2017年新卒 採用担当者意識調査(新卒採用を行う企業の採用担当者) 

2016年10月07日
ジョブウェブと、レジェンダ・コーポレーションは、共同で新卒採用を実施する企業の採用担当(以下、企業)を対象に、2017年新卒採用活動の振り返りについて意識/実態調査を行い、101社の回答を得ました。[ 調査期間2016年7月29日(金)~8月9日(火)]

【調査サマリー】

2年連続での経団連の「採用選考の指針」の変更により、2017年新卒採用は選考開始が6月1日となり、3月1日のエントリー開始から選考開始までの広報期間が3カ月へと前年度より短縮されました。本調査では、母集団形成の達成度合いが「目標数を下回った」と回答した企業が52.4%となり、広報期間の短縮が母集団形成に影響を及ぼしたと推察します。

また、採用した学生の数と質の達成度合いについて尋ねたところ、大手企業(従業員数2001名以上)では、採用数・質ともに「目標を達成できた」と回答した企業が7割に達する一方で、中小企業(従業員数500名以下)では、「目標を達成できた」と回答した割合は、採用数は4割、質は6割にとどまりました。また、採用活動を振り返り「前年度よりも苦戦した」と回答したのは大手企業が4割弱だったのに対し、中小企業は6割以上となりました。

広報期間の短縮は、母集団形成の減少という影響を及ぼしましたが、大手企業は採用数・質ともに目標を達成する一方、中小企業では目標を達成している企業が大手企業に比べて少なく、中小企業がより苦戦を強いられたことがわかる結果となりました。

さらに、2018年新卒採用で強化したい施策を尋ねたところ、「インターンシップ」「キャリアセンターとの関係強化」等に関心が集まっており、企業が早期から学生にアプローチをかけ母集団の量と質の改善を図ろうとしていることが伺えます。

1)母集団形成は5割が目標以下
母集団形成が「目標数を下回った」のは、全体の半数以上(52.4%)でした。
従業員規模別では2001名以上が55.2%、501~2000名が50.0%、500名以下が52.3%と、どの規模も半数以上が母集団の形成に苦戦していることがわかりました。

2)採用目標人数の達成度合い
採用目標人数の達成度合いについて、「目標人数を達成できた」(「目標を上回る」+「目標どおり」)企業は、全体の57.1%でした。
従業員規模別では、2001名以上が72.4%、501~2000名が62.5%、500名以下が43.2%となりました。大手企業は7割を超える一方で、中小企業は4割程度となっており、3割もの差が開いています。

3)採用する学生の質の達成度合い
採用する学生の質の達成度合いについて尋ねたところ、「目標を達成した」(「目標を上回る」+「目標どおり」)企業は、全体の66.6%でした。
従業員規模別では、2001名以上が75.9%、501~2000名が65.6%、500名以下が61.4%となりました。従業員規模が大きい程、採用する学生の質の達成度合いが高いことがわかります。

4)採用活動の振り返り
2017年新卒採用が「前年度よりも苦戦した」と回答したのは、従業員規模2001名以上では4割弱だったのに対して、500名以下は6割以上となり、中小企業が苦戦を強いられたことがわかります。

5)18新卒で強化したいこと
2017年新卒採用の結果をふまえて、2018年新卒採用ではどのようなことを強化したいか尋ねたところ、「インターンシップ」「学校のキャリアセンターとの関係強化」「学生との接触開始時期・機会の変更」がトップ3となり、採用活動の早期から学生にアプローチし、母集団の量と質を改善できる施策に関心が集まっていることがわかりました。


【調査概要】
調査対象:2017年新卒採用を行う企業の採用担当者
有効回答数:101社(500名以下:43社、501~2000名:31社、2001名以上:27社)
調査方法:インターネットによる調査(レジェンダのアンケートWebサイトより回答)
調査期間:2016年7月29日(金)~8月9日(火)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[レジェンダ・コーポレーション]
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