就職活動調査 

2012年12月28日
セレスが運営する「モッピージョブ」は、自社アンケートモニターにてモバイル及びスマートフォリサーチ「就職活動調査」を実施。アンケート調査は同社が運営する「モッピーラボ」にて実施され、調査対象は全国の今年就職活動を行っていた(行っている)短大2年生・大学4年生・大学院生で、有効回答数は535サンプル。

 ■ 内定率全体で53.6%、大学院生にとっては厳しい状況(31.2%)
 ■ 大学院生内定者のうち、半数以上が2社以上の内定を獲得済み
 ■ 志望業種不動の人気「メーカー」40.4%、実際就けた学生は12.5%
 ■ 情報源1位「パソコンの就活情報サイト」84.1%、サイト1位「リクナビ」81.9%
 ■ 17.8%の学生が就職活動の際facebookを利用した!内定有無別で差あり

【調査結果概要】

■内定率全体で53.6%、大学院生にとっては厳しい状況(31.2%)
 「現在までに企業から内定をもらったかどうか」について聞いたところ、「もらった」と回答した人は全体の53.6%であった。 学年別で比較したところ、短大2年生で55.3%、大学4年生で57.6%、大学院生が31.2%という結果となり、大学院生の就職活動が難航していることが顕著である。
 2010年12月実施の同調査では、短大生:40.9%、大学4年生:54.8%という内定率であり(2010年度調査の際、大学院生は調査対象ではない)、 短大2年生・大学4年生ともに2年前と比べ内定率が上がっていることが分かった。

 また、現時点で内定を獲得していない学生に対し「就職活動を続けるか」という質問をしたところ、全体の85.5%が「続ける」と答え、14.5%の学生は「やめる」と答えた。 同質問を学年別に比較すると、就職活動をやめると答えたのは短大2年生:23.5%、大学4年生:17.4%、大学院生:1.9%であり、学年によって就職活動に終止符を打つ早さが異なることが判明した。

■大学院生内定者のうち、半数以上が2社以上の内定を獲得済み
 内定をもらったと答えた人に対して「何社から内定をもらったか」という質問をしたところ、全体で最も多かったのは「1社」61.3%であり、「2社」24.4%、「3社」6.6%が続いた。 同質問を学年別に比較すると、短大2年生に関しては1社か2社の獲得のみで、大学院生に関しては「1社」と答えたのは全体の45.8%であり、 残り54.2%は2社以上から内定を獲得していることが分かり、学年によって内定獲得社数に差が生じた。

■志望業種不動の人気「メーカー」(40.4%)実際就けた学生は12.5%
 「志望企業の業種」について複数回答で質問したところ、1位「メーカー」(40.0%)、2位「商社」(26.9%)、3位「医療・福祉」(23.0%)という結果になった。 2010年12月実施の同調査では、1位「メーカー」(39.8%)であり1番人気は変わらず、2位「小売」(30.0%)が今年4位にダウンした(2012年12月:22.4%)。 2010年度調査で3位であった「医療・福祉」(27.6%)は今年も同順位をキープしており、メーカーと医療・福祉の人気は不動と言えそうだ。

 また、内定を獲得した学生に対し「就職予定の企業の業種」について聞いたところ、1位「医療・福祉」(13.9%)、2位「メーカー」(12.5%)、3位「小売」(10.8%)という結果になった。 2010年12月実施の同調査では、1位「医療・福祉」(16.3%)、2位「小売」(13.3%)、3位「メーカー」(12.4%)という結果であった。

 就職確定先の1番人気は「医療・福祉」が今年度・2010年度調査でも不動であり、2位と3位がそれぞれ逆転した。 「志望企業の業種」でも1番人気だったメーカーが実際の就職先ランキングで上昇したということから、志望業種の企業から内定を獲得した学生の割合が2010年度よりも多くなっていることが分かる。

■情報源1位は「パソコンの就活情報サイト」84.1%
 「就職活動で利用していた情報源」について複数回答で聞いたところ、1位「パソコンの情報サイト」(84.1%)、2位「学校の就職支援課」(58.1%)、3位「企業のホームページ」(45.6%)という結果になった。 同質問を学年別で比較すると全学年共通して「パソコンの情報サイト」が最も人気であることが分かった(短大2年生:68.4%、大学4年生:84.8%、大学院生:88.3%)。 短大2年生が同順位で多く選んだ情報源は「学校の就職支援課」であった(短大2年生:68.4%、大学4年生:57.9%、大学院生:54.5%)。学校別に集まる求人情報収集はもちろん、 就職活動に関する相談・模擬面接をカリキュラムに組んでいる学校も多く、そういった「就活ノウハウ」を求めて就職支援課を利用する学生も少なくないだろう。若年にかけて多く選択されていることからも、「学校の就職支援課」は年齢的にも経験の浅い短大生を支えていると言えそうだ。

 それとは対照的に学年が上がるととも多く選択されたのは「企業のホームページ」であった(短大2年生:31.6%、大学4年生:46.0%、大学院生:50.6%)。 また、「OB・OG訪問」(短大2年生:10.5%、大学4年生:10.0%、大学院生:26.0%)に関しては大学院生が他学年よりも2倍以上の割合で選択していることからも、 同じ学生でも学年と経験を重ねることによって自身で情報を集める行動力が備わるのかもしれない。

「就職活動に利用したサイト」について質問したところ、「リクナビ」(81.9%)が最も多く選択された。2010年度同調査の際、1位「リクナビ」(76.6%)、2位「マイナビ」(71.1%)、3位「[en]学生の就職情報」(44.5%)であった。 今年度調査では1位「リクナビ」(81.9%)、2位「マイナビ」(71.1%)となり、2010年度同調査と変わらぬ順位であったが、当時4位だった「日経就職ナビ」(42.8%)が5.5ポイントアップし今回3位となった。 一方、当時3位の「[en]学生の就職情報」は6.2ポイントダウンし今回4位となり、2010年度調査で3位と4位だった両サイトが今年度調査でランクが入れ替わった。

■17.8%の学生が就職活動の際facebookを利用した!内定有無別で差あり。
 「facebookを就職活動に利用したか」という質問に対し全体で17.8%の学生が「利用したことがある」を選択した。 まだまだ他情報の選択数には及ばないが、今後じわじわと企業側の学生に対するfacebook上でのアプローチは増えていくかもしれない。 同質問を内定有無別の学生で比較すると「facebookを就職活動に利用した」(内定有:19.9%、内定無:15.3%)という結果になり、若干数ではあるが内定を未だ獲得していない学生よりも内定を獲得した学生の方が多く該当した。


【調査概要】
・調査手法:モバイル・スマートフォンリサーチ
・調査地域:全国
・調査対象:今年就職活動を行っていた(行っている)短大2年生・大学4年生・大学院生
・調査期間:2012/12/18~12/21
・有効回答数:535サンプル

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