外食メニューの家での再現についての調査(20~69歳の男女対象) 

2018年01月24日
リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食メニューの家での再現についてのアンケートを実施しました。
首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女対象。

<要約>

POINT① 直近1年で外食メニューを「家で再現して食べたことがある」人は28.8%。男性より女性で多く、圏域では首都圏で多い
・外食メニューを家で再現することに「興味がある」が49.4%。男性より女性で「興味がある」が多く、20代女性が61.8%で最多。圏域別では、首都圏が51.1%で最多。
・直近1年で「実際に再現して食べたことがある」は28.8%。
・「今後、再現したい外食メニューがある」が45.6%。

POINT② 再現したメニュー最多は「パスタ、ピザ」31.1%。今後再現したいメニューでも最多
・再現したメニュートップ3は「パスタ、ピザ」(31.1%)、「うどん、そば」(28.2%)、「お好み焼き、もんじゃ、鉄板焼き、たこ焼き」(24.8%)。
・「ラーメン」「ハンバーガー、フライドチキンなどのファストフード」は再現が難しいというコメントが多数。
・今後再現したいメニューの1位も「パスタ、ピザ」(27.8%)。洋食が人気。

POINT③ 外食で食べで美味しかったものを、家で家族と楽しみたい人が多い
・再現理由トップは「外食店で食べたメニューが美味しかったから」が82.4%。
・再現シチュエーションは「家族との日常の食事」が76.6% で最多。

<調査結果>

1.外食メニューの家での再現に対する、興味の有無はほぼ半々。女性や首都圏で高い傾向
外食メニューの家での再現について、消費者の関心や実施の有無について調査した。まず、外食で食べたメニューを家で再現することへの興味を聞いたところ、全体では、「興味がある」が49.4%、「興味がない」が50.6%と、ほぼ半々という結果であった。性年代別には、女性のほうが男性より「興味がある」が多い傾向にあり、最多は20代女性の61.8%であった。男性では20代の46.2%が最高スコアであった。女性は全年代が比較的僅差である一方、男性は年代が若くなるほど「興味がある」が多い傾向にあった。普段から家で料理をする習慣があるかどうかもスコアの高低に関係している可能性がありそうだ。また、圏域別では、首都圏で「興味がある」が最も多く51.1%。最も少なかったのは東海圏で45.6%という結果であった。

2.直近1年で「家で外食メニューを再現」して食べたことがある人は28.8%
次に、直近1年における、外食メニューを実際に「家で再現して食べた」経験について調べたところ、全体では28.8%の人が「経験がある」という回答であった。最多は50代女性の34.7%。首都圏では30.0%の人が「再現して食べたことがある」と回答した。

3.今後「家で再現してみたい」外食メニューがある人は45.6%
実際に再現してみたい外食メニューの有無を聞いた。全体では、45.6%が「家で再現してみたいメニューがある」と回答した。性年代別では女性のほうが男性よりも「家で再現したいメニューがある」と回答した人が多く、最多は20代女性の56.7%。また、男性で最多は20・30代が共に46.2%。圏域別では首都圏で「家で再現してみたいメニューがある」が46.8%と他の圏域より多く、逆に東海圏では41.7%と少ない。
P3と併せると、外食メニューを家で再現することに興味があることは、ほぼ同時に何らかの再現したいと思えるメニューがある、ということを意味していると言えそうだ。

4.直近1年で再現した外食メニュー、最多は「パスタ、ピザ」で31.1%
直近1年で家で再現して食べたことのあるメニューでは、全体1位は「パスタ、ピザ」で31.1%、2位は、「うどん、そば」で28.2%、3位は「お好み焼き、もんじゃ、鉄板焼き、たこ焼き」で24.8%という順位であった。性年代別では、40代女性が「パスタ、ピザ」で最も高い再現率(39.0%)を記録した。また、20・30代男性で他の性年代よりもスコアが突出しているメニューが多く、「うどん、そば」「親子丼、牛丼、天丼、カツ丼などの丼もの」「ステーキ、ハンバーグ」「チャーハン」などが揃って全体よりも高い。また、50・60代男性でも「ラーメン」「中華、台湾料理(ラーメン、チャーハンを除く)」のスコアが高かった。

5.今後再現したいメニューは「パスタ、ピザ」「ステーキ、ハンバーグ」など洋食が人気
今後再現してみたいと思うメニューについて聞いたところ、全体1位は「パスタ、ピザ」で27.8%、2位は「ステーキ、ハンバーグ」で21.1%、3位は「オムライス、フライなどの洋食」で19.4%で、トップ3を洋食類が占めた。「パスタ、ピザ」は特に20~40代女性での回答が多く、「オムライス、フライなどの洋食」でも20・30代女性の回答が多かった。外食メニューとしては、特に男性や若年層に人気がありそうな「ラーメン」や「ハンバーガー、フライドチキンなどのファストフード」は意外にも低めのスコアであった。これは、別質問「再現が難しいと思う外食メニュー(店舗名/メニュー名)」(自由回答)でラーメン、フライドチキン、ハンバーガー類が多く挙がっていることから、再現をあきらめているケースが多そうだ。同じく、寿司やフルコースの料理も再現が難しい料理として多く挙がった。回答者の多くが特定店の特定メニューを挙げており、お気に入りの外食メニューがあることが再現意欲につながっているようだ。

6.再現理由トップは、圧倒的に「美味しかったから」。女性は「家族や友人に食べさせたいから」、若手男性は「見た目に驚いたから」の理由も
再現した理由について、1位は「外食店で食べたメニューが美味しかったから」が82.4%と圧倒的多数。2位以下を大差で突き放した。性年代別では、30・50・60代女性で「家族や友人に食べさせたいから」の理由が高く、男性では20・30代で「外食店で、料理のボリュームや見た目に驚いたから」の理由が高かった。

7.再現メニューは「家族との日常の食事」で楽しむのが定番
外食メニューを家で再現して誰と楽しんだか、その場面を聞いたところ、圧倒的多数で「家族との日常の食事」がトップ(76.6%)。次いで、かなり離されて「自分ひとりの食事」(29.3%)が2番目。どうやら、外食メニューの再現は特別な相手やタイミングではなく、日常の食事の一部としてチャレンジされているようだ。「家族との日常の食事」では30~60代女性と60代男性で特に多く、「自分ひとりの食事」では20・30代男性と20代女性で多かった。また、20代男性では「お弁当用」が全体よりも高く、多様な楽しみ方をしている様子がうかがえる。

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