熱中症に関する意識・実態調査2019(15歳-69歳の男女対象) 

2019年06月25日

タニタは、「熱中症に関する意識・実態調査2019」を実施しました。
調査結果で特徴的だったのは、多くの人が熱中症と気付かずに発症している恐れが高いという実態が明らかになったことです。この調査は、2019年5月23日-24日の2日間、インターネットリサーチにより行い、全国の15-69歳の男女1000人から回答を得ました。

具体的には、「熱中症を発症した経験があるか」を聞いたところ、「ある」と答えた人は全体の22%にとどまる一方で、「暑さによって引き起こされたからだの不調」について聞いたところ、何らかの症状を自覚したことがある人の割合は77%に上りました。さらに、「熱中症を発症した経験がない」と答えた人のうち、70%が暑さによるなんらかの不調を経験していることが分かりました。実際には熱中症かそれに近い症状を経験していながら、熱中症と認識していない恐れがあるという実態が浮き彫りになりました。

また「熱中症にならない自信があるか」を聞いたところ、20%が「ある」と答えており、過信している恐れがある人がいることが分かりました。熱中症は「予防することで100%防げる疾病」といわれる反面、環境に応じた危険度を把握して適切な熱中症対策をしなければ、誰でも発症する恐れがあります。熱中症に対する正しい知識を身に付けて、予防策を取ることが求められます。

調査結果トピックス


第 1 章 熱中症の危険性に対する意識と“暑さ指数(WBGT)”に対する認知
  • 酷暑によりさまざまなシーンで熱中症リスク高まる! 4 人に 1 人が「スポーツ観戦中」に熱中症の危険性を意識
  • 室内だと油断? 「家事」や「入浴」の際に熱中症の危険性を意識する人はわずか 10%
  • 熱中症の危険性や熱中症対策の必要性などを意識するきっかけは? 「熱中症関連ニュースを見た」が最多
  • 「自分が住んでいる自治体による“熱中症に関する注意喚起”を認知している」全体の 49%
  • 自治体による“熱中症に関する注意喚起”の方法に地域差
  • 熱中症の危険度に関する判断材料は? 「テレビの天気予報」が 79%と最多
  • 熱中症発症の危険度を示す「暑さ指数(WBGT)」に、熱中症予防のため注意を払う人は全体の 5%にとどまる
  • “暑さ指数(WBGT)”の認知 「どのような指標か知っていた」全体の 12%
第 2 章 熱中症の症状と熱中症対策
  • “熱中症経験あり”と自覚する人は全体の 22%にとどまるが、実際の熱中症発症経験率は 77%に上る恐れあり
  • “熱中症を経験したことがない”と自覚する人の 70%が、熱中症の症状に該当する何らかの不調を実は経験!
  • 無自覚のまま熱中症を発症するリスクあり!「めまい・立ちくらみ」「からだのだるさ」「顔のほてり」などの症状に要注意
  • 過信は禁物! 5 人に 1 人が「熱中症にならないという自信がある」
  • 「暑い時期に熱中症対策を行っている」全体の 73%
  • 実践する熱中症対策のトップ 2 は「水分補給」「エアコン使用」。「熱中症計使用」は対策実践者の 5%にとどまる
  • 「熱中症について、症状や対応・処置などを学んだことがある」10 代の 62%、60 代では 26%
  • 「熱中症になりそうな暑い日でも、仕事ではスーツを着用するべきだと思う」20 代男性の 4 人に 1 人
  • 「仕事中に熱中症の症状がみられても休憩できない」有職者の 5 人に 1 人
第 3 章 学校生活・部活動での熱中症に対する親の意識
  • 「暑い時期は子どもの熱中症が心配」親の 88%
  • 運動部に所属する子どもの 5 人に 1 人が熱中症を経験
  • 「学校の先生は熱中症の知識を持っていると思わない」親の 32%が不安視
  • 「部活動の指導者は熱中症の知識を持っていると思わない」運動部に所属する子どもの親の 5 人に 1 人
  • 「熱中症の危険度が高い日に無茶な部活動が行われていると思う」運動部に所属する子どもの親の 34%
  • 「熱中症の危険度が高い日は部活動を休んでほしい」運動部に所属する子どもの親の 77%
  • 「“熱中症の危険度が高い日は部活動を禁止する”ルールが必要だと思う」
    運動部に所属する子どもの親の 79%
  • 「塩分補給ができるスポーツドリンクを推奨」子どもが所属する運動部の 77%
  • “夏の甲子園”に対する意識 「選手が熱中症にならないか心配」87%、「観客が熱中症にならないか心配」86%
  • “夏の甲子園”における熱中症対策 「熱中症の危険度が高い日は試合を中止にするべきだと思う」77%

    「タニタ調べ」

調査概要


◆調査タイトル :熱中症に関する意識・実態調査2019
◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする全国の15歳-69歳の男女
◆調査期間 :2019年5月23日-5月24日
◆調査方法 :インターネット調査
◆調査地域 :全国
◆有効回答数 :1,000サンプル
◆実施機関 :ネットエイジア株式会社

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