焼き鳥・鳥料理についてのアンケート調査(20~69歳の男女対象) 

2018年07月26日

リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、焼き鳥・鳥料理についてのアンケートを実施しましたので、その結果を発表いたします。

調査要約


POINT1. 焼き鳥のイメージは「大衆的・気軽」×「ヘルシー・健康的」
  • 主な鶏料理のイメージを聞くと、焼き鳥は「大衆的・気軽」 で高スコア(「近い」+「やや近い」計86.6%)。女性を中心に「ヘルシー・健康的」 なイメージも高い。
POINT2. 好きな焼き鳥の種類、人気トップ3は「正肉(モモ、ムネ)」
  • 好きな焼き鳥の種類は、1位「正肉(モモ、ムネ)」(69.8%)、2位「ネギ間」(60.0%)、3位「つくね」(53.3%)。
  • タレで食べたい焼き鳥、トップ3は「正肉(モモ、ムネ) 」「つくね」「ネギ間」。塩で食べたい焼き鳥、トップ3は「正肉(モモ、ムネ) 」「ネギ間」「皮」 。
POINT3. 焼き鳥を食べている場所、最多は「居酒屋」だが、今後は「焼き鳥専門店」に興味。専門店への期待は「味付けのよさ」
  • 過去1年間に焼き鳥を食べた場所、最多は「居酒屋」で42.7% 。
  • 今後焼き鳥を食べたい場所、最多は「焼き鳥専門店」で55.5% 。
  • 「焼き鳥専門店」に期待することは、「味付けのよさ」(65.9%)、「鶏そのものの味や鮮度」(64.6%)、「種類が豊富」(41.7%)。

調査結果


1. 鶏料理の中で、焼き鳥は「大衆的・気軽」な料理の代表格!

主な鶏料理について、 「おしゃれ・特別感がある」または「大衆的・気軽」と、「ヘルシー・健康的」または「ハイカロリー・がっつり」の2軸でイメージを聞き、回答をポジショニングマップで示した。焼き鳥は「大衆的・気軽」のスコアが他のどの鶏料理よりも高く、庶民の味としてのポジションを確立していることがわかる。同じく「大衆的・気軽」のスコアが高い「鳥のから揚げ、フライドチキン」は、「ハイカロリー・がっつり」の要素が全鶏料理の中で最高となっている一方、焼き鳥はやや「ヘルシー・健康的」側にある。参考で次ページに焼き鳥についての性年代別の回答率を示す。女性は男性よりも焼き鳥に「大衆的・気軽」を感じている人がやや多く、さらに「ヘルシー・健康的」なイメージを持っている人が多い傾向だ。

※算出方法:それぞれの鶏料理について、A(おしゃれ・特別感がある)に近い=10点、 ややAに近い=5点、どちらともいえない=0点、ややB(大衆的・気軽)に近い=-5点、Bに近い=-10点として横軸の数値を算出。C(ヘルシー・健康的)に近い=10点、 ややCに近い=5点、どちらともいえない=0点、ややD(ハイカロリー・がっつり)に近い=-5点、Dに近い=-10点として縦軸の数値を算出。算出した数値をもとに、散布図上にプロットしている。

2. 焼き鳥の種類、人気トップ3は「正肉(モモ、ムネ)」「ネギ間」「つくね」。首都圏では「レバー」、関西圏・東海圏では「せせり」がそれぞれ人気

好きな焼き鳥の種類については、最多が「正肉(モモ、ムネ)」の69.8%。続いて「ネギ間」が60.0%、3番目には「つくね」が53.3%と支持を集めた。性年代別で上位の順位が大きく入れ替わるということはなかったが、唯一60代男性で1位が「ネギ間」であることや、20・30代女性で2位に「つくね」が選ばれていること、また、20代男性の3位が「皮」という部分が、全体ランキングとの差異であった。圏域別では、首都圏で「レバー」の人気が、関西圏・東海圏で「せせり」の人気が、それぞれ他の圏域よりも高かった。

3. タレで食べたい焼き鳥1位は「正肉(モモ、ムネ)」、「つくね」が2位に浮上

次に焼き鳥の代表的な味付けである、タレ・塩について、それぞれ好きな種類を挙げてもらった(塩味については次ページ参照)。タレのトップ3は、1位「正肉(モモ、ムネ)」で53.3%、2位は「つくね」で50.6%、3位は「ネギ間」で42.0%であった。全体ランキング(前ページ)と比べると「つくね」と「ネギ間」の順位が逆転している。性年代別では、30・40代女性で「つくね」、50・60代男性で「レバー」、20~40代男性で「皮」をタレで食べたいとする人が多く、傾向に違いがあった。また、圏域別では関西圏で「正肉(モモ、ムネ)」「ネギ間」が、東海圏で「手羽」が、それぞれタレで食べたい種類として他圏域より人気があった。

4. 塩で食べたい焼き鳥の種類トップ3は「正肉(モモ、ムネ)」「ネギ間」「皮」

塩味で食べたい焼き鳥の種類は、こちらも1位は「正肉(モモ、ムネ)」で45.8%、2位は「ネギ間」が33.6%、3位は「皮」が31.4%の支持を集めた。全体の順位との違いでは、「つくね」「レバー」などが順位を下げている一方、「皮」「砂肝」「軟骨」などが順位を上げた。全体的にはタレのほうがスコアが高めなことから、タレと塩では、ややタレのほうが多数派になっていると考えられる。性年代別では、40・50代女性で「正肉(モモ、ムネ)」「手羽」、40・50代男性で「皮」、20・30代女性で「ぼんじり」「せせり」が他の性年代より高いなどの特徴が見られた。圏域別では、関西圏で「正肉(モモ、ムネ)」「ネギ間」が、東海圏で「手羽」「ぼんじり」が、それぞれ他の圏域よりもスコアが低かった。

5. 過去1年間に焼き鳥を食べた場所、最多は「居酒屋」42.7%

過去1年間焼き鳥を食べたり、購入した場所を聞いたところ、最多は「居酒屋」で42.7%、僅差で「スーパーマーケット」が39.4% 、そして「焼き鳥専門店」が34.9%、この3つが上位を占めた。特に20~50代男性と20代女性では「居酒屋」で食べたことがある人が約5割いて、高い比率を記録した。また、20・30代男性では「コンビニエンスストア」で購入した人が他の性年代より多かった。圏域別では、東海圏で「居酒屋」「焼き鳥専門店」「その他の飲食店」で食べたとする回答が他の圏域よりも少なく、焼き鳥を外食で食べる機会が少なそうだ。鶏料理としては揚げた手羽先の専門店が多い地域であり、焼き鳥人気は相対的に低いのかもしれない。

6. 今後、焼き鳥を食べたい場所は「焼き鳥専門店」が最多の55.5%

今後、どのような場所で焼き鳥を食べたり購入してみたいかという質問では、最多は「焼き鳥専門店」で、55.5%と全選択肢の中で唯一過半数を占める回答率であった。2位は「居酒屋」で36.8%、3位は「スーパーマーケット」で24.3%という結果であった。性年代別には、30・40代女性で「焼き鳥専門店」が6割を超える回答を集めた。また、男女の60代では、全体の1~4位までの「焼き鳥専門店」「居酒屋」「スーパーマーケット」「コンビニエンスストア」のいずれも、低い回答率となっており、この世代ではあまり焼き鳥の購入意向が高くないと考えられる。圏域別では、東海圏で「焼き鳥専門店」の人気が首都圏・関西圏よりも低い傾向にあった。

7.「焼き鳥専門店」に期待することは「味付けがよいこと」が最多の65.9%

今後焼き鳥を食べたり、購入してみたい場所1位の「焼き鳥専門店」について、お店に期待することを聞いたところ、「塩、タレなど味付けがよい」が65.9%で1位。2位は僅差で「鶏そのものの味や鮮度がよい」で64.6%、3位は「焼き鳥のタネの種類が豊富」が41.7%であった。性年代別では、女性のほうが全体的にこだわりが強いようで、多くの選択肢で同年代の男性よりも高いスコアを記録した。また、20代男性では特に多くの項目で全体平均を下回るスコアとなっており、こだわりはあまり強くない様子だ。

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