中小企業の戦略的知的財産活用に関する調査(都内中小製造業対象) 

2016年02月10日
東京商工会議所は、中小企業の戦略的知的財産活用に関する調査研究会において、都内中小製造業者の知的財産の活用に関する実態を把握するための調査の結果をとりまとめました。

【調査結果・考察のまとめ】

○売上増加傾向の企業のうち、技術やノウハウを「経営に活用できている」企業の割合は77.0%。
一方、売上減少傾向の企業のうち、技術やノウハウを「経営に活用できている」企業の割合は44.0%。
この結果から、技術やノウハウを「経営に活用できていない(活用したい)企業(28.8%)を、「経営に活用できている」ようにすることが必要。

 ○技術やノウハウを「経営に活用できている企業」と「経営に活用できていない(活用したい)企業」を比較すると、「経営に活用できている企業」は「提案力」を強みとしている割合が高く、「経営に活用できていない(活用したい)企業」は、「短納期」「低価格」を強みとして挙げる割合が高い。

○技術やノウハウを「経営に活用できている企業」は、強みを保つための方法で「権利化」の回答割合が高い。

 ○「技術やノウハウを経営に生かした場合の効果」は、「取引先に技術力をPR」が最も多かった。次いで、「社員の創意工夫の活性化」となった。技術やノウハウを「経営に活用できている企業」と「経営に活用できていない(活用したい)企業」を比較すると、「経営に活用できている企業」は、「売れる製品の実現」に活かしている回答割合が高く、「経営に活用できていない(活用したい)企業」は、「信頼できる会社として広く自社をPR」することに活かしている回答割合が高い。

 ○技術やノウハウを「経営に活用できていない(活用したい)企業」が技術やノウハウを活かすうえで望む支援策の特徴は、「専門家によるコンサルティング費用への助成」「契約についての専門家相談費用の助成」「大企業では事業化されない小さなプランの事業化支援」という回答割合が高い。


【調査概要】
調査期間:平成27年7月1日~17日、都内中小製造業4,632事業者が対象(有効回答数901件、回収率19.5%)
調査内容:①知財の活用、②中小企業が望む支援策、③職務発明、④営業秘密

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[東京商工会議所]
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