がん経験者調査(がん罹患時に就労していたがん経験者対象) 

2017年08月01日
ライフネット生命保険は、特定非営利活動法人キャンサーネットジャパンの協力を得て、がん経験者 572 名にアンケート調査を実施しましたので、その調査結果をお知らせします。 
本調査は、がんをご経験された方に「日々の生活」「お金」「仕事」などにおける悩みや実態について調査したものです。 

【調査結果サマリー】

~ 生活面 ~ 

■がん罹患時に感じた不安
・「再発や転移」への不安が 8 割。次いで「仕事」「家族への負担」「治療費」
・がん発覚時、未婚女性の 2 人に 1 人が「恋愛や結婚」に不安。「妊よう性」も 4 割が不安

■がん罹患後の生活での困りごと
・男性は、「食生活で困った」が最多。「医療情報の取得」も困りごとの上位に
・女性は、「外見ケア」や「買い物」で困るケースが多い 

■生活全般において、がん経験者が求めるサポートサービス
・買い物・料理など「家事代行」への強いニーズ。“がん研修を受けたスタッフ”を望む声も
・「子どもの預かり」「通院送迎」「外見ケア」「治療と仕事の両立」への要望も 

■サポートサービス利用のハードル
・がん経験者の過半数が「費用面が壁」と回答。「利便性」や「手続きの簡便さ」も重要  

~ 経済面 ~ 

■がん罹患前後の収入差
・がん罹患後、「平均で 2 割収入が減少」という結果に
・職業別では、「派遣社員」や「パート・アルバイト」の収入減少率が高い
・罹患後に収入が減少した人の約半数が、「収入が半分以下」に。「収入ゼロ」も 2 割存在 

■収入減少に至った理由
・収入減少の理由は、「休職」「業務量のセーブ」「退職」が TOP3 

■収入減少後の経済面での困りごと
・2 人に 1 人が「医療費」「生活費」に困った
・子どものいる家庭では 4 割が「教育費」に困り、「習い事や進学を断念させてしまった」家庭も 

■がん罹患後の公的制度の利用状況
・高額療養費制度の利用は 9 割。一方で、医療費控除の利用は 6 割にとどまる 

■公的制度での金銭面の充足度
・全体平均では、金銭面が「足りた」「足りない」の割合はほぼ同等
・一方、自営業・自由業の 7 割、パートアルバイトの 6 割が「公的制度では不足」と回答

~ 仕事面 ~

■がん罹患後の仕事への意識変化
・4 人に 3 人が「ライフワークバランスへの意識が高まった」  がんを経験したことで、「周りのスタッフへの気遣いも高まった」5 割 

■企業のがん経験者への治療と仕事の両立支援 「制度」と「風土」
・勤務先で「サポート制度自体がなかった」4 割
・「制度があっても、利用できない雰囲気があった」3 割 

■がん経験者が求める「働きやすい環境づくり」への改善や工夫
・がんは誰にでも罹りうるという意識改革や社内研修
・フレックスタイムや在宅ワークの導入などの制度作り 

■がんであることのカミングアウト
・公表状況は「親」「兄弟(姉妹)」「パートナー」は 9 割
・周囲の理解や環境が整えば「職場の同僚にもカミングアウトしたい」8 割 


【調査概要】
・調査タイトル:「ライフネット生命保険 がん経験者572名へのアンケート調査」
・調査対象:がん罹患時に就労していたがん経験者572名
・調査方法:ウェブアンケート
・調査地域:全国
・調査実施時期:2017年6月
・調査協力団体:特定非営利活動法人キャンサーネットジャパン 

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