既婚女性の相続に対する意識・現状調査 

2014年03月19日
ランドマーク税理士法人は、2015年の税制改正により、これまでの2~3倍の人々が相続税の支払い対象となると見込まれる中、女性が相続についてどのような不安を抱え、どの程度の関心があるかを調査しました。この調査は、一都三県在住の30~70代の既婚女性を対象に2013年11月にインターネットで行ったもので、日々の家計の管理状況から、家の財産の把握、相続についての関心ごとなどについて回答を得ました。

【調査結果】

・家計は約80%の妻が把握も、財産は3人に1人だけしか把握せず


日々の家計管理、家の財産管理に関する質問への回答では、日々の家計を管理していると答えた妻は82.3%。年代別、子どもの有無による大きな違いは見られなかった。しかし、家の財産の把握となると、日々の家計管理から大きく減少し66%と3人に1人は財産を把握していないという結果となった。

・60%を超える妻が「夫が亡くなった後の生活」に不安を抱える

将来、夫が亡くなった後での心配事について最も関心が高かったのは「夫が亡くなった後の生活」で、全体平均では60.6%となった。次いで、「不動産や銀行口座などの名義変更手続き」「相続税の申告や納税」といった、相続が起こった後の諸手続に関する関心が続いた。

・夫が亡くなった後について会話するのは、30~40代夫婦は5組中1組以下

夫が亡くなった後での心配事について、夫婦間での会話の有無を尋ねたところ、「よくする」、「どちらかというとする」と答えた人は、全体で33.2%。30~40代の夫婦間を平均すると20%弱にとどまり、夫婦5組中1組以下となった。相続人となる可能性の高い妻は、夫の死後の生活を心配しつつも、夫婦で話し合うなど積極的な行動は取っていないのが現状とみえる。

・若年層夫婦では「先のことで現実味がない」が、現実味が出てくる高齢者層では「話し辛い、夫が話してくれない」

相続について夫婦間で会話をしない理由については、30代では62%もの人が「先のことで現実味がない」と答えているが、その数字は年代が上がるごとに減少し、70代では10%にまで減少している。年齢が上がるにつれ相続についての関心は高まり、現実問題として真剣に捉えていることがうかがえる。一方、70代では「話し辛い・夫が話してくれない」が42.5%となり、相続の問題に現実味が増しているものの、話題が話題だけに話し辛かったり、財産を管理している夫が話してくれなかったりと、話したくても話せないでいる実態が垣間見えた。

・相続にまつわる節税への関心が59.2%にのぼる

相続に関して知っておきたいことについては、全年代に共通して関心の高かったのが「税金(相続税・所得税の節税など)」に関することで、59.2%。30代では65%、50代では66%と高い数字を示している。次いで「葬儀(手続き、費用、段取りなど)」が39.2%となっている。他にも「保険」への関心も高い。

この調査から、相続人になる可能性の高い女性は、相続について高い関心を持ちつつも、財産の把握はしておらず、また、相続について夫婦間での話し合いがないことなどから、夫の亡くなった後の生活に大きな不安を抱えている姿が見えてきます。


【調査概要】
「女性を対象とした相続に関するインターネットによる調査」
家計の管理、財産把握、相続時の関心ごと、相続について夫婦間での会話の有無などについて選択式で質問
・調査時期:2013年11月
・調査方法:インターネットリサーチ
・対象者:首都圏(一都三県)在住の30~70代既婚女性
・回答数:515

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ランドマーク税理士法人]
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