第5回 幼児の生活アンケート(首都圏に住む0歳から6歳(就学前)の乳幼児をもつ保護者対象) 

2015年11月25日
ベネッセホールディングスの社内シンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」では、2015年2月から3月に、首都圏に住む0歳から6歳(就学前)の乳幼児をもつ保護者4,034名を対象に、「第5回 幼児の生活アンケート」を実施しました。

この調査は1995年、2000年、2005年、2010年の実施につづき5回目となります。少子化や共働き世帯の増加などの社会環境の変化の中で、子どもの生活や母親の子育て観がどう変化してきたのかを20年間の比較を通して把握できる、他に類を見ない貴重な資料です。

<対象者の主な基本属性の変化> 共働き世帯、保育園に通う幼児、一人っ子が増加
母親の有職率:05年調査26.3%→15年調査40.9%/保育園の就園率:95年調査10.5%→15年調査29.4%/一人っ子の比率:95年調査19.0%→15年調査34.2%

【主な調査結果】

1.平日、園以外で「友だち」と遊ぶ幼児は20年間で減少して、親子の関わりが密になった
●「平日、(幼稚園・保育園以外で)遊ぶことの多い相手」として「友だち」が56.1%から27.3%に減少して、「母親」が55.1%から86.0%に増加した(95年調査→15年調査)。とくに変化が大きい幼稚園児では、園以外で「友だち」と遊ぶ割合は72.9%から44.5%に減少して、「母親」は33.6%から82.1%に増加した。
●母親が家を空けるとき、子どもの面倒を見る「父親」は50.9%から65.7%に増加した(05年調査→15年調査)。

2.子どもの「友だち付き合い」に力を入れる幼児の母親が5年間でやや減少傾向にある
●母親が子育てで「友だちと一緒に遊ぶこと」に「とても」力を入れる割合は25.4%から19.6%へ減少した(10年調査→15年調査)。
●園への要望では、「集団生活のルールを教えてほしい」、「子どもに友だち付き合いが上手になるような働きかけをしてほしい」(幼稚園児のみ)が減少傾向にある(10年調査→15年調査)。

 3.幼児が幼稚園や保育園で過ごす時間が長くなり、園の役割が増している
●幼児が園に向けて家を出てから帰るまでの平均時間は、幼稚園児6時間11分、保育園児9時間34分であり、20年前からそれぞれ32分、58分長くなっている(95年調査→15年調査)。園での滞在の長時間化が考えられる。
●「しつけや教育の情報源」として「園の先生」を選択する比率は、幼稚園児の母親で43.4%であった。選択肢として示した人の情報源の中で「母親の友人・知人」に次ぐ2位である。保育園児の母親では「園の先生」が70.6%であり、すべての項目の中でもっとも高かった(15年調査)。


【調査概要】
名称:「第5回 幼児の生活アンケート」
調査テーマ:乳幼児の生活の様子、保護者の子育てに関する意識と実態
調査方法:郵送法(自記式アンケートを郵送により配布・回収) 調査時期
調査対象:第5回 首都圏の0歳6か月~6歳就学前の乳幼児をもつ保護者4,034名

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