熱中症に関する意識実態調査(育児中の母親など対象) 

2015年06月17日
「水を考えるプロジェクト」は、熱中症の患者数が増えるこれからの季節に向け、20代から70代の全国の男女600名、育児中の母親100名、熊谷市民100名の合計800名を対象に「熱中症に関する意識実態調査」を実施。

今回の調査結果から、多くの人が熱中症対策として「水分補給」を実施していることがわかりました。一方で熱中症対策に必要な水分摂取量への理解はされていない、また実際に摂取している量は足りていない“隠れ熱中症”予備軍が多数いることがわかりました。また、育児中のママは水分補給が「難しい」「できない」人もおり、ママたちは“育児熱中症”の危険が潜んでいることがわかりました。

【調査トピックス】

1 【20代から70代の全国の男女600名の熱中症に関する意識・実態】
■熱中症に「なったことがある」と自覚している人は約2割、しかし暑い時期に熱中症の諸症状を発症している人は半数以上!多くの人が“隠れ熱中症”の可能性大
■熱中症対として最も実践されているのは「こまめに水分補給をする」76.7%
■約8割の人が水分不足、十分な水分補給ができている人は2割に満たない
 また、熱中症対策の水分補給に関して正しく理解している人は3割未満

2 【育児中のママの熱中症に関する意識・実態】
■ママは“育児熱中症”の危険あり!?
 4人に1人の母親は、育児中に「水分補給したくてもできない・難しい」状況に!
 水分補給を怠ってしまうのは、「育児中」43.0%、「買い物中」36.0%

3 【元祖日本一暑い街 熊谷市民の熱中症に関する意識・実態】
■熊谷市民は熱中症予防意識が高い!?
 「毎日最高気温をチェックする」、「空調設備を利用している」人が多いことが明らかに
■「涼しい地域へ移住したい」約4割、「暑い熊谷が好き」約2割
 熊谷市民が熊谷よりも“暑い”と感じた地域は「館林市」

【調査結果】

■熱中症に「なったことがある」と自覚している人は約2割、しかし暑い時期に熱中症の諸症状を発症している人は半数以上!多くの人が“隠れ熱中症”の可能性大
■熱中症対策として最も実践されているのは「こまめに水分補給をする」76.7%

20代から70代の全国の男女600人に「熱中症になったことはありますか」と聞いたところ、「ある」と回答した人は23.0%でした。また、「環境省 熱中症環境保健マニュアル II.熱中症になったときには」で挙げられている熱中症の諸症状に関して、暑い時期に自覚したことがある症状について聞いたところ、半数以上の人が軽度の熱中症の諸症状を経験したことがあると回答しました。

「熱中症環境保健マニュアル」によると、症状の度合いにより、I度(現場での応急処置で対応できる軽症)、II度(病院への搬送を必要とする中等症)、III度(入院して集中治療の必要性のある重症)に分類され、I度の軽症である「めまい、失神、立ちくらみ」「筋肉痛・筋肉の硬直」、「手足のしびれ、気分の不快」を経験している人は2人に1人もいることが明らかになりました。

熱中症の自覚症状があるのは約4人に1人に対し、実際に軽度の熱中症を経験がある人は2人に1人と、自覚していない熱中症患者「隠れ熱中症患者」の可能性がうかがえます。
「熱中症対策として実施していることは何ですか」と質問したところ、最も多くの人が実施しているのは「こまめに水分補給する」76.7%、次いで「暑い日は無理をしない」65.0%、「日陰を選んで歩く」49.8%という結果になりました。
約8割もの人が、熱中症の対策として、水分をこまめに摂取することを心掛けていることがわかります。

■約8割の人が水分不足、十分な水分補給ができている人は2割弱
 熱中症対策の水分補給に関して正しく理解している人はわずか3割未満
■熱中症対策の水分選び 重視するポイント
 1位「常温のもの」、2位「よく冷えたもの」、3位「ミネラル成分・塩分を含むもの」

前述のように、約8割の人が熱中症対策として「こまめな水分摂取」をしていますが、実際に1日にどの程度の水分を摂取しているのでしょうか。熱中症対策として、1日にどの程度の水分を摂取しているのか聞いたところ、「501ml~1,000ml」と回答した人が最も多く42.0%でした。
「環境省 熱中症環境保健マニュアル III.熱中症を防ぐためには」によると、1日に飲料として摂取すべき水分量は1.2リットルが目安とされています。このことをふまえると、十分な水分摂取ができている人は、2割に満たないことがわかります。

では、どの程度の人が1日に1.2リットルの水分を摂取する必要があると認識しているのでしょうか。「熱中症対策として、1日にどの程度の水分を摂取する必要があると思いますか」と聞いたところ、1.2リットル以上を選択した人はわずか3割にも満たないことがわかりました。
また、「熱中症対策の水分摂取として重視するポイントは何ですか」と聞いたところ、「常温のもの」が41.5%で最も多く、次いで「よく冷えたもの」40.8%、「ミネラル成分・塩分を含むもの」34.2%という結果になりました。

■育児中のママの熱中症に関する意識・実態
 ママは“育児熱中症”の危険あり!?
 4人に1人の母親は、育児中に水分補給したくても「できない」経験をしたことがある
 水分補給を怠ってしまうのは、「育児中」43.0%、「買い物中」36.0%
■ママの熱中症対策3種の神器「帽子」「エアコン」「扇風機」

小学生未満のお子さんを持つ育児中のママ100人に、熱中症に関する意識について質問しました。「熱中症の時期に水分補給したくても「できない」「難しい」経験をしたことがありますか」と聞いたところ、4人に1人のママが「ある」と回答しました。「子供が小さいので目を離せない」ために、水分補給ができない人が多いようです。

また、「熱中症の時期に、生活をしている中で水分補給を怠ってしまうのはどんな時ですか」と質問したところ、「育児中」が最も多く43.0%の人が回答しました。多くのママが水分補給は難しく“育児熱中症”の危険があるようです。

ママの熱中症対策グッズについて質問したところ、ママの多くは「帽子」「エアコン・冷房」「扇風機」を熱中症対策に使っていることがわかりました。

■元祖 最も暑い街NO.1 熊谷市民の熱中症に関する意識
 熊谷市民は熱中症予防意識が高い!?
 「毎日最高気温をチェックする」、「空調設備を利用している」人が多いことが明らかに
■熊谷市民の移住願望
 「涼しい地域へ移住したい」約4割、「暑い熊谷が好き」約2割
 熊谷市民が熊谷よりも“暑い”と感じた地域は「館林市」

元祖日本一暑い街「熊谷市」に在住の100人に対し、熱中症に関する意識について質問しました。
「熱中症対策として実施していることは何ですか」という質問に対して、20代から70代の全国の男女と元祖日本一暑い熊谷市民を比較したところ、熊谷市民は全体的に熱中症対策を行っている人が多く、全国と比較して最も差があった項目は「空調設備を利用する」が14.7%熊谷市民が高く、次いで「毎日最高気温をチェックする」が12.7%高いという結果になりました。

熊谷市民に対し、「涼しい地域への移住願望はありますか」と聞いたところ、「とても移住したいと思う」11.0%、「できれば移住したいと思う」29.0%と、熊谷市から別の涼しい地域に移住したいと思っている人が4割いることが分かりました。一方で「暑い熊谷市がすき」という熊谷をこよなく愛する人も17.0%いることがわかりました。

また、「国内の他の地域で熊谷市より暑いと感じた地域はありますか」と聞いたところ、32.0%の人が「ある」と回答し、具体的な都市としては、群馬県「館林市」を回答した熊谷市民が多数みられました。

気象庁の気象データ最高気温「歴代全国ランキング」によると、2位が熊谷市で40.9℃(2007年8月16日)、館林市は10位で40.3℃(2007年8月16日)と熊谷市の方が歴代の記録では高いようです。2014年の猛暑日(摂氏35℃以上)の日数を比較すると熊谷市は19日間に対し、館林市は23日間と館林市の方が暑い日が多かったようです。※気象庁気象データ最高気温を集計


【調査概要】
調査方法: インターネットリサーチ
調査対象/回答数:
 20代から70代の全国の男女600名(各世代男性50名、女性50名)
 埼玉県熊谷市在住の男女100名(男性50名、女性50名)
 子供が小学生未満の育児中の母親100名
調査日: 2015年5月27日(水)~2015年5月28日(木)
調査主体: 水を考えるプロジェクト

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