「外食産業への期待と不満」に関する調査 

2013年11月15日
リクルートライフスタイルに設置された「食」に関する調査・研究、地域振興機関「ホットペッパーグルメリサーチセンター」は、外食産業への不満・期待についてのカスタマーアンケートを実施。

【調査要約】

■外食産業への不満、1位は「栄養バランス」 。男性より女性で不満高め。
→不満点で最多は「野菜不足など栄養バランスの偏り(44.2%)」。(首都圏・関西圏・東海圏の3圏域合計)。
→次いで「高カロリー(36.0%)」「高価格(31.7%)」が不満。
→男性より女性で全体的な不満スコアが高く、女性20代では「衛生面」、女性50・60代では「産地表示」「原材料表示」に不満。
→男性では20・30代で「価格の割に量が少ない」。

■外食産業への今後の期待、「栄養バランス」「食材の安全」「衛生管理」。
→最多は「栄養バランスのとれたメニュー(40.7%)」。
→次いで「食材の安全(35.8%)」「衛生管理徹底(33.4%)」。
→女性40~60代で目立つ健康志向、女性30代では「子連れ・高齢者配慮」。

■飲食店の外国人対応、改善して欲しい1、2位は「メニューの多言語化」
→日本の印象を良くするために飲食店に改善して欲しいこと、最多は「英語メニュー」、次いで「英語以外の多言語メニュー」。
→3番目は「宗教上禁じられている食材の外国語表示」。


【調査詳細】

1.不満ポイントトップ3は「栄養バランス」「高カロリー」「高価格」。

外食産業全体に対する消費者の不満ポイントをヒアリング。全体で最多回答は「野菜類が不足するなど、栄養バランスが偏る」で44.2%と半数弱の人が気にしていることがわかった。次いで「総カロリーが高い(36.0%)」「値段が高い(31.7%)が3割以上の人が感じている結果。性・年代別傾向では男性に比べ、女性の方がおおむねスコアが高めであった。20代女性で「店の衛生」面への不満が目立ち、この客層をターゲットとするなら衛生面の徹底が求められそう。さらに女性では20代に加え、30・40代までで「栄養バランスが偏る」「総カロリーが高い」が高め。また、50・60代女性で「食材の産地」「使っている原材料」がわからないことへの不満が強いことがわかった。男性では唯一20・30代で「値段の割には量が少ない」が不満として目立った。

2.今後の期待は「栄養バランス」「食材の安心・安全」「衛生管理」。

これからの外食産業への期待では、前ページの裏返しになるかと思いきや、そうとも言い切れない結果に。全体で最多は「栄養バランスのとれたセットメニューやサイドメニューの充実」と不満点の裏返しの回答。ただ、次いで2番目3番目に多かったのは「安心・安全な食材の使用」「衛生管理の徹底」と前ページで不満点として多かったカロリーや価格に対する改善要望ではなかった。また、「分煙や禁煙の徹底」も4番目に多い回答となっており、近年改善が進んできたとはいえ、さらなる徹底が求められていることがわかった。

性・年代別には、女性40・50・60代で「安心・安全な食材の使用」や「化学調味料や添加物の低減・不使用」のスコアが高く、健康志向が強そう。また、子育て世代の女性30代では「子供連れや高齢者などに配慮したバリアフリー化」「分煙や禁煙の徹底」など同行者に配慮した店選びをうかがわせる。また、男性20・30代で「値段は変えずに内容を増量」が高いのに対し、女性60代で「残した料理の持ち帰りサービスの拡大」が高めと両極の結果であった。


【調査概要】
調査時期:2013年10月1日(火)~2013年10月7日(月)
調査対象:首都圏・関西圏・東海圏在住の20~69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
有効回答数:9279人

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