更年期症状に関する調査(プレ更年期世代:35-44才、更年期世代:45-55才のフルタイム勤務の女性対象) 

2018年09月27日

ドコモ・ヘルスケアは、働く女性の更年期症状について調査を行い、45~55歳の「更年期世代」が抱えるからだの不調に対するリアルな悩みについて明らかにしました。

調査結果概要


1. 更年期症状の経験者は半数以上
更年期世代(45~55歳)において、更年期症状を自覚している(したことがある)人は57%。約半数が何らかの更年期症状を経験していることが分かりました。

2. 更年期症状の自覚がある人のうち半数が悩みを抱えている
「更年期症状の自覚がある」と答えた人のうち、55%がその症状について、悩んでいることが分かりました。

3. 一番辛いのは「肩こり、腰痛、手足の痛み」
自覚する更年期症状として、最も多いのは「疲れやすさ」と「肩こり、腰痛、手足の痛み」でした。中でも、「肩こり、腰痛、手足の痛み」については、強い症状があると回答した方が4割以上みられました。

4. 生活、仕事面で困ることが多いのは「汗」
実際に更年期症状で困ったエピソードを聞いたところ、どちらも汗に関する声が多く、次いでイライラなどメンタルに関する声が目立ちました。
また、仕事面では動悸や眠気、指先の動きなどに困っているという声も多く寄せられ、更年期世代の働く女性にとって、深刻な悩みとなっていることが窺えました。

調査結果


【第一部】プレ更年期世代と更年期世代の比較

更年期症状の自覚状況(世代間比較)
■「プレ更年期世代(35~44歳)」でありながら、すでに更年期症状を自覚している人は、3人に1人。
⇒「更年期世代(45~55歳)」では6割近くであり、更年期症状自覚者の一定数が すでにプレ更年期世代から何らかの症状を抱えているといえる。

更年期症状自覚者におけるリテラシ(世代間比較)
■「プレ更年期世代」の症状自覚者の中で、更年期症状について対処法まで知っている人は、4割にとどまる。
⇒あとの6割は、対処法もわからぬまま、自覚症状だけは感じている状況である。
(この割合は、更年期世代もほぼ同様である)

医師の診断の有無(世代間比較)
■「プレ更年期世代」の症状自覚者の中で、医師の診断を受けている人は、わずか7%。
更年期世代では16%であり、いずれの世代も受診率は低いが、とくにプレ更年期世代において、その傾向が顕著である。

更年期症状の悩み(世代間比較)
■「プレ更年期世代」の症状自覚者の中で、それらの症状で悩みを抱えている人は6割にのぼり、更年期世代よりもやや多くなっている。
■さらには、「やや悩んでいる」ではなく「悩んでいる」と回答した人の割合をみると、更年期世代では14%であるのに対し、プレ更年期世代では25%となっている。
⇒プレ更年期世代のほうが、悩みが深い人の割合も多いということがうかがえる。

更年期症状への不安(世代間比較)
■更年期症状の自覚がない人で、これから迎えるかもしれない更年期症状への不安を感じている人は、「プレ更年期世代」で6割近く、「更年期世代」で4割にのぼる。

゛更年期症状これから不安層“におけるリテラシ(世代間比較)
■「更年期症状はまだないが、今後不安を感じている人」のうち、更年期症状について対処法まで知っている人は、「プレ更年期世代」で26%、「更年期世代」でも3割にとどまる。
⇒いずれの世代も、対処法についてよく知らぬまま不安に思いながら過ごしている状況である。

参考)月経前・月経中の諸症状と更年期症状の関係
■プレ更年期世代において、月経前・月経中の諸症状と更年期症状を両方抱えている人は、
3割程度存在。

参考)月経前・月経中の諸症状と更年期症状の関係
■プレ更年期世代では、9割近くが生理が安定しているのに対し、更年期世代ではその割合が半数以下になる。

【第二部】更年期世代における更年期症状の実態

更年期症状の自覚状況
■更年期世代(45~55歳)において、更年期症状を自覚している(したことがある)人は
半数以上にのぼる。

更年期症状の悩み
■前ページにて、「更年期症状の自覚がある」と答えた人のうち、半数以上がその症状について悩みを抱えていると答えている。

更年期症状(自覚症状)の内訳
■「疲れやすい」「肩こり、腰痛、手足の痛み」「汗をかきやすい」が、自覚する更年期症状として多くあげられた。
■症状が強いものとしては、「肩こり、腰痛、手足の痛み」がもっとも多い。

多岐にわたる更年期症状(自覚症状)
■更年期症状の「その他の症状」として、非常に多岐にわたる回答が寄せられた。
・手足のしびれ
・むくみ
・吐き気
・皮膚の乾燥
・便秘
・動悸が激しい
・首が絞めつけられる感覚
・やる気が起らない など

更年期症状で困ったエピソード(生活編)
■汗に関するエピソードが多く、「ひとりだけ汗をかいている」という恥ずかしさについての声が多数寄せられた。
■次いで、イライラ・憂鬱・だるさといったメンタルに関する声が目立った。

更年期症状で困ったエピソード(仕事編)
■仕事中のエピソードについても、汗に関するものが多かった。
■次いで、イライラなどの他、動悸や眠気、指先の動きなどに困っているという声も目立った。

更年期症状にて本当は受診が必要な人の割合
■更年期症状の自覚がある人のうち、医師の受診が必要な人は4割にのぼる。

更年期症状に対するリテラシー
■一方で、更年期症状の自覚がある人のうち、対処法を知っている人は4割にとどまっている。
(この4割の人を、次ページより、「高リテラシー層」と呼ぶ)

更年期症状への対処状況(高リテラシー層との比較)
■更年期症状の自覚がある人のうち、セルフケアも含め、何らかの対処をしている人は64%。
■「高リテラシー層」では79%が何らかの対処を実施しており、リテラシーが高いと対処率が高いといえる。

更年期症状の具体的対処
■リラックスや運動、食生活といった日頃の生活改善をおこなっている割合が高い。
■一方、高リテラシー層では漢方薬や更年期医薬品、HRTといった薬での対処率が高くなっている。(薬による対処のほうが、生活改善よりも効果を感じられている割合が高くなっている)

対処による更年期症状の改善状況
■対処をおこなった人のうち、36%が症状について軽くなったと回答。
■高リテラシー層で対処した人では、41%が症状について軽くなったと回答。
⇒リテラシーが高いと、一層適切な対処ができ、その結果症状を軽くすることができている。

更年期症状での病院受診状況
■更年期症状の自覚がある人のうち、病院の受診が必要なのは42%と先述した。
(22ページ参照)
■しかしながら、実際に病院を受診している(したことがある)のは2割程度である。
■高リテラシー層に限定すると、この割合が3割程度に上昇する。

【第三部】更年期症状の業務への支障

更年期症状の業務への支障有無
■更年期症状の自覚がある人のうち、半数以上が業務への支障を感じている。
■すでにリーダー的立場にいると想定される「昇進受け入れ層」においても、ほぼ同様である。
⇒リーダー的立場の女性であっても、更年期症状が理由で仕事の効率が下がっている状況が見受けられる。

更年期症状の業務への支障度合(パフォーマンスへの影響度合)
■更年期症状により、業務パフォーマンスが通常時の半分以下になってしまうと回答した人が、3割を占める。
■すでにリーダー的立場にいると想定される「昇進受け入れ層」においても、ほぼ同様である。

更年期症状の休職、退職への影響
■更年期症状により、休職したことのある人は2%、休職しようと思ったことのある人は14%。
■更年期症状により、退職したことのある人は1%、退職しようと思ったことのある人は12%。
⇒1割を超える人が、休職・退職を実際していたり、考えたことがあると回答している。

【ドコモ・ヘルスケア調べ】

調査概要


■調査主体:ドコモ・ヘルスケア株式会社
■調査期間:2018年6月28日(木)~2018年7月3日(火)
■調査方法:インターネット回答
■調査対象:フルタイム勤務の女性
【スクリーニング】 3,110人 プレ更年期世代 440人 更年期世代 2,670人
【本調査】 1,200人 プレ更年期世代 350人 更年期世代(症状悩み大) 850人
※プレ更年期世代:35-44才 更年期世代:45-55才

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ドコモ・ヘルスケア]
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