外食・中食市場2016年第4四半期動向 

2017年02月15日
外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパンは、外食・中食市場2016年第4四半期動向の分析を紹介します。

夏~秋にかけての天候不順で、10~12月は野菜が高騰し、消費者だけでなく外食・中食に携わる企業にも大きな影響を与えました。そのような2016年第4四半期の外食・中食市場はどのような状況だったのか、エヌピーディー・ジャパン株式会社が提供する外食・中食市場情報サービス『CREST®マーケットトレンドレポート*22016Q4 vs. 2015Q4』から分析を紹介します。

【調査結果】

外食・中食市場全体の売上は2%増

外食・中食市場全体の2016年第4四半期の成長率(図表1)をみると、売上は対前年同期比2%増となりました。ハロウィンやクリスマス三連休で消費が伸び、客数が増えたことで市場規模が2%成長したものです。ハロウィンは年々市場規模が拡大していると言われていて、2016年は前日にあたる10月30日が日曜日だったこともあり、さらに需要が伸びたと考えられます。

多くの業態で食機会数がプラス成長

業態別の食機会数*3の成長率(図表2)をみてみると、上位4業態すべてでプラス成長となっています。特にFF+セルフ型カフェで大きく増加し全体をけん引しました。節約志向やハロウィン需要で、ドラッグストアやディスカウントストア、100円ショップなども大きく伸び、全体の成長に寄与しました。

昼食、夕食は減少、間食機会が4四半期連続で伸びる

食機会別の成長率(図表3)をみると、間食機会が大きく成長しているのが分かります。2015年第4四半期まで4期連続でマイナス成長だった間食機会が2016年は4期連続でプラス成長となっています。間食の伸びは主にCVSとスーパーがけん引しています。

反面、昼食、夕食のメインの食事機会数は、2016年に入り4期連続で減少しています。朝食は前期まで3期連続減でしたが、今期プラスに転じました。

依然節約志向は根強く、消費者は価格や商品の価値に対してシビアな状態が続いていますが、ハロウィンやクリスマスといったイベントが休みに恵まれたことや、ハロウィン後の大統領選の結果を受け、株価上昇や円安が進み、経済に対する明るい兆しが、人々の消費意欲に結び付いたと考えられます。

消費者が財布のひもをゆるめている間食や、イベントの需要をいかに取り込んでいくかが今後の消費拡大のカギになりそうです。

「NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ」

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[エヌピーディー・ジャパン]
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