千趣会の「ベルメゾン生活スタイル研究所」は、ベルメゾンデッセ会員のみなさんに、インターネットの有料会員サービスに対する興味・関心度合いや今後の加入意向等についてお聞きしました。

【調査結果】

調査は2016年1月6日から20日に実施。2777名の回答を集計しています。 

◆ネットショッピング、3人に1人が「月2~3回」利用。

まず最初に、昨年(2015年)、どれくらいの頻度でネットショッピングを利用したか聞いてみると、最も多かったのが「月に2~3回」で32%、次いで「月に1回程度」の25.9%が続きました。「週に1回以上」と答えたヘビーユーザーは10.5%で約1割。全体の7割近くが月に1回以上、ネット通販を利用していることがわかりました。

◆ネットショッピングの有料会員サービス、興味・関心がある人は15.1%。

アマゾンのプライム会員や楽天のプレミアム会員など、年会費や月会費を支払うと送料や返品送料などが無料になる特典がついたネットショッピングの有料会員サービスに「興味・関心がある」人は、15.1%(「興味・関心がある」4.0%、「わりと興味・関心がある」11.1%の合計)。ネットショッピングの利用頻度別で見ると、週に1回以上ネットショッピングを利用する人の興味・関心度は30.9%と平均のほぼ倍、月に2~3回利用する人は21%といずれも平均を上回り、有料会員サービスへの関心の高さが伺えました。一方で「興味・関心がない」と答えた人は6割強と半数以上。現時点では、お金を出してでも加入したい魅力的な特典と感じている人は少ないことがわかりました。

◆ネットショッピングの有料会員サービス、加入経験者は15.4%。

ネットショッピングを利用するために有料会員サービスに「現在加入している」人は、8.2%、「以前加入したことがある」と答えた7.2%を加えると、利用経験者は15.4%という結果になりました。ネットショッピングの利用頻度別で見ると、週に1回以上ネットショッピングを利用する人の有料サービスへの加入経験者は28.5%、月に2~3回利用する人の加入経験者は21.3%といずれも平均を上回っており、ネットショッピングの利用が多いほど、お得さを実感できる特典内容になっていると言えます。

◆加入経験のあるサービス1位は「アマゾン・プライム会員」2位「ヤフー・プレミアム会員」。

有料サービスの加入経験者に、加入したことのあるサービス名を聞いてみると、最も多かったのが「アマゾン・プライム会員」で74.4%、続いて「ヤフー・プレミアム会員」32.4%が続きました。その他のサービスは1割にも満たず、アマゾン・プレミアム会員の人気ぶりが伺えました。

◆有料会員サービスに加入した理由を聞いてみました。

有料会員サービスに加入する際は、そのショップやコンテンツでの購入(利用)頻度と利用特典を検討し、加入した方が得だと判断した場合にのみ会費を支払って加入するというのが利用する側の心理だと思います。
 
今回の調査で加入経験者が最も多かった「アマゾン・プレミアムサービス」の場合、「オムツ等ベビー用の消耗品が安く買えるから。」(39歳・神奈川県・主婦)や「配達日の指定ができたり、すぐに届けてもらえて便利だから」(37歳・兵庫県・主婦)という理由が多く、他には「映画が観たかったため。」(34歳・愛知県・契約社員)という声も聞かれ、最近追加された動画の見放題サービスも魅力になっているようです。また「無料おためしで加入してそのまま解約を忘れて継続している。」(35歳・東京都・正社員)といった声のように、無料体験期間が過ぎた後で解約手続きをし忘れていたという方も多く見られました。
 
次いで多かったヤフーでは、「オークションを使いたいから」(33歳・兵庫県・正社員)や「ポイントや割引率が良かったから。」(43歳・福島県・契約社員)という理由が多く聞かれました。その他の有料会員はごく少数にとどまり「ヨドバシは電家製品の修理の際、有償無償に関わらず無料集荷サービスがあるから。」(51歳・千葉県・主婦)のような声も聞かれましたが、アマゾンやヤフーのように特徴的な特典による入会の声は聞かれませんでした。

◆今後、ネットショッピングの有料会員サービスを利用したい人は7.1%。

ネットショッピングの有料会員サービスを今後利用したいかどうか(現在加入している人は継続したいかどうか)尋ねてみると、7.1%(「加入したい」2.2%、「どちらかといえば加入したい」4.9%の合計)と1割に満たない結果となりました。各社のサービス内容がまだまだ認知されていないことや、現状のサービスで十分満足している人が多いこと、会費に見合う特典内容として理解されていないことが背景にあるのではないかと思われます。

◆定額制音楽配信サービスに興味・関心のある人は13.1%。

続いて、月額料金を払えば好きな音楽を好きなだけストリーミング再生で聴くことができる「定額制音楽配信サービス」について聞きました。このサービスに興味・関心があると答えた人は、全体の13.1%(「興味・関心がある」2.8%、「わりと興味・関心がある」10.3%の合計)でした。実際の加入経験のある人は、10.6%(「現在加入している」2.0%、「以前加入したことがある」8.6%)。年代別では、20代が14.3%、30代では14.0%と平均を上回る結果になっています。また、今後の加入意向をたずねると、加入したいと考える人は4.2%(「加入したいと思う」1.1%、「どちらかといえば加入したいと思う」3.1%の合計)で、加入意向のある人はほんの一部に限られることがわかりました。

※定額制音楽配信サービスとは、月額料金を払えば、好きな音楽を好きなだけストリーミング再生で聴くことができるサービス(例:アップルミュージック、LINE MUSICなど)

◆定額制動画配信サービスに加入したい人は、7%。

月額料金を払えば、好きなドラマや映画を好きなだけストリーミング再生してみることができる「定額制動画配信サービス」に、興味・関心のある人は15%(「興味・関心がある」2.9%、「わりと興味・関心がある」12.1%の合計)。年代別では、60代が22%と平均を大きく上回る結果となりました。比較的時間の余裕のある60代は、余暇のひとつとしてこのサービスに関心を持っているのではないでしょうか。現在、定額制動画配信サービスに加入している人は、全体の9.7%(「現在加入している」3.5%、「以前、加入したことがある」6.2%)。年代別ではさほど大きな差は見られません。最後に今後の加入意向を聞いてみると、全体では7%(「加入したいと思う」1.9%、「どちらかといえば加入したいと思う」5.1%)で、さほど多くない結果となりました。年代別では20代が12.3%、30代が8.8%で、平均を上回っています。

※定額制動画配信サービスとは、月額料金を払えば好きなドラマや映画を好きなだけストリーミング再生してみることができるサービス。(例:dTV、Netflixなど)

◆新聞を定期購読しているのは57.4%、50代が最も多く77%。

新聞紙を定期購読している人は、全体の57.4%。年代別では、20代の19.4%が最も少なく、50代では77.0%と大きな開きが見られました。20代では6割以上、30代でも半数弱が定期購読をしていないことがわかります。

◆デジタル版新聞の定期購読意向は4.4%。

ここ2~3年、ビジネスマンを中心に定期購読者が増えている「デジタル版新聞」。今回の調査では、「現在、定期購読している」人は2.5%、「以前定期購読していた」人は1.7%とわずかな結果となりました。年代別では、「現在購読」「以前に購読」共に、60代が平均を大きく上回っており、ご主人がビジネスの情報収集の手段として加入している(していた)ことが推察される結果となりました。今後、あなた、またはご家庭でデジタル版新聞を定期購読したいと思うか聞いてみると、全体では4.4%(「定期購読したいと思う」1.3%、「どちらかといえば定期購読したいと思う」3.1%の合計)と、少数となりました。年代別では、60代の定期購読意向が他の年代に比べて高い結果となっています。

◆今後有料会員になって利用したいサービス、 1位ショッピング 2位映画・ドラマ 3位料理レシピ。

今後、有料会員になってサービスを利用したいと思うジャンルについて尋ねると、3人に1人の34.4%が何らかのサービスを利用してみたいという結果になりました。利用したいジャンルでは、1位はアマゾンや楽天などのショッピング、続いてdTV、Netlixなどの映画・ドラマ、3位にはクックパッドなどの料理レシピが選ばれました。年代別でみると、映画やドラマは年代が高くなるほど利用意向が強くなり、料理レシピは、若年層ほど利用意向が強いことが見えてきました。

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[ベルメゾン生活スタイル研究所]
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