「オムライス」に関する意識・実態調査 

2015年04月10日
生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研は、2015年、「オムライス」に関連する話題や企業の取り組みをもとに洋食の定番メニュー「オムライス」に着目。各世代へのアンケート調査を通じて「オムライス」に関する意識・実態について調査いたしました。

事前調査で「オムライスが好き」と回答した500名を対象として、「オムライス」に関する意識・実態調査と、「オムライス好き」が今食べたいと思う「進化系オムライス」ついて調査を行いました。

【調査結果】

◆ 20代に「オムライス=特別な日のメニュー」化傾向! その理由はSNS投稿との親和性!?

はじめに、事前調査で「オムライスが好き」と回答した20~50代の「オムライス好き」男女500名に「オムライス」のイメージを答えてもらいました。すると、「美味しい」「ふわふわ卵」などのイメージが共通して聞かれました。一方で、「オムライス」を食べる場所に関しては「カフェごはん」(28歳・女性)から懐かしの「百貨店の食堂」(59歳・男性)まで、「オムライス」好きの中でも世代ごとのイメージの違いが浮かびあがりました。

また、「どんな時に『オムライス』を食べているのか」を調べると、「通常の食事として食べる」という人が多い中で、20代の41%が「(自分の誕生日やクリスマスなど)特別なイベント時にオムライスを食べた」という結果が目立ちました。50代(21%)と比較すると約2倍。年代が下がるにつれ、「オムライス」を「特別な日の食べ物」と捉えている傾向が目立ちます。また、20代で目立った傾向としてFacebookやTwitterなどのSNSへの投稿経験が挙げられます。20 代と比較しSNS利用率が低いと考えられる30~50代では8%にとどまる一方、20代に目を向けると25%、実に4人に1人が「自分で食べたオムライスの写真をSNSへ投稿した経験あり」と回答。
今や若年層を中心になくてはならないコミュニケーションツールとなったSNSですが、卵の黄色とケチャップの赤が華やかなコントラストをつくる「オムライス」は、SNS活用世代にとって格好の撮影対象なのかもしれません。「特別な日」に「オムライス」を食べた時のエピソードとして、「誕生日に自宅でオムライスとハンバーグなどのお子様ランチを作った」(28歳・女性)など見た目の面白さを楽しめるレシピを挙げる人も見られました。

若年層が「特別な日」に「オムライス」を食べる傾向からは、「オムライス」を食卓に用意して「特別な日」を華やかに演出したい、その様子をSNSに投稿してシェアしてみたくなる、そんな意向が垣間見えます。まさにSNS文化に沿った進化と言えそうです。

◆ オムライス好きの3人に1人以上が「パートナーにオムライスを作った」経験あり! 「結婚の決め手」の声も

また「オムライス」の調理経験についてたずねると男性59%・女性94%が「これまでにオムライスを作ったことがある」と答えました。女性の調理経験の多さに加え、男性も6割近くが「オムライス作り」を経験。男女問わず「オムライス」好きにとっては「オムライス作り」が定番になっているようです。
そこで「オムライス」を誰に作ったのか、「配偶者」「交際相手」「自身の子ども」「自身の両親」それぞれについてたずねたところ、男女合わせて「配偶者」(39%)が約4割、「交際相手」も33%と、3人に1人以上が自身のパートナーに対して「オムライス」を作っていることが読み取れます。
「最も印象的なオムライス」について具体的なエピソードをたずねてみると、「彼女(または配偶者)に初めて作ってもらった料理がオムライス」という男性が複数。中には、彼女に作ってもらったオムライスの美味しさに「嫁にするのはこいつだと決めた」(56歳・男性)とコメントをした方も見受けられました。

◆ 半数以上が「作ってほしいシチュエーションあり」! 食卓のメッセンジャー「オムレター」とは?

また、ケチャップでメッセージや絵を描くことができるのも「オムライス」の特徴でしょう。「アレンジオムライス」の一つとしてケチャップで文字や絵を描く「オムレター」や、受験シーズンや勝負前など応援メッセージを記し祈願する「願掛けオムライス」の話題が見られ、「オムライス」が持つ“メッセージを届けることができる”という機能は、今、変化を遂げているようです。
そこでオムライス好きに「オムレター」を作ってもらいたいシチュエーションがあるかどうかをたずねたところ、実に半数の51%が「オムレターを作ってもらいたいシチュエーションがある」と回答。具体的には「自分の誕生日」(37%)、「個人的な目標を達成した時」(16%)、「クリスマス」(13%)が続きました。「オムレター」を作ってほしい相手としては「配偶者」(28%)、「交際相手」(22%)が上位に。男性だけに絞ると3割が「配偶者」「交際相手」を挙げており、女性に「オムレター」を望んでいる男性も少なからず存在するようです。また、特別な日に「オムライス」を食べる傾向が強い20代では45%が「自分の誕生日に『オムレター』を作ってほしい」と考えているという結果になりました。
ここから、「オムレター」は誕生日や個人的な目標を達成した日など、節目を記念するスタンダードメニューになる可能性を秘めていると言えそうです。


【調査概要】
調査名:「オムライス」に関する意識・実態調査
調査対象: 20代~50代の男女 500名 ※ 事前調査にて、「オムライスが好き」と回答した人
調査期間:2015年4月2日(木)~2015年4月3日(金)
調査方法:インターネット調査
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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[トレンド総研]
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