労働者意識調査「ランスタッド・ワークモニター」(職場における性的マイノリティー(LGBT)に関する調査) 

2015年09月30日
ランスタッドホールディング・エヌ・ヴィーは、世界34の国と地域の18~65歳を対象に実施する、労働者意識調査「ランスタッド・ワークモニター」の2015年第3四半期の結果を発表。

職場における性的マイノリティー(LGBT)に関する今回の調査では、多様性やLGBTの受け入れに対し、閉鎖的な日本の職場環境が明らかになりました。

【2015年第3四半期 特筆事項】

・「職場の多様性は大切である」に同意する日本人は82.5%で、グローバルの平均とほぼ変わらず

・一方、「オープンで多様性を受け入れる企業文化である」、「職場でLGBTは差別の対象にならない」は、共に下位レベル。日本は多様性に対して閉鎖的な職場環境であることが露呈

・日本人の8割が「LGBTの同僚がいない」と回答し、「LGBTの職探しは難しくない」に半数以上が同意。閉鎖的な職場環境が、LGBTや彼らが抱える課題への気づきを妨げる要因に


【調査結果 概要】

「職場の多様性は大切である」に同意する日本人は82.5%で、グローバルの平均とほぼ 変わらず

職場の多様性が重要であることは、今や世界共通の認識です。今回の調査でもグローバルで87.2%が同意する結果でした。日本でもその認識は変わらず、82.5%が「大切である」と回答しました。

一方、「オープンで多様性を受け入れる企業文化である」、「職場でLGBTは差別の対象に ならない」は、共に下位レベル。日本は多様性に対して閉鎖的な職場環境であることが露呈

しかしその一方で、「勤務先には、オープンで多様性を受け入れる企業文化がある」で、日本は34の調査国中最下位に、「職場では、性的マイノリティーは差別の対象にならない」では、グローバル平均の76%に対し、日本は46.7%で、トルコに次ぐワースト2の結果でした。多様性の尊重が大切であることは認識しつつも、未だ閉鎖的である日本の職場環境が明らかになりました。

日本人の8割が「LGBTの同僚がいない」と回答し、「LGBTの職探しは難しくない」に半数以上が同意。閉鎖的な職場環境が、LGBTや彼らが抱える課題への気づきを妨げる要因に

多様性に対し閉鎖的な職場環境であるからか、LGBTの同僚について、日本の83%が「一人もいない」と回答、これは調査国の中で6番目に多い数値でした。また、性的マイノリティーの仕事探しについては、半数以上(50.9%)が「難しくない」とし、34か国中最も楽観的な数値でした。
今回の調査では、日本では多様性についてオープンに話せる雰囲気の職場が少なく、その分当事者以外が「職場におけるLGBT」に気づく機会も少ない。そのため、彼らが抱える問題を広く認識するところまでに至っていない状況が想定される結果となりました。


【ランスタッド・ワークモニターについて】
ランスタッド・ワークモニターは、2003年ランスタッドの本社のあるオランダでスタートし、現在は欧州、アジアパシフィック、アメリカ大陸の世界34の国と地域で行われています。ワークモニターは年4回実施され、労働市場の動向に関するグローバルトレンドを調査しています。本調査はオンライン上で行われ、18-65歳の週24時間以上の勤務をする労働者を対象にしています(自営業を除く)。今回の調査期間は2015年7月20日~8月4日でした。

調査実施国
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、ハンガリー、インド、イタリア、日本、ルクセンブルク、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、ポーランド、シンガポール、スロヴァキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、オランダ、英国、米国
以上34の国と地域

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ランスタッド]
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