「こどもの冬の過ごし方」についての調査 

2014年02月20日
ベネッセコーポレーションが運営するBenesse 教育情報サイトは、年少~中学生の保護者の方を対象に、「こどもの冬の過ごし方」について調査を実施。

【調査結果】

さすが「風の子」 厚着をせずとも風邪ひかず

まず、子どもがこの冬に風邪をひいたかどうかについて、「ひいた」という回答は30.9%と、約3割でした。意外に低い結果といえるかもしれません。また、風邪をよくひくかどうか、という質問でも、「よくひく」「まあひく」という回答の割合は27.4%です。風邪をひく子どもは案外少ないようです。

しかし、寒さの厳しい冬のこと、寒風吹きすさぶ外に出れば体調も崩しやすいはずです。実際、子どもが寒がりかどうかについては、43.1%が「そう思う」と回答しています。外出する際にはよほどの厚着をしているに違いない、と多くのかたが想像するところでしょう。ところが、子どもが外出する際の服装について伺ったところ意外な結果となりました。

「耐寒アイテム」を使用している割合について、手袋は50%を超えていますが、その他は、のきなみ10~30%と低い割合でした。ネックウオーマーや、発熱素材を使ったTシャツを着せている、といった回答も見られましたが、子どもは外出の際必ずしも「重装備」をまとっているわけではない傾向があるようです。
実際「子どもに厚着をさせているほうだと思いますか」という質問に対しては、74.9%が「そう思わない」と回答。「冬でも動き回って暑いと言っています」という声に見られるように、活発な子どもたちにとっては、厚着は邪魔なだけなのかもしれません。「もっと厚着をさせたいのだけど、したがらないので悩みます」という声も聞かれます。お年頃になってくると、子どももファッションを気にして……というケースもあるのではないでしょうか。保護者のかたからは「格好ばかり気にするな!!」という意見もみられました。

では、厚着をする以外には、風邪の予防のためにどのような対策をとっているのでしょうか。「ジョギングやスイミングで体を鍛える」「早寝早起き」「ビタミンをとる」といった体調管理の意見も見られましたが、多くを占めたのは「うがい・手洗い」「マスク着用」という、感染予防を重視する意見でした。実際、風邪をひいた原因では「学校やクラスで流行」が41.0%と最も高い割合を占めており、ウイルスをシャットアウトする「水際作戦」を心がけている保護者が多いようです。

予防接種が効かない!? 対策に苦慮するインフルエンザ

風邪と並んで流行が心配されるインフルエンザは、82.8%が「子どもがかかったことがある」と回答し、またそれにより学級・学校閉鎖になったことがあるという回答も74.1%に上りました。感染力の強さがうかがえます。「新型インフルエンザがはやった園児のころ、遠足のバスの中で一人が発症。先生を含め、バスに乗っていたほとんどの子が感染。感染力恐るべし」という声も上がりました。

また、インフルエンザにかかると「高熱とうわごと、けいれんのような震えなど今までにない症状を目の当たりにして不安になりました」といったように、風邪よりも重い症状が出ることが多く、「学校のスキー教室の直前にインフルエンザにかかり、参加できませんでした」と、せっかくの行事に参加しそびれてしまうなど、その影響もさまざま。感染はなんとか防ぎたいところです。

インフルエンザの予防でまず思い付くのは「予防接種」ですが、アンケートによると、予防接種を受けている子どもは55.3%にとどまり、家族の予防接種についても「誰も受けていない」という回答は34.4%に上りました。予防接種を受けている割合は、予想外に低い結果です。

インフルエンザの予防接種について伺うと、「インフルエンザの型が違えば効かないし、その割にお金がかかる」「5年連続でかかった。予防接種しても変わらないので最近は受けていない」と、予防接種の効果を信用しきれない、という声が多く聞かれました。一方、「毎年インフルエンザにかかるが、あまり重症化したことはないので、効果に疑問がある」という声もあり、その効果には個人差もあるようです。

完治までに保護者もダウン…… 予防策は万全に

風邪やインフルエンザにかかると、完治するまでには時間もかかります。アンケート結果によると、2日以上かかるケースがほとんど。「子どもが風邪をひくと、心配して寝不足になり、自分もいつも具合が悪くなってしまいます」「子どもの症状が落ち着くまでは、自分も食欲が出ず寝られずで……」といったように、看病する保護者の負担も重いようです。保護者自身も体調を崩してしまいダウン、ということも十分考えられます。

●私が風邪で寝込んでいる時、何か自分にできることない? と聞きにきてくれた
●看病のため私のほうが疲れてしまい、子どもがインフルエンザから治った直後に私がインフルエンザにかかってしまい寝込んでいると、自分がしてもらったのと同じように氷まくらを私の頭の上に自分で考えて置いてくれた時にはうれしくって涙がポロリと出てしまいました
●まだ子どもが小さかった頃、風邪をひいた時に、添い寝していると、ママに風邪がうつるから、一人で寝ると言われ、なんて優しいことを言えるのだろうと感動した

このようなエピソードに見られるように、保護者が病気になれば、子どもも子どもなりに心づかいをしてくれることが多いもの。それ自体は頼もしくもあり、また家族のつながりを感じさせるものではありますが、最悪の場合、家族全員がダウンしてしまう、という結果にもなりかねません。


【調査概要】
調査期間:2013/12/18~2013/12/24 回答者数:1378名
調査対象:本サイトメンバー 年少~中学生の保護者のかた

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ベネッセコーポレーション]
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