「就活のきっかけ」に関する調査(20代フリーター・元フリーター対象) 

2017年12月25日
レバレジーズが運営する若年層向け正社員就職支援サービス「ハタラクティブ」は、20代フリーター・元フリーターを対象に「就活のきっかけ」や「就活を始める決め手になったひと言を誰から言われたか」についてのアンケート調査を実施しました。

<調査結果の概要>

・フリーターが就職したくなるのは、4月の次に1月。帰省が影響か
・就職の理由1位が収入、2位が安定、3位が親。さとり世代らしさ垣間見える
・20代でも前半のほうが、親と世間の目を強く意識して就活を始める
・男性は現実的、女性は夢を追って就職を希望する傾向あり
・就活のきっかけになったひと言は、親が4割、知人が3割、恋人が1割未満
・就活開始までにかかった期間は1ヶ月以内が最多。3年以上も1割弱
・就活開始までに1年以上かかった人の8割近くが後悔している

 非正規の職員・従業員数は全国で2,016万人(※)。年齢階級別に見ていくと15~24歳で非正規の割合は48.1%、25~34歳で26.4%と、多くの若者が非正規で働いていることが分かります。

 若年層向け就職支援サービス「ハタラクティブ」では、毎年1月に就職を希望するサービス登録者数が増加しており、2016年度には前月比140%のプラスに。そうした事態を受けて、就職活動中の20代フリーターと元フリーターの男女を対象に、「就活のきっかけ」や「就活を始める決め手となったひと言を誰から言われたか」についてのアンケート調査を実施しました。

【調査結果の詳細】

1.フリーターが就職したくなるのは、4月の次に1月。帰省が影響か

 20代のフリーターと元フリーターに「就職しようと思い始めたのは何月か?」と聞いてみたところ、最も多かったのは新年度が始まる4月で、18.9%という結果に。次いで1月が12.2%と多く、その数は12月(4.1%)の3倍に。年末年始の帰省シーズンに、普段は1人暮らしのフリーターが家族と接する機会が増えることが原因の1つだと考えられます。

2. 就職の理由1位が収入、2位が安定、3位が親。さとり世代らしさ垣間見える

 就職したいと思った理由を聞いたところ、最も多かったのは「収入」で29.9%。次いで「安定」(21.7%)、「親」(12.7%)という結果に。20代フリーターはいわゆる「さとり世代」。バブル崩壊後に生まれ、堅実で、上の世代と比べ親と仲が良いと言われる彼らの特徴が垣間見える結果となりました。

3. 20代でも前半のほうが、親と世間の目を強く意識して就活を始める

 20代前半と後半を比べると、両者とも1位が「収入」(前半26.5%/後半35.0%)、2位が「安定」(前半17.6%/後半25.0%)の流れは変わらないものの、20代後半のほうが収入と安定を重視する割合が高いことが明らかになりました。さらに20代前半では3位が「親」(16.2%)、4位が「世間の目」(13.2%) と続く一方、20代後半では3位が「夢の実現」(10%)、4位が「人や社会の役に立ちたい」「親」(ともに8.8%)の順に。
「親」については20代前半(16.2%)で後半(8.8%)の約2倍、「世間の目」については5倍以上(前半13.2%/後半2.5%)となり、20代前半のほうが、親と世間の目を意識して就職活動に乗り出していることが分かりました。

4. 男性は現実的、女性は夢を追って就職を希望する傾向あり

 性別で見ると、男女で「収入」「安定」「親」の順は変わらないものの、男性のほうがそれらすべての割合で女性を上回る結果に。さらに、男性では4番目に「世間の目」(8.3%)が続いたものの、女性では「夢の実現」(11.8%)が続き、男性(4.2%)の倍以上に。就職のきっかけとして、男性は収入や安定を重視し、女性は仕事に夢を抱く傾向にあることが分かりました。

5. 就活のきっかけになったひと言は、親が4割、知人が3割、恋人が1割未満

 就職活動を始めるきっかけになったひと言を誰から言われたのか、については「親」が4割以上を占め、知人(26.5%)と友人(17.6%)で5割近くを占める結果に。一方で「恋人」はわずか8.8%にとどまり、若者の恋愛離れが叫ばれる中、20代フリーターの恋愛事情が顔を覗かせました。

・就活を始めるきっかけになったひと言
【親からの一言】
・切実系
「お父さん、来年定年なのよ」
「家計が苦しいから働け」

・ストレート系
「もうそろそろ安定した職につきなさい」
「社会的に身分が保証された仕事につきなさい」
「いい加減にしろ!」

・意思尊重系
「自分の好きなこと、得意なことで、皆に喜んでもらうための仕事を、人生をかけて探していきなさい」

【知人&友人からの一言】
・正社員って素晴らしい系
「環境も変わって、新しい自分を見つける事ができる」
「仕事を通じた人との出会いはお金では買えない」
「仕事は自分の人生を豊かにする」

・経験ベース系
「若いうちに就職せんと、後からつらい思いをする」
「今、経験しておくことは大事」
「夢の実現のためなら、今すぐ行動する」

 ・はっぱをかける系
「まだ働いてないの?」
「フリーター恥ずかしくないの?」
「社会保険、払ってんのか?」

【恋人からのひと言】
・直球系
「もっとお金稼ごう」

・遠回し系
「悪い仕事ではないと思うよ」

6. 就活開始までにかかった期間は1ヶ月以内が最多。3年以上も1割弱

 就職したいと思ってから実際に就職活動を始めるまでの期間を聞いたところ、「1ヶ月以内」が最多で32.4%。次に「1年以内」(24.3%)、「3ヶ月以内」(18.9%)と続いたほか、3年以上かかったと答え人も約7%存在。就活になかなか重い腰を上げづらいと感じる20代フリーターもいるようです。

7. 就活開始までに1年以上かかった人の8割近くが後悔している

 就職したいと思ってから行動に移すまでの期間の長さと後悔の割合が比例していると判明。就活を始めるまでの期間が3年以上の場合、「早く始めればよかった」と答えた人の割合は80%、1~2年で75%、6ヶ月以内で64%、1ヶ月以内では33%まで減少します。就活へ踏み出すタイミングとして、就職を考えてから1ヶ月以上経過した場合には、半年~1年が目安となるようです。


【調査概要】
調査名 :20代フリーター「就活のきっかけ」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年11月27日~12月6日
調査対象:ハタラクティブ登録者 男女79名

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