2018年3月卒業予定者の就職活動に関する調査 【8月1日時点の状況】 

2017年08月30日
アイデムの人と仕事研究所は、2018年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女644名を対象に調査を実施しました。

<調査結果>

≪就職活動の進捗状況≫
【主な活動】
「面接・試験段階」10.4%(前年比-2.3ポイント)
「内定獲得/就活継続段階」13.0%(前年比-0.7ポイント)
「内定獲得/就活終了段階」68.8%(前年比+3.1ポイント)

【各活動ステータスに到達した学生の割合】
「面接・試験段階」93.3%(前年比±0ポイント)
「内定獲得段階(内定獲得率)」83.1%(前年比+2.8ポイント)

≪内定者フォロー≫
内定企業から内定者フォローがあった(ある予定) 90.3%
【内容】
1位「内定者や社員との懇親会」61.5% 2位「メールでの定期連絡」32.3% 3位「内定式」21.3%

≪行なってくれると嬉しい内定者フォロー≫
1位「内定者や社員との懇親会」69.6% 2位「内定式」64.4% 3位「社内見学会」60.6%

≪労働関連ワードの意味・しくみをきちんと理解している学生の割合≫
1位「育児休業」73.3%
2位「『週休2日制』と『完全週休2日制』の違い」67.5%
3位「ジョブローテーション」66.3%
最下位は「確定拠出年金」17.4%

<調査結果の詳細(一部抜粋)>

≪就職活動の進捗状況≫
【主な活動】
「面接・試験段階」10.4%(前年比-2.3ポイント)
「内定獲得/就活継続段階」13.0%(前年比-0.7ポイント)
「内定獲得/就活終了段階」68.8%(前年比+3.1ポイント)

【各活動ステータスに到達した学生の割合】
「面接・試験段階」93.3%(前年比±0ポイント)
「内定獲得段階(内定獲得率)」83.1%(前年比+2.8ポイント)

学生に、2017年8月1日時点の就職活動の<主な活動>について聞くと、「内定獲得/就活終了段階」と回答した学生が最も多く68.8%に上った。前回調査(「2018年3月卒業予定者の就職活動に関する学生調査 2017年7月1日状況」、以下同)から20.1ポイントの大幅増となり、この1ヵ月で一気に就職活動を終える学生が増えたようだ。前年調査(「2017年3月卒業予定者の就職活動に関する学生調査 2016年8月1日状況」、以下同)からは3.1ポイントの増加となった。

また、<主な活動>と<最も選考が進んでいる企業の状況(※)>を合わせて、実際にどのくらいの学生が就職活動の各活動ステータスに到達しているかを見た。「準備活動段階」は、調査対象の全学生のうち97.7%、「エントリー活動段階」96.3%、「面接・試験段階」93.3%、「内定獲得段階(“内定獲得/就活継続段階”と“内定獲得/就活終了段階”の計。“内定獲得率”と同義)」83.1%となっている。
各活動ステータスに到達した学生の割合を属性別に見ると、企業規模に対する志向別で「大企業志向」の学生は、「面接・試験段階」「内定獲得段階」への到達率が高く、進捗が早いようだ。

※最も選考が進んでいる企業の状況:<主な活動>において、「内定獲得/就活終了段階」または「まだ何も始めていない」以外を回答した学生(n=102)に聴取。「準備活動段階」8.8%、「エントリー活動段階」18.6%、「面接・試験段階」64.7%、「内定獲得/就活継続段階」7.8%となっている。

≪内定者フォロー≫
内定企業から内定者フォローがあった(ある予定) 90.3%

【内容】
1位「内定者や社員との懇親会」61.5% 2位「メールでの定期連絡」32.3% 3位「内定式」21.3%
内定獲得後に内定企業から働きかけがあったか:前年調査との比較

8月1日時点で内定を獲得している学生に、内定獲得後に内定企業から働きかけ(内定者フォロー)があった(ある予定)かを聞いた。「働きかけがあった」と回答した学生は90.3%に上り、前年から5.0ポイント増加していた。
さらに、「働きかけがあった」と回答した学生に、具体的な内容(行なわれる予定のものも含む)を聞くと、最も多かったのは、「内定者や社員との懇親会」で61.5%だった、次いで、「メールでの定期連絡」32.3%、「内定式」21.3%、「個別面談」21.1%となっている。
入社予定企業の従業員規模別に見ると、従業員規模が大きい企業に入社予定の学生ほど、多くの内定者フォローを受けているようだ。特に、「内定者や社員との懇親会」や「内定者向けサイト(SNS等)への参加」でその傾向が強く出ていた。

≪行なってくれると嬉しい内定者フォロー≫
1位「内定者や社員との懇親会」69.6% 2位「内定式」64.4% 3位「社内見学会」60.6%

 学生に、内定を獲得してから入社までの間に、内定企業がどのような内定者フォローを行なってくれると嬉しい、もしくは嬉しくない・面倒と感じるかを聞いた。「行なってくれると嬉しい」と感じる内定者フォローは、「内定者や社員との懇親会」69.6%、「内定式」64.4%、「社内見学会」60.6%、「社内報や資料の送付」56.2%の順となった。反対に、「行なってくれても嬉しくない・面倒」と感じる内定者フォローのワースト1位は「レポート等の課題」で、62.6%と突出している。以降は「電話での定期連絡」47.7%、「保護者向けの手紙や資料送付」37.1%、「内定企業でのインターンシップやアルバイト」32.8%と続いている。
「行なってくれると嬉しい」と感じる内定者フォローについて、男女別に傾向を見ると、多くの項目で男性よりも女性の方が回答割合が高く、企業が行なうさまざまな内定者フォローに対して好意的に捉えている傾向があった。また、文理別で見ると、理系は文系に比べて、「メールでの定期連絡」「内定企業でのインターンシップやアルバイト」「入社前研修(集合型)」の内定者フォローに対して嬉しいと感じる割合が、10ポイント前後低くなっていた。

≪労働関連ワードの意味・しくみをきちんと理解している学生の割合≫
1位「育児休業」73.3%
2位「『週休2日制』と『完全週休2日制』の違い」67.5%
3位「ジョブローテーション」66.3%
最下位は「確定拠出年金」17.4%

学生に、20の労働関連ワードについて、認知・理解度を聞いた。「意味・しくみをきちんと理解している」と学生の理解度が高いのは、上位から「育児休業」73.3%、「『週休2日制』と『完全週休2日制』の違い」67.5%、「ジョブローテーション」66.3%、「フレックスタイム制」64.4%となった。また、昨今の働き方改革で時間外労働への注目も高まっているが、関連ワードである「みなし残業」について、きちんと理解している学生は52.6%に留まった。
また、「わからない/聞いたことはない」という回答が多かったのは、1位「確定拠出年金」、2位「マザーズ上場」、3位「裁量労働制」だった。

<調査結果の全体>

≪進捗状況≫
◆現在のステータス
【主な活動】
「面接・試験段階」10.4%(前年比-2.3ポイント)
「内定獲得/就活継続段階」13.0%(前年比-0.7ポイント)
「内定獲得/就活終了段階」68.8%(前年比+3.1ポイント)

【各活動ステータスに到達した学生の割合】
「面接・試験段階」93.3%(前年比±0ポイント)
「内定獲得段階(内定獲得率)」83.1%(前年比+2.8ポイント)

◆内定獲得状況
内定獲得社数  平均2.2社(前年-0.1社)
会社説明会参加回数 平均24.4回(前回±0回 前年-2.1回)
エントリーシート・履歴書提出企業数 平均17.0社(前回+0.8社 前年-0.7社)
応募企業数 平均24.1社(前回+1.4社 前年-2.2社)

◆学校推薦での応募状況
学校推薦で応募した企業がある 9.8%
・・・内定獲得 6.2%
・・・不採用   3.6%

◆面接選考企業数
平均12.2社(前回+0.9社 前年-0.1社)

◆1日の活動時間
「就職活動に費やす時間」平均1.0時間(前回-0.9時間 前年-0.1時間)
「学業に費やす時間」平均3.4時間(前回-0.1時間 前年-0.3時間)

≪受験企業の状況≫
◆新たに企業に応募する予定
「ある」64.5%
・・・興味なし【業界】にも応募 63.3%
・・・興味なし【職種】にも応募 60.8%

≪入社予定企業・内定企業の状況≫
◆入社予定企業の従業員規模
「299人以下」27.7%  「300~999人」23.4%  「1,000~2,999人」17.0%  「3,000人以上」27.1%

◆“後付け推薦”
求められたことが「ある」9.9%  理系、大企業入社予定者では2割に

◆内定者フォロー
内定企業から内定者フォローがあった(ある予定) 90.3%
1位「内定者や社員との懇親会」61.5%  2位「メールでの定期連絡」32.3%  3位「内定式」21.3%

【頻度】
「月に1回程度」42.2%
2週間~月1回程度が「ちょうど良い」。週1回以上だと「多い」

【行なってくれると嬉しい内定者フォロー】
1位「内定者や社員との懇親会」69.6%  2位「内定式」64.4%  3位「社内見学会」60.6%

◆入社前研修
「受けたい」87.1%
1位「ビジネスマナー」65.8%
2位「配属先で必要な知識・技術」60.8%
3位「論理的思考・コミュニケーション等のビジネススキル」56.0%

≪学生の意識≫
◆労働関連ワードの理解度
意味・しくみをきちんと理解している学生の割合
1位「育児休業」73.3%
2位「『週休2日制』と『完全週休2日制』の違い」67.5%
3位「ジョブローテーション」66.3%
最下位は「確定拠出年金」17.4%

◆就職活動解禁日の必要性
【適切だと思う就活開始時期】
1位「卒業前年次の1月~3月」28.4%
2位「卒業前年次になる前」18.9%
3位「卒業前年次の10月~12月」13.7%

【解禁日は必要か】
必要だと思う(どちらかと言えばも含む)53.3%


【調査概要】
調査対象:2018年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年8月1日~4日
有効回答:644名

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