中堅・中小企業の新入社員の意識調査 

2013年05月14日
東京商工会議所は、3月29日から4月12日にかけて開催した「新入社員ビジネス基礎講座」に参加した中堅・中小企業の新入社員870名を対象に行った意識調査結果をとりまとめた。(有効回答869名、99.9%)

【調査結果】

1.就職活動は順調だったか
⇒平成22年度からの改善傾向が継続
○顕著な悪化がみられた平成22年度以降、「順調だった」「ほぼ順調だった」の合計は増加(32.4%→43.8%)。「厳しかった」(35.4%→21.1%)も年5%程度ずつ減少しており、就職環境の改善傾向が続いている。

2.就職活動で苦労したことは何ですか(3つ選んでください)
⇒2年連続で自己分析に苦労がトップ。就職環境の改善も伺える結果に
○「自分のやりたいことがわからず悩んだ」新入社員が2年連続で最も多く(57.6%→58.7%)、自身の特性・適性と業務のマッチングに苦心する傾向にある。また「採用枠が少なく競争が激しかった」(53.5%→41.4%)、「内定が遅く活動期間が長かった」(40.2%→38.6%)と、平成22年度からのトレンドをみても就職環境が改善していることがわかる。また「説明会や面接の日程・時間の調整」(41.6%→46.5%)との回答が伸びている。

3.入社した会社を選んだ理由は(3つ選んでください)
⇒「仕事の内容のおもしろさ」「自分の能力・個性が活かせる」「職場の雰囲気が良かった」の上位3回答に変動なし。待遇への関心も重視

4.入社した会社をどのようにして知りましたか
⇒「求人情報サイト」の回答者がトップに。大学院卒では6人に1人が「知人の紹介」で会社を知るとの結果に

5.就職活動の期間と内定数
⇒倫理憲章の改定により、大学(理・文系)卒で大学3年時9月以前の就職活動開始者が激減。大学4年時9月以前の入社(内定)決定も増加し、就職活動の期間が短くなると同時に、就職環境の改善が伺える結果に

6.今の会社でいつまで働きたいか
⇒男性に「定年まで」働きたいとの意識が顕著に増加。一方、女性は「特に考えていない」層が急増

7.仕事をしていく上での不安(3つ選んでください)
⇒自己の能力、ビジネスマナーに対する不安は根強く、引き続き増加傾向。ノルマや会社の雰囲気への不安増加が目立つも、情報機器の操作には自信もみえる

8.利用しているSNS(複数選択)
⇒ミクシィが退潮し、ツイッター、フェイスブックが伸びて過半数が利用。女性は大多数が何らかのSNSを利用している


【調査概要】
・調査対象:東京商工会議所が開催した新入社員研修を受講した中堅・中小企業の新入社員870名
・調査期間:平成25年3月29日~4月12日
・有効回答:計869名(男性596名、女性273名)
・回答率:99.9%

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[東京商工会議所]
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