20~60 代女性対象「食卓における時間の使い方」調査 

2013年07月09日
日清オイリオグループ「生活科学研究室」は、社会環境や生活者の価値観の変化、それらに起因する生活習慣の動向などについて調査し、情報発信をしています。
 近年、世帯構成の変化や女性の就労者数増加などによるライフスタイルの多様化とともに、情報化社会の急速な進展などにより、日常生活における時間の使い方が変わってきていると予想されます。そこで、今回は食卓に関わる時間の使い方について、20~60 代の女性を対象に調査し、過去の調査と比較することで、現在の食卓の位置づけについて分析しました。

【調査結果サマリー】

■1 日の約15%が食事関連時間※。食べる時間を長くしたい人が多い
 平日の食事関連時間は3.7 時間で、1 日の約15%を占めており、その中でも「食事(食べる時間)」が1.2 時間となっていました。食事関連時間の中で、時間を「増やしたい」のは「食事(食べる時間)」のみで、逆に「食事作り」など他の項目では「減らしたい」人が多くなりました。
※「食事(食べる時間)」、「食事作り」、「食事の片付け」、「食料品の買物」の合計時間

■夕食を作る時間は60 代以外で短く(vs2000 年)
 食事作りの時間を2000年と比較すると、朝食は大きな変化がないものの、夕食は「30分以内」が6ポイント増えており、夕食作りにかける時間が短くなっていることが分かりました。さらに年代別で見ると、60 代以外の全ての年代で短くなっており、特に20 代で顕著でした。

■夕食を食べる時間はどの年代も長く(vs2001 年)
 夕食を食べる時間を2001 年と比較すると、「30 分以上」が11 ポイント増えており、食事時間は長くなっていることが分かりました。さらに年代別で見ると、どの年代も長くなっており、特に60 代で顕著でした。

■食事中に、テレビを見るなど会話以外のことをしている人が8 割!
 食事中、会話以外のことをしている人は、朝食で80%、夕食で81%となり、多くの人が会話以外のことをしながら食事をしていることが分かりました。その内容は、テレビやDVD を見るが圧倒的に多くなりました。

■家族全員が揃う食卓シーンは減っているが、大切だと思う人はどの年代も9 割以上に!
 食事のときに「全員が揃う」は、朝食で43%、夕食で55%となりました。小・中学生のころと比べると、「全員が揃わない」割合が、朝食では14 ポイント、夕食では13 ポイント増えており、家族が揃わなくなってきている様子がうかがえました。一方、「家族揃って食事をすることは大切だと思う」割合は、2001 年と大きな変化はなく、どの年代も9 割以上と、依然として高い割合となりました。

■“食事や生活のマナー”、“家族とのコミュニケーション”の意識と行動にギャップあり
 食事の役割としては「栄養を摂取する」が最も重要だと考えられていましたが、健康やコミュニケーションなど様々な項目においても総じて重要度が高くなりました。重要度と実行度のギャップを見ると、「食事や生活に関するマナーを教える/学ぶ」が21 ポイント差で最も大きく、次いで「家族とコミュニケーションを図る」、「栄養を摂取する」が14 ポイント差となり、重要だと思っているものの実行できていない様子がうかがえました。


【調査概要】
調査方法: インターネット
調査地域: 全国
調査対象: 20~60 代の女性
サンプル数: 1001 サンプル(ウェイトバック集計)
調査実施日: 2013 年5 月10~12 日

【調査概要】(過去調査)
調査方法: 郵送
調査地域: 全国
調査対象: 20~60 代の女性
サンプル数: 2000 年681 サンプル/2001 年1281 サンプル/2002 年906 サンプル
(全てウェイトバック集計)
調査実施日: 2000 年1~2 月/2001 年1~2 月/2002 年3~4 月

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日清オイリオグループ]
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