「母の日ギフト」に関する調査 

2014年04月30日
アサヒグループホールディングスの青山ハッピー研究所は、生活の中のちょっとしたことや、旬な話題をタイムリーに調査する「毎週アンケート」において、「母の日ギフト」をテーマにアンケート調査を実施。

【調査サマリー】

・6割近くが「母の日ギフト」の贈答意向を持つ-ひと足早くGWに祝うご家庭も

・贈り先は「夫婦互いの母親」「妻」など、身近な女性たちが主役!

・費用負担は「自分一人で」「夫婦一緒に」が主流-「兄弟姉妹で」は意外に少ない!?

・ギフトの相場は「1,000~5,000円未満」-「手作りのプライスレスギフト」を贈る人も

・一番人気は定番の「カーネーション」-昨今では「赤」に限らず、カラー選びは色々

・形の残る「モノギフト」よりも、食べたら消える「グルメギフト」に高い支持

・カーネーションより食べるもの? 母親が欲しいのは「外食」「ケーキ・お菓子」


【調査結果】

6割近くが「母の日ギフト」の贈答意向を持つ-ひと足早くGWに祝うご家庭も

まず、今年の「母の日」に何かプレゼントを贈る予定があるという人は、どの位いるのでしょうか。「ウォーキングシューズを贈る」(男性60代、兵庫県)など、「既にプレゼントを決めている」(22.6%)、「何かプレゼントを贈る予定」(30.6%)と回答した人は半数以上。さらに「兄弟で高級なお寿司を食べさせてあげたいと思っている」(女性60代、宮城県)など、「モノでないものを贈る予定」という声も5.8%を数え、全体の6割近くの人が形のあるないに関わらず「母の日ギフト」を贈る計画を持っていることが明らかとなりました。自由回答の中には「カーネーションの寄せ植えと、コスメセットを贈る。母は離れて暮らしているので、少し早いですがゴールデンウィークに手渡す」(女性40代、愛知県)など、「母の日」当日よりもひと足早く、ゴールデンウィークに帰省して渡すという人もいました。

性別で「既にプレゼントを決めている」「何かプレゼントを贈る予定」「モノでないものを贈る予定」という声は、男性で48.0%。それに対して、女性回答では20%近く高い67.8%を占め、圧倒的に女性の贈答意向の高さがうかがえます。中には「温泉の宿泊プレゼントして、母と2人で行く。主人はお留守番」(女性50代、東京都)、「母と一緒に選びに行こうと思う」(女性30代、愛知県)など、母娘で遊びに出かけるという声も目立ち、「母の日=女同士で楽しむ日」と位置付けているご家庭もありました。

贈り先は「夫婦互いの母親」「妻」など、身近な女性たちが主役!

■誰にプレゼントする?
1 自分の母 86.0%
2 義理の母 44.8%
3 妻(男性のみ) 8.4%
4 祖母 1.5%
5 知人女性 0.7%

全体の6割近くの人びとが「母の日のお祝い」を計画していることが明らかとなりましたが、では皆さんは誰にお祝いを贈るのでしょうか。「同居している実母に、母の好きな鯖ずしとケーキを」(女性40代、愛媛県)など、断然トップは「自分の母」(86.0%)。さらに「自分の母はビールセット、義母は和菓子」(女性30代、福岡県)など、2位に「義理の母」(44.8%)が挙げられ、既婚者は夫婦それぞれの母親を祝うという声が目立ちました。いわば、母の日は「中元」「歳暮」と同じく、夫婦互いの実家にギフトを贈り合う年中行事の一つとして定着していることがうかがえます。

また「自分の母親」「義理の母親」以外では、男性回答に目立ったのは「妻」(男性=8.4%)。「妻には息子と一緒にカーネーションと何かを贈ろうと思っている」(男性50代、大阪府)など、日ごろの感謝を込めて「妻」にギフトを贈るという声。一方、女性回答では「母は他界しているので祖母へ。ちょっと豪華な食べ物が良いかなと考えている」(女性20代、青森県)など、「祖母」(男性=0.4%、女性=2.3%)が続き、「母親」に限らず、「日ごろ世話になっている身近な女性」を対象とする人もいました。自由回答の中には「普段お世話になっているお琴の先生へ」(女性50代、東京都)など、先生や知人等、親族以外の女性に贈る声も寄せられました。

費用負担は「自分一人で」「夫婦一緒に」が主流-「兄弟姉妹で」は意外に少ない!?

■プレゼントは誰と贈る?
1 自分一人で    48.6%
2 夫婦一緒に    42.8%
3 兄弟姉妹一緒に    9.5%
4 親子(父子)で    2.7%
5 その他    0.6%

一口に「母親」とはいえ、贈答対象は「自分の母親」「義理の母親」「妻」「祖母」など様々であることが明らかとなりました。では、その費用は「自分一人」で負担しているのでしょうか。それとも「兄弟姉妹」などでお金を出し合っているのでしょうか。「前から良さそうだと思っていたチュニックを一人で手渡しする予定」(女性40代、宮城県)、「家族それぞれ贈りたいものが違うので、個々で選ぶ」(女性30代、茨城県)など、「自分一人で」という声が最も多く48.6%。その一方、「兄弟姉妹で現金を出し合い、実家の近くに住む姉がケーキや寿司、花などを渡してくれる」(女性30代、神奈川県)など、「兄弟姉妹一緒に」という声は僅か9.5%に留まり、意外にも兄弟姉妹で同調することなく、各自バラバラにギフトを贈るケースが目立ちました。

「自分一人で」と僅差で続いたのは、2位の「夫婦一緒に」(42.8%)。「毎年、カーネーションを夫と2人で手渡ししている」(女性40代、大阪府)など、「母の日」は兄弟姉妹間よりも、むしろ夫婦間の連携でお祝いをするご家庭が多いことがうかがえます。そのほか、「日中は昔からの友だちと出かけてもらい、晩御飯は父と一緒に母の好きな食事を用意する予定」(男性40代、千葉県)など、男性陣だけで「母を労う一日」にするという声も寄せられました。

ギフトの相場は「1,000~5,000円未満」-「手作りのプライスレスギフト」を贈る人も

ギフト代の負担は「自分一人で」「夫婦で」というパターンが目立ちましたが、次に一人当たりの「母の日ギフト」にかける予算を具体的に見ていきましょう。「3,000円くらいのエプロンを贈る。実用的な物の方が喜ばれるので、気軽に使えるものを選ぶようにしている」(女性20代、東京都)など、最も価格帯で多かったのは「3,000~5,000円未満」(36.1%)。さらに「1,000~3,000円未満」(28.7%)が続き、全体の6割以上の人びとが「1,000~5,000円未満」の予算範囲でギフト選びを行っている事が判明。「自分の母親」「義理の母親」も両家に贈っているご家庭では、おおよそ「1万円以内」というのは一般的な相場と言えそうです。

また、自由回答の中には「健康への願いも込めて、ウォーキングシューズを贈る。軽くて、デザインが上品な3万円近くするシューズ。どんどん、歩いてほしいと思う」(男性60代、兵庫県)、「ちょうどショッピングカートが壊れたみたいなので注文した。予算は2万円くらい」(女性40代、福岡県)など、「10,000円以上」(9.6%)の高額ギフトを贈るという声。その反面、「(母は)離れて暮らしていて、年に1、2回しか孫とも会えないため、子どもの写真やメッセージ、お絵かきなどを贈ろうと計画している」(女性20代、沖縄県)など、お金を掛けず、「手作りのプライスレスなギフト」を贈るという人もいました。

一番人気は定番の「カーネーション」-昨今では「赤」に限らず、カラー選びは色々

さて、皆さんは今年の「母の日」に、どんなギフトを贈ろうと考えているのでしょう。一番人気は「カーネーション」(28.5%)でした。「オーソドックスにカーネーションの鉢植え。」(男性50代、東京都)、「母の日にはカーネーションの花と決めている」(男性70代、広島県)など、1900年初頭、アメリカの教会で生まれたカーネーションを贈る習慣ですが、今日でも「母の日」の定番として不動の人気を得ていました。自由回答の中には「母の日はカーネーションを贈る様にしているが、極力珍しい色を選ぶ」(男性40代、広島県)など、品種改良の技術の進歩に伴い、「赤」の定番色に限らず、多彩なカーネーションを選ぶ人が増えているようです。

■「母の日」に贈りたいものは?
1 カーネーション    28.5%
2 ケーキ・お菓子    27.1%
3 その他の花、観葉植物    25.0%
4 衣料品    18.6%
5 食品・飲料(産直品、酒など)    18.3%
6 外食    17.4%
7 雑貨小物    10.2%
8 旅行(温泉)    8.0%
9 靴・バッグ    6.3%
10 現金    5.7%

さらに「兄弟と被らないようにするためカーネーション以外で探している」(女性40代、神奈川県)、「今年は、母が大好きなバラのお花を姉と一緒に渡す」(女性30代、宮城県)など、同様3位にも「カーネーション以外の花、観葉植物」(25.0%)が挙げられ、1年の中でも最もお花の溢れるシーズンを迎え、お花好きの母親のテンションが上がる「フラワーギフトを贈りたい」と考える人が大変多いことがうかがえます。

形の残る「モノギフト」よりも、食べたら消える「グルメギフト」に高い支持

次に人気が高かったのは「ケーキ・お菓子」(27.1%)。「妻は甘いものに目がないので、ショートケーキが良いと考えている」(男性70代、徳島県)など、いつもよりもちょっと贅沢な高級スイーツを選ぶという声。中には「昨年まで百貨店でケーキを買っていましたが、今年タルト生地の作り方を覚えたので手作りに挑戦しようと思う」(女性20代、愛知県)など、愛情たっぷりの手作りのお菓子に挑戦する人もいました。さらに「母の好きな赤ワインを贈りたい」(男性40代、兵庫県)など、5位に「食品・飲料(産直品、酒など)」(18.3%)、6位に「レストランなどで一緒に外食」(17.4%)、形に残る「モノギフト」よりも、母親の嗜好に合う「グルメギフト」に高い支持が寄せられました。

また見逃せないのが8位「旅行(温泉)」(8.0%)、10位「現金」(5.7%)です。「旅行」「現金」は、「中元」「歳暮」など他人へ贈るギフトとしては選択しにくいものですが、関係の深い親子なら違和感なく贈れるギフトと言えそうです。特に「現金」は「年金暮らしの母に少しでも足しになるように」(女性50代、東京都)など、生活費の足し、また好きなものを自由に買って欲しいという「子どもから親へのお小遣い」のような感覚として贈る人が目立ちました。

カーネーションより食べるもの? 母親が欲しいのは「外食」「ケーキ・お菓子」

ここまで今年の「母の日」に贈りたい人気ギフトを聞いてきましたが、その反面、ギフトをもらう立場のお母さんの本音はいかがでしょうか。次にお母さんたちが、今年の「母の日」に欲しいギフトを見ていきましょう。堂々の人気ナンバーワンは「レストランなどで一緒に外食」(25.6%)でした。「家族全員で食事会をしてほしい。みんな集まってわいわいしたい」(女性50代、三重県)、「たまには自分以外の料理を食べたい」(女性60代、宮城県)など、贈りたいギフトでは「カーネーション」がトップでしたが、お母さんの本音は「花より団子」とばかりに「外食」を希望する声。さらに「自分が欲しいものは、普段食べないようなお菓子やデザートがいい」(女性50代、東京都)など、2位に「ケーキ・お菓子」(24.4%)、7位にも「食品・飲料(産直品、酒など)」(11.2%)が挙げられ、家族と一緒に食べられる「グルメギフト」に人気が集中。自由回答の中には「子どもたちと夫から手作りのご飯を作ってもらうのがうれしい」(女性30代、愛知県)など、いつもの家事から解放され、家族の手料理を楽しみにする人もいました。

■「母の日」に欲しいものは?
1 外食    25.6%
2 ケーキ・お菓子    24.4%
3 その他の花、観葉植物    17.4%
4 旅行(温泉)    17.3%
5 カーネーション    16.0%
6 メッセージカード・手紙    11.4%
7 食品・飲料(産直品、酒など)    11.2%
8 ギフト券    8.2%
9 現金    8.0%
10 靴・バッグ    6.2%

もらう側のお母さんならではの回答で多かったのは、6位「メッセージ・手紙」(11.4%)です。「子どもが小学生なので、何かメッセージが欲しい」(女性50代、兵庫県)、「母となって嬉しいのは『ありがとう』の言葉」(女性40代、東京都)など、どんな豪華なプレゼントよりも、子どもからの「感謝の言葉」が一番うれしいという声。また、プライスレスなギフトを求める一方、「気に入った物を選べるので、商品券が欲しい」(女性60代、千葉県)など、8位に「ギフト券」(8.2%)、9位にも「現金」(8.0%)が続き、「中元」「歳暮」では避けられがちな「ギフト券・現金」を求める人が目立ちました。こうした背景には「増税で家計がきついので、もらうなら現金やギフト券がうれしい。夢がないですが…」(女性30代、東京都)など、見栄を張る必要のない親子ならではの本音が垣間見られる結果と言えそうです。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:2,217人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2014年4月23日~4月28日

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