「an」に掲載された求人広告から平均時給を分析 

2018年09月13日

パーソルキャリアが運営するアルバイト求人情報サービス「an」は、求人情報メディア「an」に掲載された求人広告から平均時給を分析しています。2018年8月の結果をお知らせします。

【 全体 】 ~ 平均時給 1,030円。前年同月比 42カ月連続で平均時給上昇

2018年8月の全国平均時給は1,030円(前月1,024円、前年同月1,001円)となりました。前月比+6円、前年同月比+29円となり、前年同月比は42カ月連続で増加しました。求人数※2は前月比110.3%、前年同月比144.0%となりました。
※2:「an」サイトの求人掲載数

【 エリア別 】 ~ 「関東エリア」「関西エリア」で「運輸系」「技能・労務系」の求人が大幅に増加

エリア別平均時給は「関東エリア」が1,086円で最も高く、次いで「東海エリア」が1,020円、「関西エリア」が1,019円、「九州エリア」が924円、「北海道エリア」が907円という順になりました。「九州エリア」は60カ月連続、「北海道」は42カ月連続で前年同月比を上回る状況が継続しています。
ECサービスを運営する各社の事業拡大に起因する倉庫の新設や増設が相次いでいます。これに伴い「関東エリア」「関西エリア」共に、「運輸系」や仕分け梱包が分類される「技能・労務系」の求人数の伸びが顕著です。特に「運輸系」では前年同月比+67円と大幅に増加しています。

【 職種別 】 ~ 「フード系」職種が時給1,000円の大台に乗り、過去最高値を更新

職種別平均時給は「専門職系」(1,196円)が最も高く、次いで「運輸職系」(1,149円)、「事務系」(1,052円)、「サービス系」(1,042円)、「技能・労務系」(1,027円)、「フード系」(1,000円)、「販売系」(949円)と続きました。「フード系」では、現行の算出方法での調査(2013年1月~)開始以来、初めて時給が1,000円の大台に乗り、過去最高値を更新しました。

【 解説 】 ~ 多くの職種で最低賃金改定の影響が早くも出始める

8月の全国平均時給は、前月比+6円、前年同月比+29円増加しました。多くの職種で都道府県別最低賃金改定の影響が早くも出始めています。特に「フード系」は、現在募集している時給が最低賃金改定後より低いケースが多く、店舗やエリア責任者の裁量で時給調整をしやすいため、影響が大きく出ています。9月は、多くの企業が賃金の底上げを行うことが想定され、平均時給は増加する見込みです。

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[パーソルキャリア]
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