キャリアについての意識調査(若手エンジニア) 

2014年05月14日
メイテックは、2009年4月から2014年4月までの間に企業にエンジニアとして入社した523人に「自分自身のキャリア」について調査を実施した。業種別では機械系エンジニア235人、電気・電子系エンジニア104人、マイコンシステム系エンジニア17人、IT系エンジニア44人、化学系エンジニア123人といった構成になっている。

【調査結果サマリー】

◎『憧れのエンジニアは「本田宗一郎」が1位 職場の上司や先輩を挙げる人も多数』

・著名なエンジニアや技術者などの中で、理想・憧れとするエンジニアを聞いたところ、第1位はホンダ創業者の本田宗一郎が挙がった。第2位には、発明の父トーマス・エジソン、3位にスティーブ・ジョブズ、4位に僅差で松下幸之助と続いた。

・この質問に対しては、著明な人ではなく「職場の上司・先輩エンジニア」「父」「大学の教授・指導教官」を挙げる人も見受けられた。


◎『目指すキャリアパスは「生涯エンジニア」がトップ、キャリアタイプはゼネラリスト型が60%』

・エンジニアとして理想のキャリアパスについて聞いたところ、「生涯エンジニア」と答えた人が最も多く33.7%、次いで「エンジニアを極め、将来管理職にステップアップ」が33.1%だった。合計66.8%の若手が、現場/マネジメントと違いはあれエンジニアとしてものづくりに関わる意向を持っていることが分かった。

・2014年新卒者では47.8%が「エンジニアを極め将来管理職へキャリアアップ」を志望しており、堅実な傾向がうかがえる。

・一方、なりたいと思うエンジニアのキャリアタイプについて、「様々な分野に携わるゼネラリスト型」と「1つの専門分野を極めるスペシャリスト型」のどちらに近いか聞いたところ、ゼネラリスト型を「最も近い」が26.2%、「どちらかと言うと近い」が34.0%となり、60.2%がゼネラリストの意向をもっている結果となった。

・2014年新卒者では「どちらかというとスペシャリスト型」が31.3%を占めやや高めとなった。


◎『2014年新卒入社エンジニアの傾向は、熱意がありつつ出世意欲も?』

・「生涯エンジニア」を目指す割合が入社数年経った若手よりも高く、エンジニアに対する熱意が強い。一方で、ゆくゆくは管理職を目指す意見が多かったことから、マネージャー層への出世意欲も伺える。


◎『エンジニアを目指した理由は「科学・物理好き」が圧倒』

・エンジニアを目指した理由としては「科学・物理が好きだった」「得意だった」という物が最も多く、次いで「車や精密機器、電子機器が好き」が挙った。一方巷で良く言われる「SFやアニメの影響でエンジニアになった」という理由は、最も少なかった。本調査からは、「ものを作ったり機械いじりをすること」への興味が高じてエンジニアを選んだ姿が浮かび上がる。

・2014年新卒者では44.8%が「科学や物理が好きだったから」と回答。


◎『将来作りたいもの1位は「自動車関連」』

・将来携わりたい分野やプロジェクトについて聞いたところ、自動車分野が最も人気を集めた(34.0%)。次いでロボットなどの産業機器分野(21.0%)、航空機・ロケット関連(18.0%)、医療関連(17.0%)、素材関連(17.0%)、スマホ・タブレット関連(16.4%)となった。



【調査概要】
・調査方法:ネットリサーチ
・調査期間:2014年月25日~30日
・調査対象:全国の機械系エンジニア523名
・性別:男性413名・女性110名
・業種:機械系エンジニア235名、電気・電子系エンジニア104名、マイコンシステム系エンジニア17名、IT系エンジニア44名、化学系エンジニア123名

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