「20~40代の恋愛・結婚・家庭観」に関する調査② 

2015年02月19日
オールアバウトが運営する「生活トレンド研究所」は、2014年10月に発表した「20~40代の恋愛・結婚・家庭観」に関するアンケート調査結果の続報を公開。

2014年5月、日本創成会議が896自治体におよぶ日本全国の「消滅可能性都市」を発表しました。その定義は、20~39歳の女性の数が、2010年から40年にかけて5割以下に減る自治体としています。そこで今回発表するデータでは、主に20~40代男女の「出産」、「夫婦間の家事割合」、「授かり婚」についての意識について明らかにしています。
調査期間は2014年9月12日(金)~2014年9月13日(土)、首都圏(1都3県)在住の20~49歳独身男女669名、既婚男女666名から有効回答を得ました。

 【調査結果サマリー】 

(1)    30代の既婚女性の半数近くが「子供は欲しくない」と回答
男性よりも20ポイント以上多く、男女の「出産・育児」に対する意識のギャップが明らかに


首都圏在住の20~49歳の独身・子供のいない既婚の男女に対し、第一子をつくりたいと思う年代について聞いたところ、独身男性20代の3割が30代前半に、30代の3割が40代前半には欲しいと回答。一方で30代独身男性の3割以上、40代独身男性の半数以上が「子供は欲しくない」と考えていることが明らかになりました。また、独身の女性についても20代は男性と同様の傾向が見られましたが、40代については7割が「子供は欲しくない」と回答していました。
また、子供のいない既婚男性については、20代の半数以上が30代前半に、30代の半数近くが30代後半に第一子が欲しいと回答していました。既婚女性については、20代は20代後半~30代前半にかけて、30代は30代後半に欲しいと回答している一方で、30代の半数近くが「子供は欲しくない」と考えており、既婚男性よりも25ポイント高い結果となりました。

(2)    理想の結婚は、「価値観が同じパートナーに思いやられ、優しくされることで癒される」こと!?しかし結婚の決め手は「出産や子育ての価値観」

独身者に対して結婚相手に求めるもの、既婚者に対して結婚の決め手となった配偶者の長所を聞いたところ、いずれも「思いやりや優しさがあること」、「価値観が同じであること」が1位、2位を占めました。3位以下を見ると独身者と既婚者で差があり、独身男性が「女性らしいこと」、「趣味が同じであること」を挙げている一方で、既婚男性は「仕事への理解があること」、「子供が欲しいと思っていること」、「出産、子育てに関する考え方が近いこと」を挙げていました。女性については、3位以下でも「収入が安定していること」、「一緒にいて癒やされること」が挙げられている中、独身女性は「包容力があること」、「家事を協力してこなしてくれること」を挙げていましたが、既婚女性は「身長が自分よりも高いこと」、「育児に協力的であること」、「出産、子育てに関する考え方が近いこと」を挙げていました。既婚者は男女ともに、「出産」や「子育て」に関する価値観が同じであることが結婚の決め手となるようです。

さらに、男性の出身校別(男子校/共学校出身)で見てみると、独身男性に関しては「価値観が同じであること」、「思いやりや優しさがあること」で共学校出身者よりも男子校出身者のほうが5ポイント以上高く、また、全体的にも独身の男子校出身者は共学校出身者よりもポイントが高い傾向にありました。

(3)結婚後の家事分担、「任せたつもり」の夫と「任された覚えはない」妻
話し合いではどうにもならない結婚の理想と現実があきらかに


独身者と既婚者双方に対し、将来あるいは現在の配偶者との家事分担について聞いたところ、独身男性の3割が「二人で話し合ってお互いの負荷が同程度になるようにしたい」と回答していましたが、独身女性の特に20代の3割が「二人で話し合って決めたい(自分が多め)」と回答。また、30~40代の独身女性は「特に話し合いなどせずにどちらかができる時にできる家事をしたい」と考えていることがわかりました。
一方で、30~40代の既婚男性は「ゴミ出しなど軽めの家事は手伝うが主たるものは任せたい」、「二人で話し合って決めたい(相手が多め)」と回答した人が多く、「配偶者に任せている」も年代が上がるにつれて多い傾向にありました。
既婚女性に関しては、「特に話し合いなどせずにどちらかができる時にできる家事をしたい」が全年代を通して多く、30~40代は「家事は全て任せて欲しい/任されている」が増加傾向にありました。

(4)20代独身女性の半数近くが「授かり婚」にネガティブな反応
一方で30代独身女性は3人に1人が「いいと思う」と回答


最後に、妊娠をきっかけに結婚するいわゆる「授かり婚」についての意識を全員に対して聞いたところ、独身者の3割が「特に何とも思わない」と回答している一方で20代の独身女性の45.5%が「結婚・入籍を済ませてからのほうがいいと思う」と考えていることがわかりました。
既婚者については、20代男性以外は4割以上が「結婚・入籍を済ませてからのほうがいいと思う」と回答していましたが、全年代・性別において「おめでたいことには変わらないのでいいと思う」が10ポイント程度上回る結果となりました。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査)
調査期間:2014年9月12日(金)~9月13日(土)
調査対象:首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)の20~49歳男女
割付:
 <独身男性>20代112名、30~40代各111名
 <独身女性>20~30代各112名、40代111名
 <既婚男性>20~40代 各111名
 <既婚女性>20~40代 各111名

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