社会意識に関する世論調査(18歳以上の方対象) 

2017年04月03日
内閣府政府広報室は、「社会意識に関する世論調査」の概要を発表。

【調査結果】

1 国や社会との関わりについて
(1)国を愛する気持ちの程度
問1 「国を愛する」という気持ちについて伺います。あなたは、他の人と比べて、「国を愛する」という気持ちは強い方だと思いますか。それとも、弱い方だと思いますか。この中から 1 つだけお答えください。

平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
強い(小計) 55.9% → 55.5%
 ・非常に強い 16.1% → 16.2%
 ・どちらかといえば強い 39.8% → 39.3%
どちらともいえない(わからない) 38.1% → 38.4%
弱い(小計) 6.0% → 6.1%
 ・どちらかといえば弱い 5.3% → 5.5%
 ・非常に弱い(全くない) 0.7% → 0.6% 

(2)国を愛する気持ちを育てる必要性
問2 あなたは、今後、国民の間に「国を愛する」という気持ちをもっと育てる必要があると思いますか。それとも、そうは思いませんか。

平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・そう思う 73.4% → 74.9%
・そうは思わない 13.2% → 12.6%
・わからない 13.3% → 12.5% 

(3)社会志向か個人志向か
問3 国民は、「国や社会のことにもっと目を向けるべきだ」という意見と、「個人生活の充実をもっと重視すべきだ」という意見がありますが、あなたのお考えは、このうちどちらの意見に近いですか。

平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・国や社会のことにもっと目を向けるべきだ 47.3% → 46.9%
・個人生活の充実をもっと重視すべきだ 40.5% → 40.8%
・一概にいえない 11.3% → 11.4%

(4)社会への貢献意識
問4 あなたは、日頃、社会の一員として、何か社会のために役立ちたいと思っていますか。それとも、あまりそのようなことは考えていませんか。

平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・思っている 65.4% → 65.0%
・あまり考えていない 32.1% → 32.4% 

ア 社会への貢献内容
(問4で「思っている」と答えた方(3,921 人)に)
更問 何か社会のために役立ちたいと思っているのはどのようなことですか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位5項目)
平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・社会福祉に関する活動 38.8% → 35.1% (注)
・町内会などの地域活動 30.1% → 32.9%
・自然・環境保護に関する活動 29.2% → 31.6%
・自分の職業を通して 24.8% → 25.0%
・自主防災活動や災害援助活動 24.2% → 25.4%
(注)平成 28 年2月調査では、「社会福祉に関する活動(老人や障害者などに対する介護、身の回りの世話、給食、保育など)」としていた。

(5)国民全体の利益か個人の利益か
問5 あなたは、今後、日本人は、個人の利益よりも国民全体の利益を大切にすべきだと思いますか。それとも、国民全体の利益よりも個人個人の利益を大切にすべきだと思いますか。

平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・個人の利益よりも国民全体の利益を大切にすべきだ 49.3% → 48.0%
・国民全体の利益よりも個人個人の利益を大切にすべきだ 32.7% → 33.9%
・一概にいえない 16.1% → 16.4%

(6)現在の地域での付き合いの程度
問6 あなたは、地域での付き合いをどの程度していますか。この中から 1 つだけお答えください。
平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
付き合っている(小計) 67.0% → 67.8%
 ・よく付き合っている 17.5% → 16.9%
 ・ある程度付き合っている 49.5% → 50.9%
付き合っていない(小計) 32.9% → 32.1%
 ・あまり付き合っていない 26.1% → 25.6%
 ・全く付き合っていない 6.7% → 6.5%

(7)望ましい地域での付き合いの程度
問7 地域での付き合いは、どの程度が望ましいと思いますか。この中から1つだけお答えください。

平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・住民全ての間で困ったときに互いに助け合う 41.4% → 43.0%
・気の合う住民の間で困ったときに助け合う 26.0% → 25.1%
・困ったときに助け合うことまではしなくても、住民がみんなで行事や催しに参加する 16.6% → 15.8%
・困ったときに助け合うことまではしなくても、住民の間で世間話や立ち話をする 6.4% → 6.7%
・困ったときに助け合うことまではしなくても、住民の間であいさつを交わす 7.4% → 7.3%
・地域での付き合いは必要ない 0.9% → 1.0% 

2 社会の現状に対する認識について
(1)現在の世相(明るいイメージ)
問8 あなたは、現在の世相をひとことで言えば、明るいイメージとしては、どのような表現があてはまると思いますか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位3項目)
平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・平和である 61.6% → 61.1%
・安定している 28.4% → 25.4%
・おもいやりがある 18.6% → 18.8%

(2)現在の世相(暗いイメージ)
問9 あなたは、現在の世相をひとことで言えば、暗いイメージとしては、どのような表現があてはまると思いますか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位4項目)
平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・無責任の風潮がつよい 39.5% → 42.2%
・自分本位である 36.6% → 36.9%
・ゆとりがない 31.7% → 33.7%
・連帯感が乏しい 28.6% → 26.6%

(3)日本の誇り
問 10 あなたは、日本の国や国民について、誇りに思うことはどんなことですか。
この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位4項目)
平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・治安のよさ 58.7% → 56.6%
・美しい自然 56.1% → 55.4%
・すぐれた文化や芸術 51.1% → 49.9%
・長い歴史と伝統 47.2% → 46.6%

(4)社会の満足度(満足している点)
問 11 あなたは、現在の社会において満足している点は何ですか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位6項目)
平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・良質な生活環境が整っている 43.2% → 42.7%
・心と身体の健康が保たれる 27.0% → 27.0%
・向上心・向学心を伸ばしやすい 17.8% → 17.9%
・人と人とが認め合い交流しやすい 17.1% → 17.1%
・働きやすい環境が整っている 15.7% → - (注)
・熟年・高齢者が社会と関わりやすい 14.7% → 12.8%
・特にない 18.2% → 19.6%
(注)選択肢「働きやすい環境が整っている」は、平成 28 年2月調査では、「働き方を選択しやすい」(回答比率17.3%)としていた。

(5)社会の満足度(満足していない点)
問 12 あなたは、現在の社会において満足していない点は何ですか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位6項目)
平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・経済的なゆとりと見通しが持てない 43.0% → 44.4%
・若者が社会での自立を目指しにくい 35.5% → 37.1%
・家庭が子育てしにくい 28.7% → 28.5%
・働きやすい環境が整っていない 25.2% → - (注)
・女性が社会での活躍を志向しにくい 24.5% → 23.5%
・熟年・高齢者が社会と関わりにくい 23.3% → 25.2%
(注)選択肢「働きやすい環境が整っていない」は、平成 28 年2月調査では、「働き方を選択しにくい」(回答比率21.7%)としていた。

(6)社会全体の満足度
問 13 あなたは、現在の社会に全体として満足していますか。それとも、満足していませんか。この中から1つだけお答えください。

平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
満足している(小計) 65.9% → 62.0%
 ・満足している 8.2% → 7.1%
 ・やや満足している 57.8% → 54.9%
満足していない(小計) 33.3% → 37.2%
 ・あまり満足していない 27.4% → 31.0%
 ・満足していない 6.0% → 6.3%

3 国の政策に対する評価について
(1)国の政策への民意の反映程度
問 14 あなたは、全般的にみて、国の政策に国民の考えや意見がどの程度反映されていると思いますか。この中から1つだけお答えください。

平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
反映されている(小計) 34.6% → 29.9%
 ・かなり反映されている 1.9% → 1.6%
 ・ある程度反映されている 32.7% → 28.3%
反映されていない(小計) 62.1% → 66.8%
 ・あまり反映されていない 50.6% → 52.2%
 ・ほとんど反映されていない 11.6% → 14.6%

ア 国の政策への民意の反映方法
(問 14 で「ある程度反映されている」、「あまり反映されていない」、「ほとんど反映されていない」と答えた方(5,682 人)に)
更問 それでは、どうすればよりよく反映されるようになると思いますか。この中から1つだけお答えください。

平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・政治家が国民の声をよく聞く 24.9% → 25.6%
・国民が国の政策に関心を持つ 24.2% → 22.0%
・国民が選挙のときに自覚して投票する 15.4% → 16.7%
・政府が世論をよく聞く 14.9% → 15.6%
・国民が参加できる場をひろげる 13.0% → 12.8%
・マスコミが国民の意見をよく伝える 5.1% → 4.8% 

(2)良い方向に向かっている分野
問 15 あなたは、現在の日本の状況について、良い方向に向かっていると思われるのは、どのような分野についてでしょうか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位4項目)
平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・医療・福祉 31.4% → 29.2%
・科学技術 25.8% → 29.1%
・治安 22.0% → 19.8%
・防災 21.2% → 19.1%

(3)悪い方向に向かっている分野
問 16 あなたは、現在の日本の状況について、悪い方向に向かっていると思われるのは、どのような分野についてでしょうか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

(上位5項目)
平成 29 年1月 → (参考)28 年2月
・国の財政 37.1% → 38.0%
・地域格差 28.5% → 27.9%
・防衛 28.2% → 24.2%
・景気 27.4% → 29.5%
・外交 26.7% → 18.6% 


【調査概要】
・調査対象:全国 18 歳以上の日本国籍を有する者 10,000 人
・有効回収数:5,993 人(回収率 59.9%)
・調査期間:平成 29 年1月 19 日 ~ 2月5日(調査員による個別面接聴取)
・調査目的:社会や国に対する国民の基本的意識の動向を調査し、広く行政一般のための基礎資料とする。
・調査実績:昭和 43 年度から原則毎年度実施し、今回は 46 回目。
(平成18年度の調査から、調査対象者に調査主体が「内閣府」であることを提示した上で実施。)
※ 平成 28 年度から調査対象者の年齢を 18 歳以上に引き下げているため、20 歳以上を対象としていた前回調査までとの単純な比較には、注意を要する。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[内閣府]
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