国内オーガニック食品市場調査 

2018年10月30日

矢野経済研究所は、2017年の国内オーガニック食品市場を調査し、分野・カテゴリ別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

<オーガニック食品市場とは>
本調査におけるオーガニック食品市場はオーガニック農産物とオーガニック加工食品で構成され、農産物は事業者売上高ベースで、加工食品は小売金額ベースで算出した。
オーガニック農産物には野菜、米、緑茶等を、オーガニック加工食品には酒類や飲料、畜産加工品、農産加工品、麺類、調味料類、冷凍食品、その他加工食品(レトルトパウチ食品、菓子・デザート類、シリアル、サプリメントなど)等を含む。
<市場に含まれる商品・サービス>
オーガニック農産物、オーガニック加工食品

1.市場概況

農産物と加工食品を合算した2017年の国内オーガニック食品市場規模を前年比102.3%の1,785億円と推計した。オーガニック農産物と加工食品の比率は概ね3:7となっている。
近年、市場は消費税率が5%から8%に引き上げられた2014年にオーガニック加工食品市場がわずかに縮小したものの、それ以外では年率1~2%増で拡大を続けている。

2.注目トピック

オーガニック食品(農産物、加工食品等)の取り扱い/使用状況
本調査に関連して、オーガニック食品の需要家(小売業者、中食業者、ホテル・外食業者等)100社を対象として、電話アンケート調査を実施した。
調査結果によると、オーガニック食品の取り扱い/使用状況は、「常に取り扱い/使用している」が49.0%となり、「時節によっては取り扱い/使用することがある」(6.0%)を含むと、取り扱っている業者が過半数を占めた。
一方で、「取り扱ったこと/使用したことはない」という回答も44.0%あった。

3.将来展望

オーガニック食品市場は今後もゆるやかながら成長を続け、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年にはインバウンド需要の拡大を見込む。
またその後も、東京オリンピック・パラリンピック開催を契機としてオーガニック食品の認知が高まり、手軽な加工食品(内食用)やオーガニックレストラン(外食)を手始めとして、一般消費者のオーガニック食品需要が増加する見込みである。2022年の国内オーガニック食品市場規模を、2017年比110.0%の1,964億1,000万円と予測する。

調査概要


■調査期間: 2018年5月~9月
■調査対象: オーガニック食品関連企業(生産・加工業者、メーカー、流通業者、中食・外食業者等)
■調査方法: 当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、電話アンケート調査を併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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