非常に敏感かも?
「他人の睡眠で気になることは?」と尋ねたところ、男性は「他人の睡眠で気になることは無い」との回答が多い中、女性は「いびきがうるさいこと」と多くの人が回答しました。女性は男性に比べ他人のいびきに敏感なようです。
一方、いびきをかいている本人にそのことを伝えた人は約80%いる中、本人に伝えられない人も存在します。
特に、男性は女性に比べ、伝えられない人が多い傾向です。

■いびきをかいている人の80%以上が対処をしていない。理由は「対処法がわからない」

自分でもいびきをかいていることを自覚しているのに、具体的な対処をしていない人は実に83.0%に達します(対処するほどではない、対処したい、の回答数の合算)。さらに、対処したい人のうち83.3%は対処方法がわからないとの回答で、なんとかしなければと思いつつ、そのままの状態にしてしまっている人が多いことがうかがえます。

Tips:いびきの対策をしない理由は、男性は「お金や時間をかけたくない」、女性は「迷惑をかけていない」から!?
いびきの対策をしない理由として、男女ともに「寝ている間のことで気にならないから」という回答が最も多い回答でした。続いて、男性は「いびき対策にお金をかけたくない」、女性は「自分以外の誰かに迷惑をかけるわけではない(29.0%)」という傾向が見られました。男性は特にお金、時間ともにコストパフォーマンスに敏感なようです。

■いびきの改善に踏み切ったきっかけは「家族や親戚のすすめ」

最後に、実際にいびき対策をしている人に「いびき対策のきっかけ」を聞いてみました。「家族や親戚のすすめ」がきっかけとしては最多、次いで「テレビで見たから」、「友人や知人のすすめ」がきっかけとなっています。そのほかには「あまりに大きないびきで心配になった」「不定期にいびきが止まったりして気になった」「テレビを見ていたら夫と同じ症状だった」などの声がありました。

■自分が気をつけていることと他人に気になることのギャップが明らかに。
さらに関係が「友人・知人・恋人」から「家族」に変わると、気になることの項目にも変化が!

ここでは、「他人に会う時に自分が気をつけていること」と、「人に会う時に他人の気になること」について、それぞれ調査分析してみました。自分が気を付けていることは「あいさつ」や「言葉遣い」などの「礼儀」が多い一方で、他人の気になることでは「臭い」が多いことがわかりました。さらに、関係が家族になると気になる部分が「臭い」よりも「マナー」・「いびき」に変化する傾向が見られました。

自分が気をつけていること TOP3
あいさつ、言葉遣いなど、コミュニケーションに関する項目が男女問わず全世代で上位を占めています。とくにあいさつ、言葉遣いは特に気をつけている様子。また、女性は男性に比べると服装に気を遣っている人が多いようです。

家族以外の他人で気になること TOP3
一方、家族以外の他人の気になる点として、口臭・体臭が多くを占めています。男女問わず、自分で気を付けている点と他人の気になる点にギャップがあることがわかります。「気になっても伝えづらいが、気になるとずっと気になる」という声もありました。

家族で気になること TOP3
家族になると、気になる点はまたさらに大きく変わっていることがわかります。家族以外からの関係から家族になると男女ともに「いびき」、「食事のときの音」が上位にランクイン。特に男性よりも女性の方が「いびき」、「食事のときの音」が気になると回答する人が多い傾向でした。この2つは生活を共にすることで気になる独特な項目と言えそうです。

「セブンドリーマーズ調べ」

調査概要


調査期間 : 2019年1月22日〜1月23日
調査方法 : インターネットを利用し睡眠に関する実態をアンケートで調査
調査パネル : 楽天web検索利用モニタ
調査対象 : 全国20歳以上の男女(計5,770サンプル ※男性:50.5%、女性:49.5%)
集計方法 : 性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計

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[セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ]
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