BSAは、世界110以上の国と地域を対象とした国際調査「BSAグローバルソフトウェア調査2013」の報告書を公開。

報告書によると、 2013年に日本国内のPCに正規ライセンスのないソフトウェアをインストールしている不正コピー率は19%であった一方、コンピューターユーザが不正なソフトウェアを使用しない最大の理由は、ハッカーによる不正アクセスやデータ損失などを引き起こすマルウェアによるセキュリティ脅威だったと指摘しています。また、ソフトウェア資産の管理には実績あるベストプラクティスの導入が重要であることも強調されています。

同調査はBSAの委託によりIDCが隔年で実施しているもので、今回は約22,000人の個人および企業のPCユーザと2,000人超のIT管理者を対象に、34の国と地域で調査を実施しました。主なポイントは以下のとおりです。

・2013年に日本国内のPCにインストールされたソフトウェアの不正コピー率は19%で、前回調査時の2011年から2ポイント低下しました。不正ソフトウェア総額は13.49億米ドル(約1,419億円※)でした。

・世界中のコンピューターユーザが、不正ソフトウェアを使用しない最大の理由をマルウェアによるセキュリティの脅威を挙げ、具体的なセキュリティリスクとして「ハッカーによる不正アクセス」が最多の64%、次いで「データ損失」の59%と回答しました。

・世界中のIT管理者の大半が、ソフトウェアがセキュリティリスクの要因になるなど、その危険性を十分に認識しているにもかかわらず、自社内のソフトウェアのライセンスが適正であることに強い自信を示せたIT管理者は半数にも及びませんでした。

・本プログラムの実施期間である2014年4月14日から2014年6月15日までに提供された情報に限り、情報受領日はBSAのシステム側の受信記録により判断します。

・日本の国内企業のうち、正規ソフトウェアの使用を明文化した社内規程を整備していたのは僅か37%でした


一方、全世界のPCソフトウェアの不正コピー率は、2011年の42%から2013年には43%へと上昇し、不正ソフトウェア総額は627億ドル(約6兆5,972億円※)でした。不正コピー率の上昇は、新興経済国におけるソフトウェアの不正コピーが過半数を占めていたことが主な要因です。

地域別の主な結果は以下のとおりです。

・全世界のPCソフトウェアの不正コピー率は、2011年の42%から2013年には43%へと上昇しました。これは新興経済国におけるソフトウェアの不正コピーが過半数を占めていたことが主な要因です。

・全世界でインストールされた不正ソフトウェア総額は627億ドル(約6兆5,972億円※)でした。

・氏名・住所・電話番号・電子メールアドレスが正確に記載され、違法コピーの種類、数等が詳細に記載されている必要があります。

・世界で最もソフトウェアの不正コピー率が高かった地域は、アジア太平洋の62%で、2011年比で2ポイント上昇し、不正ソフトウェア総額は210億ドル(約2兆2,096億円※)でした。

・世界で2番目にソフトウェアの不正コピー率が高かった地域は、中央・東ヨーロッパの61%で、中南米と中東・アフリカがそれぞれ59%で続きました。

・北米の不正コピー率は19%で引き続き最低を維持し、不正ソフトウェア総額は約109億ドル(約1兆1,468億円※)でした。

・西ヨーロッパの不正コピー率は、2011年から3ポイント低下の29%で、不正ソフトウェア総額は128億ドル(約1兆3,468億円※)でした。

・EU全体の不正コピー率は、2011年から2ポイント低下の31%で、その不正ソフトウェア総額は135億ドル(約1兆4,204億円※)でした。


※為替換算レート:1USドル= 105.22円(OANANDA Japan株式会社の2013年12月31日のFX為替レート)

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