“冷凍食品の利用状況”実態調査 

2014年04月09日
日本冷凍食品協会は、本年冷凍食品の利用者を対象に、冷凍食品の利用状況を明らかにするため、『“冷凍食品の利用状況”実態調査』を実施。

【調査トピックス】

◎ 冷凍食品の利用頻度は、男女とも低い年齢層ほど多い傾向
◎ 弁当を作る男性は、週平均 2.6 回冷凍食品を利用


■ 冷凍食品は、女性の 25~34 歳(週平均 2.1 回)、35~44 歳(同 1.9 回)、55~64 歳(同 1.7回)、65 歳以上(同 1.6 回)で、低い年齢層ほど利用頻度が高い。男性も同様の傾向。前年より利用頻度がやや下がったが、農薬混入事件による一時的な影響とみられる。
■ お弁当を作っている男性(週平均 2.6 回)は、作っている女性(同 2.2 回)よりも高い頻度で冷凍食品を利用。冷凍食品が弁当男子の強い味方に。

◎ 冷凍食品の魅力のトップは、「買い置きができる」こと
◎ 冷凍食品のストック数は、女性平均 5.0 パック、男性平均 4.4 パックで、男女とも 8割前後が1ヶ月以内に消費


■ 冷凍食品の魅力は、男女とも「買い置きができる」、「調理の手間が省ける」、「時間が短縮できる」がトップ 3。「買い置きができる」は前年と比較しても増加し、記録的な大雪や消費税引上げが影響しているとみられる。
■ 自宅の冷凍庫にストックしてある冷凍食品は、女性平均 5.0 パック、男性平均 4.4 パック。年齢層が高いほどストック数が多い。保管期間は、男性は 85.4%、女性は 78.2%が1ヶ月以内。

◎ 冷凍食品は、男女とも「5割引」での購入が最多。ただし、女性で「5割引」は、前年に比べやや減少

■ 冷凍食品が割引を行っている場合に購入することが多い価格は、「5割引」が最多(女性 42.5%、男性 31.3%)。女性は前年に比べ、5割引が減少(47.2%→42.5%)。

◎ 冷凍食品の表示について今後望むことは、男女とも「特にない」が3割程度で、昨年から大幅増

■ 冷凍食品の表示について、今後望むことや期待することは、ほとんどの項目で昨年よりポイントが下がる中、「特にない」が男女とも 10 ポイント程度高くなっている。各社の努力などもあり、食品表示への関心はやや弱まっていることがうかがえる。
■ 女性は「原料原産地」や「カロリーや栄養成分」の表示を望む割合が減少。

【調査結果概要】

Ⅰ 冷凍食品の利用状況

1.冷凍食品を利用する頻度

●《女性》 「週2~3回」(30.7%)が最も多く、以下「週1回」(22.7%)、「月1回」(19.2%)、「月2~3回」(17.9%)の順で、平均「1.8 回/週」。

●《男性》では、平均「1.7 回/週」で、《女性》と比べ頻度はやや低い。

●男女とも、若い世代ほど冷凍食品の利用頻度が高い。お弁当を作ることの有無別では、《お弁当を作っている男性》が平均 2.6 回で、高い利用頻度。

●利用頻度の平均回数を前年と比較すると、《女性》は 0.2 回、《男性》は 0.1 回の減少。


2.冷凍食品の購入場所

●《女性》では、「スーパーマーケット(ネットスーパー含む)」(89.3%)が圧倒的で、そのほかでは「宅配サービス(生協など)」(18.2%)、「ドラッグストア」(12.1%)など。

●《男性》でも、「スーパーマーケット(ネットスーパー含む)」(92.3%)が最も多いが、次いで「コンビニエンスストア」(19.7%)が《女性》(8.4%)に比べて多く、「宅配サービス(生協など)」(2.3%)は少ない。

●前年と比べ、男女とも「スーパーマーケット」以外の場所での購入が増加傾向で、冷凍食品の購入場所が少しずつ多様化。


3.冷凍食品を購入している目的

●《女性》では、「自宅で食べる夕食」(45.6%)が最も多く、以下「料理に使う素材として(野菜・魚介等)」(40.8%)、「自宅で食べる昼食」(37.3%)、「お弁当用」(36.3%)などの順。

●《男性》でも「自宅で食べる夕食」(57.4%)が最も多いが、《女性》(45.6%)よりも 10 ポイント以上高い。一方、「お弁当用」(25.1%)、「料理に使う素材として(野菜・魚介等)」(23.7%)は《女性》の方がかなり高い。

●《女性》は、「自宅で食べる夕食」が年々増加の傾向。


4.自宅の冷凍庫には、現時点で冷凍食品がおよそ何パック入っているか

●《女性》 「3~5パック」(34.6%)、「1~2パック」(27.4%)、「6~10 パック」(18.1%)などの順で、平均「5.0 パック」。

●《男性》でも、「3~5パック」(40.5%)、「1~2パック」(27.7%)、「6~10 パック」(15.7%)の順だが、平均は「4.4 パック」で、《女性》(5.0 パック)より少なめ。

●年齢別では、男女とも年齢が上がるほど個数が多くなる傾向


5.購入した冷凍食品をどのくらいの期間保管しているか

●《女性》では、「2~3週間程度」(34.2%)、「1ヶ月程度」(28.2%)、「2~3ヶ月程度」(18.1%)、「1週間以内」(14.4%)と、人による差が大きい。

●《男性》でも同じような結果だが、「1週間以内」(20.3%)など短い期間が多め、「2~3ヶ月程度」(11.5%)など長い期間が少なめで、保管期間は《女性》よりも短い。

●男女とも、1ヶ月以内に使い切る人が約 8 割(女性 78.2%、男性 85.4%)。


6.冷凍食品の魅力

●《女性》では、「買い置きができる」(77.0%)、「調理の手間が省ける」(66.7%)、「時間が短縮できる」(51.4%)、「必要な分だけ調理できる」(43.7%)、「おいしい」(31.8%)といったさまざまなメリットがあげられる。

●《男性》でも、「買い置きができる」(63.4%)、「調理の手間が省ける」(58.1%)、「時間が短縮できる」(43.8%)、「おいしい」(35.4%)、「価格が安い」(33.3%)、「必要な分だけ調理できる」(24.3%)などが上位だが、《女性》に比べて全般的に低い割合で、《女性》の方が多くの点に魅力を感じている。

●年齢別では、「おいしい」、「価格が安い」は年齢が若い方が、「買い置きができる」は年齢が上がるほど高い傾向。

●前年と比較すると、多くの項目で減少傾向であるが、「買い置きができる」は増加に転じている。


7.冷凍食品の割引を行っている場合に購入することが多い価格

●《女性》 「5割引」(42.5%)、「4割引」(19.4%)、「3割引」(15.6%)などの順で、総じて高い割引率で購入することが多い。平均は「4.1 割」。

●《男性》では、「5割引」で購入する割合は 31.3%、平均も「3.7 割」と、《女性》に比べて総じて低い割引率で購入している。

●前年と比較すると、《女性》は「5 割引」がやや減少。


Ⅱ 冷凍食品の情報提供に関する意識

1.冷凍食品の表示について、今後望むことや期待すること

●《女性》 「原料原産地」(36.5%)、「賞味期限」(27.7%)、「製造工場名と所在地」(21.3%)、「カロリーや栄養成分」(18.1%)、「記載事項の字を大きく」(14.9%)などの期待や要望がある。

●《男性》でも、「原料原産地」(32.2%)、「賞味期限」(22.4%)、「製造工場名と所在地」(19.4%)、「調理方法をわかりやすく」(19.0%)などの順だが、《女性》よりも低い割合の項目が多い。

●時系列でみると、男女とも、多くの項目が減少の傾向で、「特にない」が増加の傾向にある。




【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:冷凍食品を「月 1 回以上」利用している 25 歳以上の男女各 625 人
調査期間:2014 年 3 月 1 日(土)~3 月 3 日(月)


その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本冷凍食品協会]
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