たまご白書2018:卵に関する調査(20~69歳の男女対象) 

2018年11月05日

キユーピーは、「いいたまごの日※1」(11月5日)に合わせ、「たまご白書 2018」を公表します。「たまご白書」は、卵に対する認識や食べられ方、トレンドを分析し、卵に関する正しい知識の啓発や卵料理の楽しみ方の提案を目的とした調査です。2017年に第1回目の調査結果を公表し、今回が2回目です。

※1 「いいたまごの日」:卵という食材の素晴らしさを再認識するために、2010年に一般社団法人 日本養鶏協会が制定しました。

調査結果


①女性の高年齢層にとっては“栄養価の高さ”も魅力の卵

「卵を好きな理由」について尋ねたところ(複数回答)、1位は「おいしいから」(71.6%)で、次いで「様々な料理に使えて便利だから」(54.5%)、「調理が簡単だから(手軽に食べられるから)」(47.8%)という結果になりました。特に女性は、「様々な料理に使えて便利だから」を選択する人が男性に比べ20%以上多く(男性43.1%、女性65.6%)、日々の料理に卵を利用している様子がうかがえます。さらに、女性の50~60代では「栄養価が高いから」と回答した人が50%以上となり、女性の20~40代に比べて多くなっています(資料1)。性別や年代によって卵に対する価値の捉え方に違いがあることがわかりました。

②卵を使用する際に何らかのストレスを感じている

「卵を扱う・使用する際に感じる不満・ストレスは何ですか」という問い(複数回答)に対して、全体をみると「不満・ストレスは感じない」と回答した人が26.8%で、2017年より減少傾向がみられました。また、性年代別にみると、20代の男女ともに「手間がかかること」を選択する人が他の年代に比べて多いことが明らかになりました(資料2)。

さらに、「直近3ヵ月以内に作った卵料理は何ですか」という問い(複数回答)に対して、「目玉焼き(ベーコン・ハムエッグ含む)」(64.1%)、「茹卵(煮卵含む)」(58.9%)を作った人は約6割でした。また、男性の20代では、目玉焼きや茹卵を作った人が4割以下ということがわかり、簡単な卵料理を作る機会が減っていることが推測されます(資料3)。

③料理をする世代でも卵料理の購入経験がある

「量販店で販売されている卵料理で買ったことがあるもの」について尋ねたところ(複数回答)、「茶わん蒸し」(44.7%)、次いで「温泉卵」(44.6%)という回答が上位になりました。性年代別でみると男性よりも女性の割合が高く、その中でも「茶わん蒸し」と「温泉卵」は、女性の40代、50代で購入経験率が50%以上であることが明らかになりました(資料4)。これらの卵料理は資料3においても直近3ヵ月以内に作った人が15%未満と少ないことがわかっています。

また、「量販店で販売されている卵料理で買いたいと思うもの」について尋ねたところ(複数回答)、「茹卵」については、単身世帯や親と同居世帯が全体に比べて購入意向が高いことがわかりました(資料なし)。今後、料理離れとともに卵料理の中食需要が高まる可能性が示唆されています。

④卵の購入場所は「ドラッグストア」や「コンビニエンスストア」へ

「普段卵を購入する場所はどこですか」という問い(複数回答)に対して、「スーパーマーケット」(93.3%)が突出して高く、次いで「ドラッグストア」(15.3%)、「コンビニエンスストア」(8.0%)でした。スーパーマーケット以外の購入場所としては、女性の20~30代では「ドラッグストア」、男性の20代と女性の50代では「コンビニエンスストア」が全体と比較して高くなっています(資料5)。その背景として、近年ドラッグストアやコンビニエンスストアの業態で、牛乳や卵、納豆などの日配品の販売を強化していることが挙げられます。

⑤子どもが好きな卵料理の1位は「オムライス」、卵を使ったスイーツの1位は「プリン」

子どもがいる人に「子どもが好きな卵料理・スイーツは何ですか」という問い(複数回答)に対して、卵料理の1位は「オムライス」(61.4%)、2位は「卵焼き(厚焼き卵、だし巻卵含む)」(45.9%)、3位は「目玉焼き(ベーコン・ハムエッグ含む)」(44.4%)でした(資料6)。
また、卵を使ったスイーツの1位は「プリン」(56.4%)、2位は「パンケーキ・ホットケーキ」(51.8%)、3位は「シュークリーム」(47.4%)でした(資料7)。
「子どもが好きな卵料理・スイーツ」と「子どもに食べさせたい卵料理・スイーツ」は同傾向であり、親は子どもが好きな卵料理・スイーツを食べさせてあげたいという気持ちが読み取れます。

≪まとめ:調査結果から≫

国際鶏卵委員会が公表した、2017年の国民1人当たりの年間鶏卵消費量は333個と2016年に比べ2個増えました。メキシコに次いで世界で2番目の消費量です。

厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準」(2015年版)では、コレステロールの目標量が撤廃されていますが、2017年に公表した「たまご白書」の調査結果では「卵を食べる頻度と血中コレステロール濃度に密接な関係はない」ことを知っている人は2割未満でした。2018年では、認知率は若干上昇しているものの、若年層ではまだ低く、今後も卵に関する正しい知識の継続的な啓発が課題であることが明らかになりました。

また、価値観の多様化や共働き世帯、単身世帯の増加などから、卵の購入場所の変化や簡単な卵料理を作る機会が減っていることもわかりました。

調査概要


■調査手法: インターネット調査
■調査期間: 2018年9月10日(月)~9月11日(火)
■調査対象: 全国 20~69歳の男女 合計2,060人
調査結果は、10歳刻みの性年代別人口構成比から算出した係数を実回収数に乗算しています。
■基数: 2,060人
男性20代:162人 女性20代:157人
男性30代:203人 女性30代:199人
男性40代:239人 女性40代:235人
男性50代:198人 女性50代:200人
男性60代:227人 女性60代:239人

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