「退職時の引きとめ」実態調査(転職コンサルタント対象) 

2018年11月28日

エン・ジャパンが運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「引きとめ」についてアンケートを行ない、139名から回答を得ました。

調査結果概要


  • 5割のコンサルタントが、「2人に1人のミドルが退職時に引きとめにあう」と回答。
  • 引きとめにあう確率が高いのは、「後任が不在の場合」。引きとめの手段、第1位は「時期の引き延ばし」。引きとめで転職を思いとどまるケースは、「3割未満」。
  • 4割の転職コンサルタントが「悪質な引きとめ(ハラスメント)に遭遇したことがある」と回答。

調査結果詳細


1:5割のコンサルタントが、「2人に1人のミドルが退職時に引きとめにあう」と回答。

転職支援のプロである転職コンサルタントに「退職時、どのくらいのミドルが引きとめにあいますか?」と伺ったところ、45%が「5割以上」と回答しました。半数のコンサルタントが、「2人に1人のミドルが退職時に引きとめにあう」と回答しています。

2:引きとめにあう確率が高いのは、「後任が不在の場合」。引きとめの手段、第1位は「時期の引き伸ばし」。引きとめで転職を思いとどまるケースは、「3割未満」。

「引きとめにあう確率が高いのは、どのような場合ですか?」と伺ったところ、最も多かったのは「後任が不在の場合」(58%)でした。次いで「進捗中のプロジェクトに関わっている人物の場合」(49%)が続きます。引きとめの手段を伺うと、トップ3は「後任が見つかるまでなど、時期の引き延ばし」(59%)、「年収アップが提示される」(55%)、「経営層や上司などからの期待や説得」(45%)でした。「引きとめられて、どのくらいのミドルが転職を思いとどまりますか?」と伺ったところ、8割のコンサルタントが、「3割未満」と回答しました。

3:4割の転職コンサルタントが「悪質な引きとめ(ハラスメント)に遭遇したことがある」と回答。

「悪質な引きとめ(ハラスメント)に遭遇したことはありますか?」と伺ったところ、40%の転職コンサルタントが「ある」と回答しました。実際にあった悪質な引きとめを伺うと、トップ3は「退職届を受け取らないなど手続きを進めない」(67%)、「退職時期を度々延長させられる」(61%)、「上司や上位役職者による恫喝」(45%)でした。転職コンサルタントに聞いた、悪質な引きとめに対する対処法もご紹介します。

悪質な引きとめに対する対処法
○人事に直接、退職届を持参する。
○どんなことを言われても、「次の企業が決まっており、サインを済ませているので応じられない」ときっぱりと伝える。
○確固たる姿勢で粘り強く交渉を継続すること。しかし対応が悪質な場合は、労働局への相談なども辞さない姿勢を見せる。
○退職届を意図的に受理しない場合、明らかに職業選択の自由を侵していると考えられるので、弁護士や社労士へ相談し、見解を人事部に書面で伝える。
○実例として、退職届を破棄され、内容証明を取った簡易書留で、再度退職届を郵送するも、受け取り拒否をされた方がいました。その後、労働監督署に相談し、やっと退職を承諾されました。悪質な場合は、速やかに公的機関に相談するべき。

調査概要


■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:「ミドルの転職」を利用する転職コンサルタント
■有効回答数:139名
■調査期間:2018年11月2日 ~ 11月14日

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